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2020.09.18
店舗管理 機能

NFC決済とはどんな決済方法?対応店舗と今後の普及見込み

QRコード決済の導入をご検討の方へ

POS+ (ポスタス)では、QRコード決済やさまざまなキャッシュレス決済に対応しています。

交通系ICカード「Suica」や「PASMO」、スマホが財布代わりになる「おサイフケータイ」など、非接触型データ通信技術を取り入れたサービスは、日常的に使われるようになりました。

本記事では「NFC決済」と総称されるサービスについて、NFCとは何か、NFC決済の仕組みや種類などについて、解説していきます。

NFC決済とは

NFCとは「Near Field Communication」の略で、近距離無線通信を意味し、非接触ICチップをスマートフォンやカードに埋め込むことで、かざすだけで通信できるようになる技術・決済方式です。

スマートフォンでは「おサイフケータイ」に、カードタイプでは「Suica」や「PASMO」に利用されており、そのほかにもさまざまな用途に展開されています。

さらに近年はNFCを搭載したクレジットカードも登場し、カードを決済端末にかざすだけで支払いができるため、スキミング被害等も防止できセキュリティ面でも注目されています。

NFC決済の仕組み

NFC決済の仕組み

NFC決済の仕組みは、スマートフォンとカードでそれぞれ異なります。

スマホの場合は、iPhoneだと「Apple Pay」を利用して決済することとなり、専用アプリ等のダウンロードは必要なく、クレジットカード情報をWalletアプリに登録するだけでカードから利用料金が引き落とされます。また、Apple PayはモバイルSuicaと連動でき、通勤・通学時にはiPhoneさえあれば事足りるようになります。

Androidでの利用の仕方は、「おサイフケータイ」アプリを起動して電子マネーなどの使いたい機能を選択し、クレジットカードの登録や初期設定をするだけと非常にシンプルです。一度登録しておけば、スマホをかざすだけで決済ができるようになります。

一方、カードの場合は、ATM機器であらかじめ残高をチャージしておくか、クレジットカードと連携させておくことで決済ができる仕組みになっています。

NFC決済の使い方

NFC決済の使い方はスマホでもカードでも同様で、NFC対応機器にかざすだけで、瞬時に決済が完了します。

スマホの場合はiPhoneでもAndroidでも、利用ごとにアプリを立ち上げる必要はなく、登録さえしておけば後はかざすだけでOK。カードの場合も、従来のクレジットカードのようにカードリーダーに差し込んだり、サインしたりする手間が省け、かざすだけで決済ができ便利です。

NFCの種類

NFCの種類

NFCには、日本国内で多く流通している「FeliCa」のほか、「TypeA」「TypeB」と呼ばれる規格があります。

FelicaはSONYによって開発されたNFC規格の一種で、処理速度が約0.1秒と大変速く、セキュリティ面も優れているという特長があります。Felicaを採用している電子マネーの例としては、「nanaco」「iD」「楽天Edy」などが挙げられ、いずれも利用者数の多いメジャーなサービスばかりです。

「TypeA」はオランダのNXPセミコンダクターズが開発した規格で、比較的安価で利用できることがメリットです。日本では、TaspoカードやNTTのICテレホンカードなどに採用されています。

「TypeB」はアメリカのモトローラが開発した規格で、CPU内蔵で高速処理ができ、セキュリティ面も万全です。日本ではマイナンバーカードのほか、ICチップ内蔵の運転免許証やパスポートに採用されています。

NFC決済対応の店舗

ここからは、Visa、Master、JCB、アメックス、ダイナースの大手5社の非接触クレジットカード決済である「NFC Pay」について紹介していきます。

「NFC Pay」は、すでに海外では広く普及しています。北欧、シンガポール、香港などでは現地通貨を両替しなくとも、スマホ1台で旅行や出張が可能になってきているほどです。

しかし日本国内では、大手チェーンやフランチャイズ店舗でクレジットカードのIC対応が進んでいないなどの理由から、NFC決済が利用できる店舗はあまり多くありません。

2020年時点で「NFC Pay」に対応している主な店舗には、下記が挙げられます。

  • ローソン(コンビニエンスストア)
  • マクドナルド(ハンバーガーチェーン)
  • すき家(牛丼チェーン)
  • IKEA(家具・雑貨販売)

店舗がNFC決済に対応するメリット

日本国内の店舗が「NFC Pay」を導入するメリットは、何といってもインバウンド対応がスムーズになることです。前述のとおり、欧米を始めとする諸外国では当たり前に使われている「NFC Pay」が使えるお店となれば、外国人観光客を呼び込む格好の理由となるからです。

外国人観光客、とりわけ欧米諸国からのゲストが多く訪れる店舗や宿泊施設は、「NFC Pay」を導入するメリットが十二分にあるといえるでしょう。

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今後のNFC決済の普及見込み

今後のNFC決済の普及見込み

今後、日本におけるNFC決済は、普及が拡大していく傾向にあると見込めます。2020年3月に、改正割賦販売法を受けたセキュリティ対策の取り組みで、クレジットカード加盟店のIC対応が完了したことを受け、それ以降に発行されたカードがNFC Payに対応するケースが増えています。

さらに、東京オリンピックの公式スポンサーでもあるVisaが、カード発行会社に対してNFC Pay対応を求めており、日本でのNFC Pay普及を大きく後押しする動きとなっています。また、Visaと連携してブランドプリペイドを展開するKyashも、ICとNFCの両方に対応できるカードの提供を2020年に開始すると宣言しており、普及拡大の動きは止まりません。

こうした流れを受け、遅くとも2025年頃までには、日本国内のほとんどの店舗や飲食・宿泊施設で、NFC Payが利用可能になっているかもしれません。

まとめ

近距離無線通信の技術を用いて、非接触で支払いを完了させられるNFC決済。今後新型コロナウィルス感染拡大が収まり、無事に東京オリンピックが開催される運びとなれば、一気に普及が進むかもしれません。

インバウンド対応としても欠かせない施策のため、NFC決済の導入をぜひ検討してみてください。

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