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2020.07.20
POS レジ

POSレジでのクレジットカード決済のやり方について解説します

クレジットカード決済の導入は、店舗側に多くのメリットがあるものです。しかし一方でデメリットが生じることも知っておかなくてはなりません。ここでは、店舗への導入を検討している方に向けてクレジットカード決済のメリットやデメリットを説明するとともに、クレジットカード決済とPOSレジを連携させることによる効果についてもご紹介します。

まずは、POSレジについて詳しく知りたい方はこちらの記事が参考になります。

クレジットカード決済の店舗側のメリット

昨今は、クレジットカードをはじめとするキャッシュレス決済の普及が進んでいます。その背景には、東京オリンピック開催でインバウンド客の増加したことや、国がキャッシュレス決済の導入を後押しする施策に取り組んでいることなどがあります。

2019年10月の消費税率引き上げに合わせて実施されたキャッシュレス・ポイント還元事業により、キャッシュレス決済比率は事業開始前に比べ約1.25倍増加しました。日本でも少しずつキャッシュレス決済の普及が進んでいるといえるでしょう。

キャッシュレス決済は近年さまざまな手段が登場していますが、歴史が古く知名度も普及率も高いのがクレジットカード。クレジットカード決済を導入すると、店舗は以下のようなメリットを受けられます。

  • レジ管理の手間が省ける
  • 客単価が上がる
  • 顧客の来店チャンスが増える

レジ管理の手間が省ける

クレジットカード決済の導入は、レジ作業の手間の削減につながります。クレジットカード決済は顧客と現金のやりとりが発生しないので預り金や釣り銭の数え違いを減らすことができ、現金を扱うときのような確認作業に時間をかけずに済むのでスムーズな会計が実現するのです。

さらに、現金を取り扱う際に起こるミスやクレームも防ぐことができ、レジ担当者の心理的負担が減るのもメリットです。

客単価が上がる

客単価が上がる

クレジットカード決済の導入には、顧客単価が上がるというメリットもあります。クレジットカード払いは出費に対する消費者の心理的ハードルを下げ、現金払いよりも多額の出費につながる傾向があるためです。

クレジットカード払いの請求は基本的に翌月以降に行われるため、手元のお金がすぐ減るわけではありません。このタイムラグによってお金を使っているという感覚が薄れ、出費額が高めになるのです。

顧客の来店チャンスが増える

クレジットカード決済の導入で多様な顧客に対応できるようになり、顧客が来店するチャンスの増加が見込めます。

キャッシュレス決裁のポイント還元率などに対する注目が集まったこともあり、クレジットカードが使える店舗を積極的に選ぶ人は少なくありません。また、現金を持ち合わせていない人も、クレジットカードが使えない店舗の利用は避けるでしょう。

また、クレジットカード決済は外国人客のニーズも満たすことができます。日本よりもクレジットカード決済が普及している海外諸国は多く、また、現金を日本円に両替する手間も省けるため、外国人の集客を検討するならクレジットカード決済の導入は欠かせません。特に観光地などでは、大きな集客効果が見込めます。

クレジットカード決済の店舗側のデメリット

一見良いこと尽くめのクレジットカード決済ですが、導入する店舗側にはいくつかデメリットもあります。メリットを知るだけではなく、クレジットカード決済ならではのデメリットもきちんと確認しておきましょう。クレジットカード決済を導入することによる店舗のデメリットは、主に以下の3つです。

  • 入金までにタイムラグがある
  • 手数料の負担が大きい
  • カードの不正利用がある

入金までにタイムラグがある

通常のクレジットカード決済では入金までに時間がかかること、これは店舗運営において大きなデメリットです。

カード会社や決済代行会社などとの契約内容によっても変わりますが、売上金が入金されるまでには原則1か月、最長で2か月ほどかかります。さらに、末日にまとめての入金となるため、規模の小さな店舗は目先の資金繰りが厳しくなることもあり得ます。手元の現金が不足して黒字倒産に陥ることがないよう、クレジットカード決済を導入する際は入金のタイミングも含めてシミュレーションをする必要があります。

手数料の負担が大きい

手数料の負担が大きい

クレジットカード決済を導入するには、クレジットカード加盟店となってカード会社や決済代行会社と契約し、決済金額の数%を加盟店手数料として支払う必要があります。業種や店舗の規模によって加盟店手数料の金額は異なりますが、相場は以下のようになっています。

  • コンビニエンスストア、家電量販店などのチェーン店:1〜2%
  • 百貨店:2〜3%
  • 一般小売店、専門店:3〜5%
  • 飲食店:3〜7%

なお、加盟店手数料を商品やサービスの代金に上乗せすることは禁じられています。手数料を消費者から回収するのは規約違反となり、今後クレジットカード決済ができなくなってしまう可能性もあるのです。そのため、クレジットカード決済のたびに加盟店は必ず手数料を支払わなければならず、これは痛い出費になります。

カードの不正利用がある

他人のクレジットカードを不正に利用した顧客がいた場合、店舗は損害を被るリスクがあります。店舗で支払いをした顧客が他人のカードを不正利用していた場合、店舗は売上金をカード会社に返金しなければなりません。これをチャージバックといいます。

チャージバックは顧客にとっては安心できる仕組みですが、店舗は売上金を返金しなければならないうえに商品が手元に戻ってくることもないため、損失が出てしまいます。

クレカ決済はPOSレジと連携するのがおすすめの理由

導入にあたり注意すべき、クレジットカード決済のデメリット。これらの一部はPOSレジと連携することで解消されます。

POSレジとは、顧客との金銭のやり取り時点での販売情報を記録・集計できる「POSシステム」を搭載したレジです。専用のレジ端末を使用したもの、タブレットPCを利用した手軽なものなど、さまざまな事業者が多様なPOSレジを提供しています。

クレジットカード決済ができる端末とPOSレジをつなぐことでスムーズにクレジットカード決済を導入でき、金額の入力ミスを防げる、レジ対応時間を短縮できるなどさまざまなメリットを受けられます。

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キャッシュレス決済のメリットとデメリット~POSレジとの連携がおすすめな理由

また、POSレジの提供元によっては、クレジットカード決済のデメリットを解消できる以下のようなサービスや機能を提供しています。

  • 入金がスピーディーに
  • 偽造カードの不正利用を防げる

入金がスピーディーに

入金がスピーディーに

通常のクレジットカード決済の売上金は、売上を上げた月の翌月末や翌々月末に一括で入金されるのが基本です。しかし、POSレジの提供元によっては、通常より早い入金が可能になるケースも。最短で翌営業日に入金されるサービスもあるため、資金繰りの悪化を懸念してクレジットカード決済の導入に踏み切れない場合は、POSレジとの連携を検討してみましょう。

なお、振込手数料はかかる場合とかからない場合があるので、POSレジ導入時にチェックする必要があります。

カードの不正利用を防げる

クレジットカード決済端末とPOSレジを連携すると、クレジットカードの偽造や情報漏洩といった被害を防ぐことにつながります。

2016年12月に公布された割賦販売法の一部を改正する法律により、店舗では2020年3月から決済端末のIC対応化が義務となりました。ICチップに対応しているクレジット決済端末を導入すれば偽造のカードは使えなくなり、カードの不正利用を防止できます。なお、ICチップ対応のクレジット決済端末と連動させてもPOSレジにはカード情報が保存されないので、情報漏洩の心配はありません

まとめ

クレジットカード決済は、店舗だけでなく顧客にとっても便利なものですが、一方、店舗にとってはデメリットもあります。そのため、導入に二の足を踏んでいる事業者もいるかもしれません。

しかし、POSレジとクレジットカード決済を連携させれば、デメリットは大きく軽減できます。今後ますます進みそうなキャッシュレス化の波に乗り遅れないためにも、今のうちにPOSレジとクレジット決済の導入を検討してはいかがでしょうか。

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