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2025.05.19
POS

飲食店で顧客満足度を高める方法とは?あると嬉しいサービスも紹介

飲食店で顧客満足度を高めることは重要な要素です。顧客満足度が低いとリピートにつながらず、最悪の場合はSNSへ投稿されて店舗の評価が下がることになりかねません。

本記事では、顧客満足度を高める方法を解説しています。また、顧客満足度を高めるための「あるとうれしいサービス」も紹介しているため、飲食店として顧客満足度を高めたい方は参考にしてみてください。

飲食店で顧客満足度を高めるメリット

飲食店にとって顧客満足度を高めることは、売上やリピート率のアップ、SNS上での拡散などさまざまなメリットがあります。

それぞれのメリットの詳細を解説します。

売上が上がる

飲食店で顧客満足度を高めることは、売上が増加する明確なメリットがあります。

実際、多くの成功している飲食店は顧客満足度を重視した戦略を採用しており、顧客満足度向上が長期的な事業成功につながっています。

顧客満足度の低い店舗の場合、いくら質の高い商品やサービスを提供していても、お客さまは真の価値を感じられません。結果として顧客離れを引き起こし、売上低下につながります。

飲食業界の競争が激化する現代は、単においしい料理を提供するだけでは差別化が難しくなっているのが現状です。

顧客は物理的な商品やサービスそのものではなく、それによってもたらされる「満足」という価値にお金を支払っていることを認識することが大切なポイントです。

関連記事:飲食店の売上アップする方法とは?成功事例も合わせて徹底解説

リピート率が上がる

飲食店で顧客満足度を高めることは、リピート率向上のメリットもあります。顧客満足度が高まると、顧客が再び店を訪れる確率が大幅に上昇することになるでしょう。

日本政策金融公庫の調査でも、売上が増加している飲食店はそうでない店舗と比較して、リピート客の割合が明らかに高い傾向があることが示されています。

新規顧客の獲得にかかるマーケティングコストと比較して、既存顧客を維持することは効率的です。

新規顧客を獲得するためには、広告費やプロモーション費用など多額の投資が必要となりますが、既存顧客を満足させ続けることで自然にリピート利用につながります。

出典:日本政策金融公庫/飲食店経営力磨き上げガイド
関連記事:飲食店のリピート率を上げる方法とは?具体策とポイントを解説

SNSで拡散される

飲食店で顧客満足度を高めることは、SNSで自然に拡散されるメリットをもたらします。

顧客満足度が高い店舗は、感動したお客さまが自発的に体験を投稿してくれることで、無料の口コミ宣伝が生まれます。

現代の消費者行動を見ると、新しいレストランを選ぶ際にSNSでの評判や口コミを重視する傾向が顕著になっており、知人の推薦や実際の利用者の声が選択の決め手です。

SNSの強みは情報伝達のリアルタイム性にあり、満足度の高いサービスを受けたお客さまは、店内の雰囲気や料理の写真をその場で投稿するだけでなく、新メニューの情報やイベント告知など、店舗からのタイムリーな情報も拡散してくれます。

実際の顧客体験に基づいた情報は信頼性が高く、新規顧客獲得の強力なきっかけとなるでしょう。SNSで拡散されることにより、広告費をかけずに効果的な集客につなげられます。

飲食店の顧客満足度向上に必要なQSCとは

飲食店の顧客満足度を向上させるには、「QSC」の要素、さらに「QSC + H」の要素が欠かせません。

それぞれの要素の特徴を解説します。

関連記事:飲食店のQSCとは?重要な理由や向上させるポイントを解説

Q=クオリティ

飲食店の顧客満足度向上の基本要素であるQSCの中で、「Q」はクオリティ(Quality)を表し、店舗の根幹となる商品の品質を意味します。

クオリティは、提供する料理や飲み物の味わいだけではありません。

料理や飲み物の味はもちろんのこと、適切なボリュームや提供温度、視覚的満足感を高める盛り付けの美しさ、料理が提供されるまでのスピードなど、食事体験に関わるすべての要素がクオリティに含まれます。

顧客は単に「おいしい」だけでなく、「熱々の」「見た目が美しい」「量が適切」「待ち時間が短い」など複合的な価値を求めています。

S=サービス

飲食店におけるQSCの「S」は、サービス(Service)を表し、従業員がお客さまに提供する接客の質を意味します。

サービスには、お客さまへの言葉遣いや態度、笑顔、テーブルへの料理の出し方など、従業員とお客さまの間のあらゆる接点が含まれます。

料理や飲み物をテーブルに乱暴に置くなど、お客さまに不快感を与えるような行為は避けなければなりません。

サービス面の細かな配慮の積み重ねが、お客さまが店内で過ごす時間の質を大きく左右します。

良質なサービスは、単に丁寧な対応にとどまらず、お客さまのニーズを先回りして察知する気配りや、クレームが発生した際の適切な対応など、さまざまな状況での適切な振る舞いを含みます。

C=クレンリネス

飲食店におけるQSCの「C」は、クレンリネス(Cleanliness)を表し、店舗全体と従業員の清潔さを意味します。

クレンリネスは、お客さまが食事を安心して楽しむための基本的条件であり、品質やサービスがいくら優れていても、清潔さに欠ければ顧客満足度は大きく低下しかねません。

クレンリネスの範囲は店舗の表側だけでなく、トイレや調理場など、お客さまの目に直接触れない場所の清潔さも含みます。

店内のフロアは清掃が行き届いていても、トイレが不潔であれば、お客さまは店舗全体の衛生管理に不信感を抱くでしょう。

同様に、キッチンの清潔さも、安全な食品提供の基盤です。

また、制服の汚れや乱れ、適切でない髪型や爪の手入れなどは、提供される料理の衛生面に対する不安を引き起こします。

QSC+H

飲食店における「QSC」に新たな要素を加えたのが「QSC+H」です。

この「H」はホスピタリティ(Hospitality)を表し、日本語では「おもてなし」に相当する概念です。ホスピタリティの核心は「お客さまの喜び」を第一に考える姿勢にあります。

形式的なサービスマニュアルに従うだけでなく、お客さま一人ひとりのニーズや状況を敏感に察知し、期待を超える体験を提供することを意味します。

特別な記念日に訪れたお客さまへの気配りや、常連客の好みを覚えておくこと、子連れのお客さまへの細やかな配慮などがホスピタリティの対象です。

飲食店の顧客満足度を高める方法

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飲食店の顧客満足度を高める方法として、次の方法が挙げられます。

  • 清潔感を保つ
  • 覆面調査を実施
  • 接客で心配りに気を付ける
  • POSレジを導入する

それぞれのポイントを、自店舗の顧客満足度向上の参考としてみてください。

清潔感を保つ

飲食店の顧客満足度向上のために、清潔感の維持は重要な取り組みです。スタッフの清潔感は、店舗全体で統一した基準を設けなければなりません。

飲食業は口に入れるものを提供するビジネスであり、清潔感の欠如は単なるイメージダウンにとどまらず、衛生面での不安を引き起こし、顧客満足度を著しく低下させる致命的な問題です。

お客さまは無意識のうちに、スタッフの清潔感から店舗全体の衛生管理を判断する傾向があります清潔感の維持には、次のような基準設定が求められます。

  • 髪の長さ
  • 服装
  • 爪の手入れ
  • アクセサリーの着用可否

基準をマニュアル化し、研修を通じてスタッフ全員に徹底させることで、店舗全体で統一された清潔感を実現できます。

覆面調査を実施

飲食店の顧客満足度向上で、覆面調査も効果的な手法です。

覆面調査は、調査員が一般客を装って来店するため、誰が調査員か識別できない状態で通常どおりの接客が行われます。

そのため、普段の接客状況をより客観的に評価可能です。覆面調査を効果的に実施するためには、自店の特性や改善したい点に合わせた調査項目を事前に設定することが重要です。

接客の丁寧さや料理の提供スピード、料理の温度、店内の清潔感など、具体的な評価項目を設けることで、より有用なフィードバックを得られます。

また、調査会社にもそれぞれ専門分野があり、飲食業界に特化した知見を持つ会社を選ぶことで、より的確な評価と改善提案を受けられます。

接客で心配りに気を付ける

飲食店の顧客満足度向上において、心配りの行き届いた接客も重要な要素です。気持ちのよい接客体験は、料理の味や店内の清潔さと同様に、お客さまの総合的な満足度に大きく影響します。

接客の一つの例として、料理提供時に一言添える行為は、ただ食事を提供する以上の価値を生み出します。

「こちらは当店自慢の季節限定メニューです。熱々のうちにお召し上がりください」のように、料理の訴求ポイントや食べ方のアドバイスを添えることで、お客さまの外食体験は豊かなものになるでしょう。

添える一言が料理への期待感を高め、実際の満足度向上につながるのです。

また、席案内の際にお客さまを待たせてしまった場合の「お待たせして申し訳ございません」という謝罪の言葉など、さまざまなシーンでの適切な声かけも重要です。

POSレジを導入する

現代の飲食店における顧客満足度向上策として、POSレジの導入は非常に効果的な手段です。

POSレジは、特に決済方法の多様化に対応できる点がメリットです。お客さまはクレジットカードや電子マネー、QRコード決済など、さまざまな支払い方法を当たり前のように求めています。

POSレジは多様なキャッシュレス決済に幅広く対応しており、会計時の待ち時間短縮と顧客の利便性向上を同時に実現します。

さらに、POSレジはポイント機能や電子レシート発行、LINE連携などの付加価値サービスも提供可能です。

POSレジ導入によって、顧客データの蓄積による個別化したサービス提供や煩わしい紙レシートの削減など、多角的な面で顧客満足度向上につながります。

関連記事:【2025更新】POSレジとは?種類・機能・導入メリットを解説!

飲食店の顧客満足度を高める「あるとうれしいサービス」

飲食店の顧客満足度を高めるための、「あるとうれしいサービス」を4つ紹介します。

  • 顧客が自分を覚えてくれていると感じる
  • アレルギー情報がメニュー表に記載されている
  • 無料サービスがある
  • クーポンやポイントカードが充実している

関連記事:気持ちの良い接客サービスとは?5つの要素と成功事例をご紹介

顧客が自分を覚えてくれていると感じる

飲食店での顧客体験において、「自分のことを覚えてもらえている」と感じる瞬間に顧客満足度が高まります。

常連客に対して「いつもありがとうございます」とさりげなく声をかけるだけでも、お客さまは特別な存在として認識されていることを実感し、高い満足感を得られます。

お客さまの好みや以前の注文内容を記憶し、「前回ご注文いただいたあのメニューはいかがでしたか」や「いつものお席をご用意しています」といった言葉をかけるサービスも有効です。

記憶されていると感じる体験は、お客さまに「ただのお客ではなく、関係性のある大切な人」という認識を与え、店舗とお客さまとの強い絆を形成します。

アレルギー情報がメニュー表に記載されている

飲食店におけるアレルギー情報の明記は、安全性と安心感を提供する重要なサービスです。

アレルギーを持つお客さまにとって、メニューに使用されている食材を一つひとつ店員に確認する作業は、精神的負担が大きく、時に恥ずかしさを感じることもあるでしょう。

アレルギー表示は、法律で表示が義務付けられている主要7品目はもちろんのこと、そのほかの一般的なアレルゲンも可能な限り情報提供することが望ましいです。

例えば、大豆、ごま、りんご、バナナなど、比較的アレルギーの多い食材も記載があると、より多くのお客さまの安心につながります。

また、アレルギーを持つお客さまだけでなく、食事制限のある方や健康に配慮した食生活を送る方にも価値を提供します。

無料サービスがある

飲食店における顧客満足度向上のための無料サービスは、必ずしも金銭的コストのかかるものである必要はありません。

すべてのものを無償で提供するという意味ではなく、店舗側にとってもコストをかけずに実現できる心遣いや気配りを意味します。

大雨の日に来店されたお客さまに対して「お足元の悪い中ありがとうございます」と一言添えてタオルを差し出すなどの気遣いは、タオル代のわずかなコストのみで好印象を与えられます。

待ち時間が発生した際に提供される水やお茶、寒い日の温かいおしぼり、暑い日の冷たいおしぼりなども、わずかな原価で大きな満足感を生み出すサービスです。

クーポンやポイントカードが充実している

飲食店における顧客満足度向上とリピート率アップのための効果的な戦略として、あるとうれしいサービスがクーポンやポイントカードの充実です。

来店したお客さまに次回使えるクーポンを配布することは、単なる割引以上の心理的効果をもたらします。

「次回も来てほしい」という店舗側のメッセージとして受け取られ、お客さまもよい印象を持ってくれます。

ポイントカードや会員カードなどの仕組みは、顧客との継続的な関係構築ツールとしても機能します。

誕生日月の特別クーポンや、ポイント獲得状況に応じた段階的な特典など、顧客の来店履歴に合わせた個別のサービスを提供することで、「自分のことを大切にしてくれる店」という印象を強化できます。

関連記事:飲食店のCRM(顧客管理)とは?売上アップにつなげる活用方法

まとめ

今回の記事では、飲食店で顧客満足度を高める方法を解説しました。

飲食店にとって顧客満足度を高めることは、売上やリピート率のアップ、SNS上での拡散などさまざまなメリットがあります。

清潔感を保つといった基本的なことから、覆面調査の実施などさまざまなポイントで顧客満足度を高められます。

また、お客さまの利便性が高まるPOSレジ導入も効果的な手段の一つです。

顧客満足度を高められる「あるとうれしいサービス」も紹介したため、リピートが増えず困っている飲食店経営の方は参考にしてみてください。

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飲食店の顧客満足度でよくある質問

顧客満足度は何で決まりますか?

顧客満足度は、お客さまの期待と実際に受けたサービスとの差によって決まります。
具体的には、提供される商品やサービスの品質(Quality)、接客対応の質(Service)、店舗や従業員の清潔さ(Cleanliness)という基本的な「QSC」の要素が重要です。
加えて、お客さま一人ひとりを大切にするホスピタリティ(Hospitality)も満足度を左右します。

飲食店のCSとは?

飲食店におけるCS(Customer Satisfaction:顧客満足度)とは、お客さまが店舗で体験するすべての要素に対する満足の度合いを指します。
顧客の期待値と実際に受けた体験との差がCS向上のポイントとなり、高いCSはリピート率向上、SNSでの拡散、売上増加などの飲食店としての成果に直結します。


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