アルコール提供の飲食店に休業要請で夜メインの業態に打撃、コロナ前比較で全体約6割減、居酒屋・バー約7割減
クラウド型モバイルPOSレジの「POS+(ポスタス)」を提供するポスタス株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:本田 興一)は、5月度の飲食店売上動向についてPOSデータを基に集計し、結果をとりまとめましたのでお知らせします。
なお、POSデータの集計結果に関しては、今後も定期的なお知らせをしてまいります。購読をご希望の方は以下よりお申し込みください。
今後もPOS+(ポスタス)は、飲食店を取り巻く環境変化や実態に関する情報を積極的に発信し、支援策の検討と提案を行うことで、当サービスのビジョン“おもてなしのお手伝いで、はたらく、を笑顔でみたす。”の実現を目指してまいります。
目次
- 集計1:全国 売上・客数月次推移 2019年比/2020年比
- 集計2:全国 売上週次推移 2019年比/2020年比
- 集計3:業態別 売上月次推移 2019年比/2020年比
【集計1概要】
集計内容:全国 売上・客数月次推移 2019年比/2020年比
集計対象:「POS+」のPOSレジを導入している飲食店
集計期間:2019年1月1日~2019年12月31日、2020年1月1日~2020年12月31日、2021年1月1日~2021年5月31日
集計手法:POSデータから該当期間の売上データを抽出して集計
【集計1サマリ】
- 2021年5月の売上は、1回目の緊急事態宣言が段階的に解除され、売上前年対比が30%台だった2020年比で見ると118.8%であった。コロナ前の2019年比で見ると40.9%で、4/25に発令された緊急事態宣言とまん延防止等重点措置の対象エリア拡大により、前月から14ポイント減少する結果となった。
- 2021年5月の客数は、 2020年比、2019年比ともに売上よりも減少幅が少なかった。前月の4月と比較すると、売上が3割減なのに対して客数は2割減で留まっており、緊急事態宣言下のエリアでも同様の傾向となった。このことから、緊急事態宣言下で営業時間やアルコール提供無しなどの制約がありながらも、外食を楽しみたい消費者の様子が伝わってくる。
【集計2概要】
集計内容:全国 売上週次推移 2019年比/2020年比
集計対象:「POS+」のPOSレジを導入している飲食店
集計期間: 2019年2月4日~2019年6月2日、2020年2月3日~2020年5月31日、2021年2月8日~2021年6月6日
集計手法:POSデータから該当期間の売上データを抽出して集計
【集計2サマリ】
- 4/25に4都府県を対象に3回目の緊急事態宣言が発令されたが、新規感染者数の増加に歯止めがかからず、病床のひっ迫も深刻な状況であることから、その後段階的に緊急事態宣言とまん延防止等重点措置の対象エリアが拡大していった。
- 新規感染者数は緊急事態宣言発令から3週間経過後に減少し始め、1歩遅れて売上が徐々に回復してきた。5/31週にはコロナ前の2019年比で40%台まで戻ったが、緊急事態宣言前の推移と比較するとまだ10ポイント以上の開きがある。
- エリア別で見ると、緊急事態宣言・まん延防止等重点措置ともに対象外の四国地方と5/11に宮城県がまん延防止等重点措置を解除された東北地方は2019年比で50%台まで回復し、平均を10ポイント上回った。1番落ち込みが大きい北海道地方は26.4%で、平均を14ポイント下回った。
【集計3概要】
集計内容:業態別 売上月次推移 2019年比/2020年比
集計対象:POS+のPOSレジを導入している飲食店の中で、以下の4業種・25ジャンルに分類される店舗
・「食事系」:カレー、そば・うどん、ラーメン、食堂・定食、レストラン
・「軽食」:カフェ・喫茶、ハンバーガー
・「専門料理」:焼肉、韓国料理、寿司、お好み焼き、鉄板料理、ステーキ・ハンバーグ、フランス料理、中華料理、バー、海鮮料理、アジア・エスニック、イタリア料理、日本料理、しゃぶしゃぶ、その他西洋料理、沖縄料理
・「居酒屋」:和風居酒屋、洋風居酒屋
集計期間:2019年1月1日~2019年12月31日、2020年1月1日~2020年12月31日、2021年1月1日~2021年5月31日
集計手法:POSデータから該当期間の売上データを抽出して集計
【集計3サマリ】
- 4/25に3回目の緊急事態宣言が発令され、酒類やカラオケ設備を提供する飲食店に対して休業要請が出された。その影響で、コロナ前の2019年比で見ると、居酒屋は前月から17ポイント減で27.3%、専門料理は13ポイント減で44.7%となった。食事系と軽食は、もともと昼利用がメインでアルコールの提供有無や時短営業に大きく影響を受けないため、6ポイント前後の減少に留まり60%程度となった。ジャンル別ではバーが最下位となり、2019年比で25%と厳しい結果となった。
ポスタス株式会社および「POS+」について < https://www.postas.co.jp/ >
ポスタス株式会社は、2013年5月のサービス提供から、有償POSレジで国内トップクラスのシェアを誇るまで成長したクラウド型モバイルPOSレジ「POS+(ポスタス)」の事業を、パーソルグループのパーソルプロセス&テクノロジー株式会社より承継する形で、2019年12月2日に設立いたしました。
「POS+」は、店舗の売上向上や店舗運営担当者の業務負担軽減による生産性向上を実現し、また従業員にとって利便性の高い機能を搭載する店舗向けソリューションです。飲食店向け「POS+ food」や小売業向け「POS+ retail」、理美容向け「POS+ beauty」のクラウド型モバイルPOSレジをはじめ、顧客の属性に合わせたマーケティング活動を可能にするデジタル会員証「POS+ connect」や、従業員の勤怠管理「POS+ time recorder」、さらに従業員の前払い給与を実現する「POS+ pay 給与前払いサービス」などきめ細やかな機能を搭載し、効率的な店舗運営を支援いたします。
「PERSOL(パーソル)」について < https://www.persol-group.co.jp/ >
パーソルグループは、「はたらいて、笑おう。」をグループビジョンに、人材派遣サービス「テンプスタッフ」、転職サービス「doda」、ITアウトソーシングや設計開発など、人と組織にかかわる多様な事業を展開しています。グループの経営理念・サステナビリティ方針に沿って事業活動を推進することで、持続可能な社会の実現とSDGsの達成に貢献していきます。
また、人材サービスとテクノロジーの融合による、次世代のイノベーション開発にも積極的に取り組み、市場価値を見いだす転職サービス「ミイダス」、テクノロジー人材のエンパワーメントと企業のDX組織構築支援を行う「TECH PLAY」、クラウド型モバイルPOSレジ「POS+(ポスタス)」などのサービスも展開しています。