業務効率化と売上アップを支援するクラウドPOSレジ「ポスタス」
2025.06.30
調査/データ

年間(2024年)における飲食店売上動向に関する分析レポート

~飲食業界の「ニッパチ」傾向 実際はどうなったのか 2月の売上落ち込みはやや見られるが、3月・8月・12月は売り上げ上昇が目立つ~

ポスタス株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:本田 興一、以下:ポスタス)は、2024年1月〜12月の年間飲食店売上動向に関してPOSデータを集計し、飲食業界において2月と8月は売上が落ち込むと言われるいわゆる「ニッパチ」の実態について調査しました。

高機能クラウド型モバイルPOSレジ「POS+(ポスタス)」

POS+は高機能でカンタンに導入できる業態特化型クラウド型POSレジです。レジ・売り上げ管理などの基本機能を網羅した上で、各業種に特化したソリューションを提供しています。詳しくは資料をダウンロードしてください。

飲食業界において、2月は年末年始の出費の反動や気温の低さによる「巣ごもり需要」によって、また8月は夏休みなどに伴う帰省で首都圏を中心とした飲食店の利用が減ることによって、それぞれ売り上げが落ち込むと言われ、「ニッパチ」傾向と呼ばれています。一方、2024年の年間を通じた状況としては、コロナ禍の影響から抜け、海外からの旅行客によるインバウンド消費も増えました。これらの外的要因を踏まえながら、2024年は「ニッパチ」傾向を含む飲食店売上動向が実際はどうだったのか、ポスタスの保有するマクロデータを基に分析しました。

その結果、2月はほかの月と比べて売上が少なかったものの、8月はむしろ売上が伸びているなど、従来の通説とは異なる新たな傾向が見られました。業態を問わず同様の傾向が見られており、また3月や12月も他の月よりも売上が高い傾向が見られました。

売上増加月すなわち繫忙期の特徴が明らかになることで、POSレジを展開するポスタスでも、負荷が少なく快適な”おもてなし”の店舗運営について、より現状に沿ったサービス提供を提案していくことができます。

今後もPOS+(ポスタス)は、飲食店を取り巻く環境変化や実態に関する情報を積極的に発信し、支援策の検討と 提案を行うことで、当社のビジョン“ともに創る、おもてなしの一歩先を。”の実現を目指してまいります。

【調査結果】

2024年1月〜12月のPOSデータを基に集計した結果、2月・8月の売上の落ち込みよりも、3月・8月・12月の売上増加が目立つ形となった。

本調査の傾向は2024年特有の傾向である可能性もあるため、引き続き継続的に傾向を追い分析していく。

■顧客数と顧客単価

売上の増減に大きく影響しているのは、顧客単価よりも顧客数だと判明。

顧客単価は年間を通じて概ね一定で、業種により3月で上昇が見られた。また年間を通じて12月は顧客単価が一番上昇した。これは忘年会などのイベントの影響で顧客単価が上昇したことが原因となっていると考えられる。

■業態別の特徴

・2月はやや売上の落ち込みが見られる。

・すべての業態で「ニッパチ」と言われる売り上げの落ち込みは2月のみ見られた。業態ごとに特徴はあるものの8月ではなく9月に持ち帰り業態で売り上げの落ち込みが見られる。

・3月・8月・12月では売上増加が特徴的に見られる。

■今回の結果につながったと考えられる3つの要因

・季節要因

3月は気温が上がりはじめ、8月は猛暑を記録するなど厳しい季節ではあったことも背景に、店内喫食の食事系業態や、沖縄料理といった季節に合わせたジャンル、お歳暮やお土産などで贈り物として利用の多い和菓子店(製造小売)などが押し上げている。季節要因としては、7月のうなぎ料理店も売上が高い。

・時期的な要因

忘年会の時期をはじめ、年末・年度末に催しが増加することによる影響がある。特に12月の忘年会シーズンはすべての業態で売上が伸びている。

・旅行者増加の要因

国内旅行者の帰省を含め、8月に旅行先で外食を利用することで売上を押し上げた。また、海外からのインバウンド旅行者も増え、特に12月の売上を上昇させたと見られる。

【目次】

  • 集計1:全国飲食店【業態別】月次売上の山谷
  • 集計2:全国飲食店【業態別】顧客単価の山谷
  • 集計3:全国飲食店 業態別詳細の山谷

【集計1概要】

集計内容:全国飲食店【業態別】月次売上の山谷

集計対象:POS+のPOSレジを導入している飲食店の中で、以下の5業種・25ジャンルに分類される店舗

・「食事系」 :カレー、そば・うどん、ラーメン、食堂・定食、レストラン、寿司

・「軽食」  :カフェ・喫茶、ハンバーガー

・「専門料理」:焼肉、韓国料理、寿司、お好み焼き、鉄板料理、ステーキ・ハンバーグ、フランス料理、

中華料理、海鮮料理、アジア・エスニック、イタリア料理、日本食、しゃぶしゃぶ、その他西洋料理、
沖縄料理

・「居酒屋」 :和風居酒屋、洋風居酒屋

・「持ち帰り」 :パン屋(製造小売)、持ち帰り販売、洋菓子店(製造小売)、和菓子店(製造小売)

・「その他」 :バーベキュー、バイキング、バー、飲食料品販売

集計期間:2024年1月1日~2024年12月31日

集計手法:POSデータから該当期間の売上データを抽出して集計

【集計1サマリ】

2024年1月〜12月は、2月・8月の売上の落ち込みよりも、3月・8月・12月の売上増加が目立つ形となった。

  • 「ニッパチ」の法則と言われる2月・8月の売上を確認すると、2月にはやや落ち込みが見られるが、8月は売上が上昇している。
  • 年間を通してなだらかではあるものの、3月・8月・12月の売上の上昇がみられる。

【集計2概要】

集計内容:全国飲食店【業態別】顧客単価の山谷

集計対象:POS+のPOSレジを導入している飲食店の中で、以下の5業種・25ジャンルに分類される店舗

・「食事系」 :カレー、そば・うどん、ラーメン、食堂・定食、レストラン、丼物

・「軽食」  :カフェ・喫茶、たこ焼き屋、ハンバーガー

・「専門料理」:アジア料理、イタリア料理、うなぎ料理、お好み焼き、しゃぶしゃぶ、ステーキ・ハンバーグ、フランス料理、欧米料理、沖縄料理、懐石料理、海鮮料理、韓国料理、寿司、焼肉、中華料理、中南米料理、鉄板料理、鍋料理、和食、サラダ

・「居酒屋」 :和風居酒屋、洋風居酒屋

・「持ち帰り」 :パン屋(製造小売)、持ち帰り販売、洋菓子店(製造小売)、和菓子店(製造小売)

・「その他」 :バーベキュー、バイキング、バー、飲食料品販売

集計期間:2024年1月1日~2024年12月31日

集計手法:POSデータから該当期間の売上データを抽出して集計

【集計2サマリ】

売上増減に大きく影響しているのは、顧客単価よりも顧客数であると判明。

  • 業態別の顧客単価を比較すると、顧客単価においてはいわゆる「ニッパチ」は当てはまらないと言える。
  • 顧客単価は年間を通じて概ね一定で、業種により3月で上昇が見られた。また年間を通じて12月は顧客単価が一番上昇した。これは忘年会などのイベントの影響で顧客単価が上昇したことが考えられる。

【集計3概要】

集計内容:全国飲食店 業態別詳細の山谷

集計対象:POS+のPOSレジを導入している飲食店の中で、以下の5業種・25ジャンルに分類される店舗

・「食事系」 :カレー、そば・うどん、ラーメン、食堂・定食、レストラン、寿司

・「軽食」  :カフェ・喫茶、ハンバーガー

・「専門料理」:焼肉、韓国料理、寿司、お好み焼き、鉄板料理、ステーキ・ハンバーグ、フランス料理、

中華料理、海鮮料理、アジア・エスニック、イタリア料理、日本食、しゃぶしゃぶ、その他西洋料理、沖縄料理

・「居酒屋」 :和風居酒屋、洋風居酒屋

・「持ち帰り」:パン屋(製造小売)、持ち帰り販売、洋菓子店(製造小売)、和菓子店(製造小売)

集計期間:2024年1月1日~2024年12月31日

集計手法:POSデータから該当期間の売上データを抽出して集計

【集計3サマリ】

すべての業態で「ニッパチ」と言われる売り上げの落ち込みは2月のみ一部で見られた。業態ごとに特徴はあるものの8月ではなく9月に持ち帰り業態で売り上げの落ち込みが見られる

  • 【食事系】の月次売上の状況を比較すると、2月に売上の落ち込みがやや見られるものの8月は売上の増加が見られ、いわゆる「ニッパチ」傾向に当てはまっていない。
  • 【軽食】で比較すると、いわゆる「ニッパチ」は当てはまらず、9月にたこ焼き屋でやや落ち込みが見られる。
  • 【専門料理】で比較をすると、他業態と同様に2月の落ち込みはあるものの、8月には目立った落ち込みは見られない。季節要因であるが、7月のうなぎ料理店は157.6%と上がり幅はかなり大きい。
  • 【居酒屋】では、いわゆる「ニッパチ」の傾向はみられない。むしろ、3月と12月に売上の増加が目立つ。
  • 【持ち帰り業態】では、いわゆる「ニッパチ」である2月および8月の売上の落ち込みは見られない。
  • 【その他】では、2月の売上の落ち込みは見られるものの、いわゆる「ニッパチ」は当てはまらない。

高機能クラウド型モバイルPOSレジ「POS+(ポスタス)」

POS+は高機能でカンタンに導入できる業態特化型クラウド型POSレジです。レジ・売り上げ管理などの基本機能を網羅した上で、各業種に特化したソリューションを提供しています。詳しくは資料をダウンロードしてください。

■ポスタス株式会社および「POS+」について <https://www.postas.co.jp/

ポスタス株式会社は、2013年5月のサービス提供から、有償モバイルPOSレジで国内トップクラスのシェアを誇るまで成長したクラウド型モバイルPOSレジ「POS+(ポスタス)」の事業を、パーソルグループのパーソルプロセス&テクノロジー株式会社より承継する形で、2019年12月2日に設立いたしました。

「POS+」は、店舗の売上向上や店舗運営担当者の業務負担軽減による生産性向上を実現し、また従業員にとって 利便性の高い機能を搭載する店舗向けソリューションです。飲食店向け「POS+ food」や小売業向け「POS+  retail」、理美容向け「POS+ beauty」、クリニック向けの「POS+ healthcare」のクラウド型モバイルPOSレジをはじめ、セルフレジ・券売機「POS+ selfregi」、モバイルセルフオーダーサービス「POS+ self order」、テーブルトップオーダーサービス「POS+ TTO」などのさまざまなソリューションで、効率的な店舗運営を支援いたします。

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