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2024.08.22
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メルペイ利用時にかかる手数料はいくら?導入メリットや注意点を解説

顧客の利便性向上や、店舗における業務効率化が推進される中で、キャッシュレスサービスが注目されています。クレジットカード、電子マネー、QRコードといった多種多様なキャッシュレスサービスの中で、どのサービスを店舗に導入すればよいか迷われている事業者の方も多いのではないでしょうか。

そこで今回の記事では、フリマアプリで有名なメルカリが運営する「メルペイ」について解説していきます。メルペイの特徴や、事業者側に課せられる手数料、導入におけるメリット・注意点などをご紹介します。

メルペイとは?

メルペイとは、フリマアプリで有名な株式会社メルペイが運営するキャッシュレス決済サービスです。NTTドコモとも提携しているため、メルカリでの支払いはもちろん、店舗でのd払い・iDでの決済にも対応しています。

また、メルカリでの売上をそのままメルペイとして、支払いに利用することが可能です。メルペイの利用者数は1,500万人を超えており、店舗は集客力の強化や売上アップに期待できます。

メルペイ利用時に事業者側で発生する手数料

メルペイをキャッシュレスサービスとして店舗に導入すると、事業者側に手数料が課せられます。決済手数料と入金手数料が発生するため、導入前にそれぞれいくらかかるのかを確認しましょう。

決済手数料

まず、決済手数料とは、メルペイで決済ごとに事業者が支払う手数料のことです。メルペイの決済手数料は売上額に対して「2.6%」となっています。

クレジットカードの決済手数料が3〜10%(ブランドや店舗の規模で異なる)、QRコードサービスの決済手数料が3%程度であることから、メルペイの決済手数料は比較的安いといえるでしょう。また、過去には決済手数料が無料になるキャンペーンも実施しており、お得に利用するチャンスがあります。

入金手数料

メルペイでは決済手数料とは別に、入金手数料も発生します。入金手数料とは、メルペイによる決済の売上を入金する際に発生する手数料です。

入金手数料は基本的に無料ですが、一定の条件下で入金手数料が発生します。

「コード決済加盟店」の場合、入金が締められるタイミングで入金額が1万円未満の場合に、200円の手数料が課せられます。一方「ネット決済加盟店」の場合、入金が締められるタイミングで入金額が10万円未満の場合に、200円の手数料が課せられます。このように、基本的には入金手数料は発生しませんが、入金額が条件に該当する場合に200円の入金手数料が発生するのです。

  • コード決済加盟店:入金額が1万円未満の場合に200円
  • ネット決済加盟店:入金額が10万円未満の場合に200円

メルペイの決済方法

メルペイには、下記の通り3つの決済方法があります。メルペイとして支払うのではなく、QRコードやiDなどを介して決済が行われる仕組みです。

  • QRコード決済
  • iD決済
  • ネット決済

1.QRコード決済

QRコード決済は、メルペイのQRコードやバーコードを使って決済する方法です。利用者がメルペイのアプリを起動し、店舗に設置されているコードをカメラで読み取ることで決済が行われます。

また、利用者が自身のアカウントに紐付けられているコードを提示し、店舗側でコードを読み取るケースもあります。後者の場合、店舗はコードを読み取るための端末が必要です。

2.iD決済

iD決済は、電子マネーサービスの「iD」を介して決済する方法です。利用者はiD決済を希望することで、通常のiDと同じように支払うことが可能です。

ただし、iDで支払うには、店舗側でiDに対応した専用端末を導入しなければなりません。メルペイ以外でもiD決済が展開されているので、未導入の場合には導入を検討してみてください。

3.ネット決済

最後に、インターネット上での決済です。メルペイは、店舗での決済だけでなく、ECやオンラインショッピングサイトでも決済できます。

利用者が精算する際に、メルペイでの支払いを選択すればそのまま支払うことが可能です。ただし、iDと同様に、サイトを運営する側でメルペイ決済に対応しておかなければなりません。

メルペイを店舗に導入するメリット

メルペイは、利用者数が1,500万人を超えており、店舗に決済方法として導入しておきたいサービスです。そこで、これからメルペイの導入を検討している事業者向けに、メルペイを導入することによるメリットを3つ紹介します。

  • メルカリ利用者を集客しやすい
  • 初期費用と月額費用が無料で負担が発生しない
  • 後払いによる利便性向上につながる

メルカリ利用者を集客しやすい

1つ目のメリットは、メルカリを利用するユーザーの集客がしやすくなることです。もともとは、メルペイはフリマアプリのメルカリで使われていた決済方法で、メルカリユーザーの囲い込みが可能となります。

特に、メルカリは個人で取引を行っている人も多く、アプリ内の売上をそのままメルペイに使用できるのが大きなメリットです。他の口座に移す必要がないのが便利で、自店舗で使ってもらえる可能性があります。

初期費用と月額費用が無料で負担が発生しない

メルペイを店舗に導入する際に、初期費用や月額費用が発生しない点もメリットといえます。2024年8月現在で、メルペイ導入時の初期登録費用は無料で、専用端末やレジを新たに購入する必要がありません。

またメルペイは、d払いやiDとして決済することが可能なので、既存のシステムを導入していれば月額費用も発生しないのがポイントです。ただしQRコードを読み込む際に、スマートフォンやタブレットが必要になる場合があるので、あらかじめ購入しておきましょう。

後払いによる利便性向上につながる

メルペイでは、後払いを採用しています。「メルペイスマート払い」という機能で、ユーザーは当月に利用した金額を翌月にまとめて支払えます。

クレジットカードの決済方法に近く、現時点で残高を気にせずに使えるのがメリットです。つまり、買いたいときに買える機能であり、店舗にとっては売上の機会損失を防ぎやすくなります。集客力や売上の強化に加えて、購入単価の増加にも期待できるでしょう。

メルペイを店舗に導入する際のデメリット・注意点

事業者にとって多くのメリットがあるメルペイですが、デメリットや注意点にも気を付けなければなりません。店舗で導入時に注意するべき点を3つまとめていきます。

  • 利用者に年齢制限が設けられている
  • クレジットカードと連携していない
  • 独自のポイントサービスがない

利用者に年齢制限が設けられている

1つ目に注意しておきたい点が、メルペイは利用者の年齢制限が設けられていることです。18歳未満の利用が不可であり、メルペイの登録時にも本人確認が求められます。

ただし、どのキャッシュレスサービスでも年齢制限が設けられているため、デメリットになる可能性は低いです。利用可能な19歳以上をターゲットとした購買施策を検討していきましょう。

クレジットカードと連携していない

次に、メルペイでは、クレジットカードと連携していないことにも注意しなければなりません。メルペイで支払うにはメルカリでの売上をメルペイに移すか、銀行口座から入金してチャージする必要があります。

つまり、メルペイを使いたくても残高不足で決済に使えない可能性が考えられるということです。後払い機能を活用しているユーザーもいますが、一定の機会損失にもつながるため、注意点として把握しておきましょう。

独自のポイントサービスがない

メルペイには、独自のポイントサービスが付帯していないため、決済に使われにくいというデメリットがあります。通常、クレジットカードやその他のキャッシュレスサービスには、利用するごとにポイントが還元されたり、お得にポイントをためられるサービスが使えたりします。

しかし、メルペイはポイントサービスがないため、他のキャッシュレスサービスが使われることも考えられます。デメリットを軽減するためにも、店舗独自でポイントサービスと提携することも検討しましょう。

メルペイの入金サイクル

メルペイでは、売上金の入金サイクルが2種類あります。

  • 月1回:月末締め・翌月10日入金
  • 月2回:15日締め・25日入金、月末締め・翌月10日入金

上記の通り、月1回、または月2回の入金サイクルが選べます。月1回の場合、月末に売上を締めて、翌月の10日に入金されます。月2回では、各月15日締めの25日入金、月末締めの翌月10日入金です。

入金手数料に関しては基本的に無料であるものの、入金額が一定額に満たない場合には200円の手数料が発生する点に注意しましょう。

メルペイを導入する手順

それでは、最後にメルペイを導入する手順について解説します。国内のキャッシュレス決済サービスの中でも利用者が多く、今後の集客拡大や売上アップのために導入を進めていきましょう。

・ステップ1. Webで申し込み

メルペイを導入するにあたって、Web上で申し込みが必要です。加盟店申し込みフォームに、事業者情報を記入してから申し込みましょう。

なお、メルペイの申し込みを行う際には、下記の本人資料が必要です。

  • 個人事業主の場合

いずれかの本人確認書類の画像を添付します。

自動車運転免許証

パスポート

住民基本台帳カード

健康保険被保険者証

住民票

在留カード

特別永住者証明書

外国人登録証明書

  • 法人企業の場合

登記簿謄本に記載の情報(登記簿謄本の提出は不要)

・ステップ2. 審査と結果の受け取り

Web上での申し込みが完了すると、運営側で審査が行われます。入力内容に誤りがなければ、最短2営業日で審査が完了します。書類に不備があると、再提出が必要になるので注意しましょう。

審査が完了すると、各事業者専用の管理画面が作られるので、申し込み時に記入したメールアドレスとパスワードを入力してログインしてください。

・ステップ3. スタートキットの送付

審査が完了すると同時に、事業者宛てにスタートキットが送付されます。このとき、メルペイに対応していることを示すステッカーや、店舗専用のQRコードが届きます。これらを店舗に設置することで、実際にメルペイによる決済が可能となります。

まとめ

メルペイ決済の特徴や事業者側のメリット、注意点について解説しました。他のキャッシュレスサービスと比較して決済手数料が安く、初期費用・月額利用料もかからないのが事業主にうれしいポイントです。

Webからでの申し込みに対応しているほか、最短2営業日で審査が完了するので、スピーディな導入が可能です。メルカリユーザーの集客もしやすくなることから、今後のメルペイ導入に向けて参考にしてみてください。

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