「YES」か「はい」を理念に掲げ、断らない調剤を提供する地域密着型の調剤薬局

――Link Medical株式会社様についてお教え下さい。
Link Medical株式会社は、調剤薬局の運営をメインに、薬局の経営コンサルティング事業も展開している会社です。調剤薬局としては、外来処方せん調剤だけでなく、介護施設・グループホームなどへの在宅医療(訪問薬剤管理指導)にも力を入れており、地域に根ざした薬局と、都内全域をカバーできる訪問体制の両輪で事業を行っています。
またコンサルティング事業では、新規で薬局を開業される方の立ち上げ支援や、処方せん枚数の減少などで売上が落ち込んでいる調剤薬局に対して、売上向上のための提案や改善を支援しています。
会社としては2019年12月に東京都東村山市で調剤薬局1店舗からスタートした比較的新しい企業です。創業時から「断らない調剤」を理念に掲げ、患者様・医療関係者ファーストで「どうすれば役に立てるか」を常に考えることを全員で徹底して参りました。


――会社の理念についてもう少し詳しく教えてください。
誰かに依頼をされた時に、深く考えずに「無理です」と断られることは気持ちの良いことではありません。医療の現場においては、急かつ難しいご相談や依頼を受けることは多々あります。痛みや、苦しみの中から薬剤を必要とする人が多数いる中で、治療上必要なことで、このようなご相談には何とか応えてあげたい。そんな想いが常に背景にあるのです。これらの相談などを頂いた際、当然ではありますが法令遵守かつルールの範囲内のことについて「できない」ではなく「どうすればできるか」を考えることを大切にしております。「断らない調剤」という理念は、患者様と医療者様の要望にどう答えられるか、ペイシェントサティスファクションの追求を原理とします。在庫のないお薬も断るのではなく探したり、手配する。がん末期の患者様で麻薬等が緊急に必要になった場合や、困ったケースでの相談も柔軟に応えてゆくことで、関係者と利用者様の満足度高め、選ばれる調剤薬局を目指しています。
この理念に基づき、断らないことをベースにした医療提供が、結果として地域からの信頼や選ばれる理由につながっていると考えています。
――薬局各店舗の特徴や強みがあればお聞かせください。
当社が運営する「あい薬局」は、全店舗を駅前に出店していることは強みです。患者様が立ち寄りやすい立地にこだわり、月曜から土曜の午前9時から午後7時まで営業しています(蒲田店のみ午後6時閉店)
また、当社で訪問管理指導のご契約をしている患者様に限っては日曜・祝日も緊急対応ができるよう体制を整備しております。他にも医療機器の貸し出し(カフティポンプ・CADD・クーデック)を行っていることや、無菌調剤設備を有すること、医療用麻薬の在庫も多数保有していることは強みとなっています。

旧レジからの更新で「POS+」導入の背景と決め手とは

――POS+を知った経緯、導入の背景や課題をお聞かせください。
導入前の大きな課題は、レジ周りの業務が非常にアナログだったことです。売上管理をレジから手打ちで行っていたため、金額の違いや打ち込み漏れが起きやすく、ヒューマンエラーのリスクを常に抱えていました。日々の売上を紙で管理していたので、手間も時間もかかっていました。
この「アナログからの脱却」と「DX(デジタルトランスフォーメーション)による業務効率化」を進めたいと考え、代表の片山がウェブ上でPOS+の商品を見つけ、資料請求を行ったのがきっかけです。
――POS+を選定した決め手は何だったのでしょうか。
決め手はいくつかあります。1つ目は、3店舗の売上情報を1つの管理画面でまとめて確認できる点です。店舗ごとの状況を一元的に見られることで、現場の実態把握と数字管理が格段にやりやすくなると感じました。
2つ目は、レセコンのバーコードを読み込める機能があったことです。調剤薬局ではレセコンとの連動が重要ですが、POS+はそこを意識した設計になっていたのが大きかったです。
3つ目は、不正防止の仕組みがきちんと組み込まれていた点が安心材料になりました。

――POS+を導入した時期について教えてください。
7月に導入を決定し、9月に3店舗すべてに機器を設置しました。運用開始は足並みをそろえて10月1日に一斉スタートしています。導入前には営業担当の方が、スタッフ向けに操作方法のトレーニングを行っていただいたので、現場側としてもスムーズに移行できました。
――現在ご利用中のPOS+のサービス構成を教えてください。
利用しているのは「POS+ retail」です。キャッシュレス決済用の端末(VEGA3000)と、現金収納用のドロワーというシンプルな構成で、そこにバーコードスキャナーを追加しています。薬局業務で必要な最低限のものに絞りつつ、キャッシュレス対応とバーコード読み取りによるミス削減を両立できる構成になっています。
――導入後、現場スタッフの反応はいかがでしょうか。
評判はとても良いです。若いスタッフが多いこともあり、画面のUI(ユーザーインターフェース)が、スマホやタブレットに近いデザインである点がとても好評です。「どこを押せばいいか」が視覚的にわかりやすく、打ち間違いをしたときもすぐに修正できるなど、日常業務のストレスが減ったと聞いております。
また、導入前は全て手打ちだったため、バーコードで読めるようになっただけでもかなりの時間短縮になりました。もちろん最初に慣れるまでの期間は「この画面はどこから入る?」という戸惑いはありましたが、画面がシンプルなので一度覚えてしまえばスムーズに使いこなせるようになりました。
――管理画面の使い勝手はいかがでしょうか。
一言でいうと「非常にシンプルで分かりやすい」です。3店舗分の売上が一目で確認できるほか、グラフ表示もあるため、数字の推移が視覚的に掴みやすくなりました。また、来店されたおおよその人数も算出できるので、店舗の混雑具合や日ごとの動きを把握するのにも役立っています。
POS+の導入後に起こった変化とは

――導入によって得られた具体的な効果を教えてください。
最も大きいのは、レジ周りの再処理や集計にかかる時間が大幅に減ったことです。旧来のレジでは、打ち間違いがあると一度取引を戻してマイナス処理をし、レシートを確認して…という作業に1件あたり10分ほどかかることもありました。
POS+ではレシートに伝票番号が付与されるため、番号を検索するだけですぐに該当取引を表示でき、処理時間は従前比で1/2〜2/3に短縮されました。
さらに、月末の保険請求で忙しくなる時期でも、レジ締めや日報作成に時間を取られなくなったのは大きな変化です。以前は「金額を数えて、手書きでまとめて、レシートを整理して、日報を書く」という作業に30分程度かかっていましたが、今はPOS+にデータが残っているので、その作業がほぼゼロになりました。
結果として、時間をかけるべき保険業務や患者様対応にリソースを回せるようになりました。
――改善してほしい点や、今後に期待する点があればお聞かせください。
唯一改善をお願いしたいのは、サポート窓口(コールセンター)の対応開始時間です。薬局は9時開店でも実務的には8時台から準備をしており、開店前に確認したいことが出ることがあります。現在の10時スタートだと、開店後の来店状況によっては問い合わせがしづらくなるため、できれば8時半頃から対応いただけると非常に助かります。

――POS+の営業・開発・設置・コールセンターなどの対応はいかがでしたか。
導入前の説明やトレーニングは丁寧で、現場の業務を理解してくださっていると感じました。導入タイミングも3店舗で足並みをそろえる必要があったのですが、そこもスケジュールに合わせて対応いただけたのでスムーズに立ち上げができました。
――今後のLink Medical株式会社様の展望をお聞かせください。
会社としては調剤薬局として患者様と医療者様から選ばれる薬局を目指しております。まずは東京でナンバーワンの調剤薬局を目指し日々切磋琢磨してゆきます。東京都内全域を当社が最終的にカバーして多くの方から「あい薬局さんなら安心だよね」と選ばれる薬局でありたいと考えています。実際に蒲田の店舗はその方針がうまく機能しており、ありがたいことに非常に多くの患者様が来店されます。今後もスタッフ一同で基本理念である「断らない調剤」を実現体現し、ナンバーワンの調剤薬局を目指します。
――最後に御社のPRをお願いいたします。
あい薬局の理念に共感し、やりがいを持って成長してくれている事務・薬剤師のメンバーを当社は大切にしております。今後もこの理念に共感し、薬剤師としての能力を最大限発揮できる薬局としてフィールドを用意してゆきたいと思います。働きたい!と思ってもらえる薬局を作り続けて参りますので、応募はいつでもお気軽にお問い合わせください。当社は創業以来右肩上がりで成長を続けてきました。地域に必要とされる薬局であること、患者様と医療者の要望をできる限り断らないこと、この2点を大切にしながら、今後も都内での店舗展開と在宅医療の拡大を進めていきます。
――貴重なお話をありがとうございました。


