からあげグランプリ最高金賞2年連続受賞「金のとりから」と台湾タピオカ専門店BOBAcafeが初コラボした1号店。お店の特徴は、台湾直伝の製法にこだわった、もちもちの生タピオカ。本場の味が手軽な価格で楽しめると地元の方々から評判のお店。
本場台湾直伝の製法にこだわった、もちもちの生タピオカが魅力。 「タピオカドリンク&からあげ」という ありそうでなかった絶妙な組み合わせで人気店へと成長。
――本場台湾のタピオカ専門店として、2010年より事業を展開されてきた御社ですが、タピオカ専門店とからあげ専門店のコラボはどのように実現したのでしょうか?
暑い夏は人気のタピオカドリンクですが、寒い季節は需要が落ちます。そんなタピオカとは逆に、熱々のからあげは冬が人気。この2つのコラボは相性が良いのでは?と思ったのが始まりですね。タピオカの本場・台湾でもタピオカとからあげを一緒に出すことが多いという話もあり、コラボ事業をスタートさせました。順調に事業を拡大し、現在(2021年8月)は三重県内に5つのコラボ店舗を展開しています。
――2019年頃からタピオカブームが再来し、タピオカ店の出店ラッシュも続いていますが、その中で勝ち抜くための事業戦略について教えてください。
参入しやすい業態だからこそ、本場の製法と味にこだわった本当に美味しいタピオカドリンクを提供することで差別化を図っています。また台湾からの直輸入でコストを削減し、できるかぎりの低価格を実現。お客様は小学生から20代までの若い方がメインなので、そういった方が気軽に楽しめる価格帯には今後もこだわっていきたいですね。駐車場のすぐ目の前にお店があるアウトモール型の店舗でテイクアウトオーダーも多いので、フードとドリンクをセットで買えるのも強みだと感じています。
飲食店向けに特化しているPOS+(ポスタス)だから 必要な機能は全て揃っていて、スムーズな導入が可能。
――2021年8月1日から、飲食店向けPOSレジ「POS+ food(ポスタスフード)」のオプションサービスであるセルフレジ・券売機の両機能を持つ「POS+ selfregi(ポスタスセルフレジ)」と、連携する順番待ちシステム「POS+ notice(ポスタスノーティス)」を導入いただきました
7月29日に設置し、2日間でスタッフトレーニングを行い、8月1日には運用し始めました。スムーズな導入を実現できたのは、POS+さんのサポート体制が充実していたから。トレーニング担当の方からは様々なシミュレーションもしてもらえてイメージしやすかったです。
――そもそも、POSレジを導入しようと思われた契機とは?
1番のきっかけは、やはりコロナの影響ですね。これまで、行列は人気店として宣伝効果もあったのですが、コロナで密のイメージが逆効果となり、アピールできなくなりました。早急に手を打つ必要があると考えていたときに、県から新型コロナ克服生産性向上に取り組む中小企業に対して補助金が出ることを知り、2021年の3月頃からリサーチを始めました。5月に補助金の採択結果が出たので、正式に導入を決定しました。
――数あるPOSレジの中から、POS+を選ばれた決め手とは。
選定段階で候補に上がったのは、POS+を含めて全部で4社。相見積もりをとり、口コミなどもチェックしながら絞っていきました。POS+は飲食店向けに特化しているため、必要だと思う機能は全て揃っていましたし、初期費用も安かった点に惹かれました。また、グローリーの自動釣銭機を採用している点も安心でしたね。営業の方も情熱を持って対応して下さり、好印象でした。
40種類以上のドリンクメニューと多様なカスタマイズ。 複雑なオーダーだからこそ、期待以上の効果を生んだPOS+。
――POS+を導入されて2週間が経ちましたが、効果はいかがでしょうか?
まず最後まで悩んでいた導入台数ですが、券売機2台を2箇所の入り口に離して設置した判断は正解でした。券売機に行列ができては元も子もありませんから。待ち列の解消や非対面接客による感染症対策を同時に実現できた点は期待通りです。
――そのほか、解決した課題はありますか?
メニューの豊富さや、自分好みにカスタマイズできる楽しさは当店の大きな強みでしたが、同時にレジスタッフへの業務負荷という面では大きな課題でもありました。常連客も多いため、タピオカ2倍、氷少なめ、トッピング追加など複雑な注文が多く、1オーダーにかかる時間も長かったのでオーダーミスも起きやすかった。それが一気に解消したのは大きいですね。
――お店のスタッフの反応はいかがでしょう。
最初は抵抗感のあるスタッフもいましたが、導入後は皆から「入れてよかった」と言ってもらえ、評判もすごく良いです。操作もわかりやすく、何と言っても業務が圧倒的に楽になりましたから。しゃべり通しの注文・会計業務に加えて、順番待ちの受付や呼び出しの業務をする必要もなくなったので、気持ちの余裕も生まれ、オペレーションにもゆとりができました。これまではピークタイムにオーダーが溜まると捌ききれず、やむなくオーダーストップすることもあったのですが、今はホールスタッフと調理スタッフがそれぞれの業務に専念できるため、スタッフ1人あたりの生産性が約1.7倍に上がりました。
――人手不足の解消だけでなく、省力化・作業効率化も実現できますね。
そうですね。ただ、このコロナ渦で雇用機会を減らしたくはないので、スタッフは減らさずにその分サービスの質を上げるなど、攻めの姿勢で事業を展開していくつもりです。実際、注文から商品提供までのスピードは格段に上がりました。それから、お客様1人あたりの単価も上がったと感じています。これまでは、レジ注文で後ろに人が並んでいると、焦って「急いで注文しなければ」「おすすめのメニューで」となりがちだったのですが、じっくりメニューを選べるようになり、本当に食べたいものを注文してもらえるようになりました。お客様の満足度も上がっていると実感しています。
人手不足による業務負荷やオーダーミスなど、以前から課題はあり、いつかはPOSレジを、と考えてはいましたが、このタイミングで導入したことで、コロナ禍でも前向きに攻めていける強い味方を手に入れた、そんな心持ちでいます。モバイルオーダーシステムにも興味がありますし、今後も積極的に取り入れていきたいですね。アフターコロナの時代を飲食店が生き抜いていくためには、継続の意思を強く持って取り組んでいくことが重要です。この仕事、この事業を、誰のために何のためにやるのか、目的を明確にし、POS+導入をさらなる追い風にしていくつもりです。