2012年より展開するGARDEN HOUSEは、LOCAL&CRAFTをテーマに、各地域の特性と旬な食材を組み合わせたお食事、スイーツ、パンなどを提供する自社運営レストラン&カフェチェーンです。その土地のお客様に合わせたブランドコンセプトでサービスをご提供されているGARDEN HOUSEでのPOS+(ポスタス)の活用について、株式会社GREENING FB事業部 企画運営本部 開業開発グループ 長江勇登様にお話を伺いました。
同時開業が重なり、他店舗間の連携がマンパワーでは難しくなってきた中で、 POS+(ポスタス)導入で、経理システムの一元管理と、現場オペレーションの効率化へ。
――こちらのGARDEN HOUSEみなとみらい店は、旗艦店の鎌倉店、2号店の新宿に続く3号店目になりますか?
長江:はい。昨年の7月にオープンしました。それと同時期に、4号店目のそごう横浜店もオープンしましたので、そごう横浜店の屋上にオープンしたビアガーデンと合わせて3つのプロジェクトが動いていました。
――横浜では同時期に2店舗のレストランがオープンしましたが、それぞれの特徴などお聞かせください。
長江:これまでの鎌倉店や新宿店などと同様に、GARDEN HOUSEとしてのコンセプトは同じです。しかし、その上でやはり商業施設にあるのとローカルの場所にあるのとでは、お客様の求める物も違ってきますので、それぞれの強みも上手く活かせるようにしています。例えば、新宿店ではお子様連れのお母様や、学生の方にも来ていただけるようなカフェレストランで、パンケーキやケーキなども多く「お食事もお茶もできる」場所です。一方、しっかりと地域に根づき、地元のレストランとして活用することができるのは鎌倉店になります。
――なるほど。そういう点でいうとこちらは新宿店のコンセプトに似ていますか?
長江:はい。みなとみらい店は、さっとお茶を飲んだり、ショッピングの合間の休憩ができるカフェとして。一方のそごう横浜店は、ゆったりと食事をしたり、少し高価格だけど質の良いものを、しっかりとしたサービスの中で楽しめる。というのがコンセプトの一つにございます。
――横浜の2店舗をみると、レストランのコンセプトの違いから、導入されているPOS+(ポスタス)のサービスも違いがありますね。
長江: そうですね。ゆったりと食事を、というコンセプトのそごう横浜店にあるGARDEN HOUSEはPOSレジを導入し、さっと入って、ぱっと食べられるカフェのような位置づけのみなとみらい店では、POSレジに加え、モバイルセルフオーダーを導入させて頂いております。ですので、POS+(ポスタス)のサービスをブランドコンセプトに合わせて店舗毎に変えております。
――外食産業のIT 化やDXを意識され、POSレジを以前よりご活用されていらっしゃいましたが、その後、弊社POS+(ポスタス)のサービスへ乗り換えられたきっかけをお聞かせください。
長江:直接のきっかけになるのはやはり同時開業がきっかけでした。
元々、カフェ業態の店舗はありましたが大きなレストランとしては鎌倉店と新宿店にしかなく、連携ということを必要としていませんでしたので、経理などもマンパワーで十分対応できていました。しかし、ここにきて4店舗、5店舗と同時開業で店舗数が増えると、店舗間での管理の仕方の統一や経理部署との連携といったシステマチックなところが課題として見えてきたタイミングで導入をさせていただきました。
あとは、単にレジの会計ができて、レジを締めるだけであれば必要はなかったと思います。ですが、会社として成長していくためには、売り上げから分析をする力が必要になります。経理が何を集計し、どうやってPLを作り、それを全店舗にもう一度周知させる。チェックバックのスパイラルを作るためには、導入するのは必然的でした。
――他サービスも沢山ある中で、弊社のPOS+(ポスタス)を導入するきっかけはなんでしたか?
長江: 既に同じサービスを導入していたこともあり、検討材料は色々とありました。
ですので、御社の営業の方に「こういうプロジェクトが待っているのですが、御社のサービスなら何ができますか?」ということをどんどん質問し、色々とご提案をしていただきました。その中で、それに応えようとするご担当者の熱意がとても伝わったのが決めての一つでした。
また、汐留のショールームにお伺いした際の、実機でのオペレーションとしっかりとした説明も一つの大きな決め手になりました。やはり、実際にこういう物があり、「こういうことができます。」と丁寧にご説明していただけたことも大きな理由でした。
――実際に導入されてみて、いかがですか?
長江: 現場オペレーションのセルフレジやモバイルセルフオーダーについては、一社員やアルバイトの皆様が使う分には感覚で利用できとても好評ですし、作業効率も上がっていると思います。運営本部的にもPOS+ Owner(ポスタスオーナー)※1 アプリを使い、全店舗のリアルタイムを把握できるのがとても助かっています。また、シフト、原価、売上、など経理システムの1点集中ができるようになりました。
※1POS+ Ownerとは、オーナー様がご自身のスマートフォン等から店舗の現在の売り上げ等の状況をリアルタイムに確認できるアプリです。POS+ foodご契約のお客様は追加費用なくご利用いただけます。
――今後、やってみたい、試してみたい試作などはありますか?
長江:是非、POS+と協業して飲食店の現場のオペレーションによりカスタマイズしたサービスを作りたいです。既に、大手飲食チェーンとPOSレジの会社で協業されている所もありますが。飲食に強いPOSレジのサービスは、お客様の状況などを細かく管理できることだと思います。ですので、例えば御社のPOS+(ポスタス)の商品を協業しながらカスタマイズしていく。そうすれば、より飲食で求められているサービスを作り出せると思います。
飲食店業界のIT化やDXが進む中で、 レストランならではのサービスを提供するための機械と人との共存
――実際、弊社のサービスを導入されている企業様で、効率化できた時間をお客様とのコミュニケーションの場に活用できているところもあります。そういうことも、私たちからはご提案ができていないと感じましたので、協業していかないとなかなか気づくポイントがないのかなと思いました。
長江:私たちが求めるのはただ単にIT化やDXで効率化をするのではなく、レストランはレストランのサービスをするためのデジタル。というように分けて考えるべきだと思います。
――利便性だけを求めては、サービスとして活用しきれないということですか?
長江:そう思います。私の求める事は、IT化やDXで効率化し単に人を削減するのではなく、必要適切な所に再配置する事です。使っている金額はほぼ同等ですが、その投資分を人にしかできない所に使う。機械でできる部分は機械を使う。例えば、お会計もお釣りを出すのは機械でいいですが、そこから人の「ありがとうございました。」の一言あがれば冷たい印象にはならないと思います。
利便性だけを求めて機械だけにしてしまうと、すごく冷たいお店になってしまい、私たちが届けたいサービスではなくなってしまう。人と会話をしなくても、機械だけで回転できる、タッチパネルがある居酒屋さんや牛丼チェーン店のそれと、レストラン運営とは違うと思っています。
――今後の展望をお聞かせください。
長江:先ほどの続きにはなりますが、IT化やDXなどデジタル化に注力をしていくのは今後も変わりませんので、導入させていただいているPOS+(ポスタス)のサービスや、協業でできる新たなPOSシステムなどを活用し、レストランならではのサービスを提供していければと思います。
■店舗紹介
・GARDEN HOUSE MINATOMIRAI
神奈川県横浜市中区桜木町1丁目1−7 コレットマーレ6F
2021年7月にオープンしたガーデンハウスの3号店目のレストラン。カフェのようにさっと利用できることがコンセプトの一つにあるので、POSレジに追加してモバイルセルフオーダーも導入。
・SOGO YOKOHAMA BEER GARDEN GARDEN HOUSE×KAMAKURA BEER
神奈川県横浜市西区高島2-18-1 屋上
鎌倉ビール醸造株式会社との協業事業であり、ガーデンハウス初のビアガーデンを、そごう横浜店の屋上に期間限定で出店。POSを持っていけば、管理面もスピーディーに連携できるのでPOS+(ポスタス)のサービスを導入。
・GARDEN HOUSE 横浜 by KAMAKURA BEER
神奈川県横浜市西区高島二丁目18番1号 そごう横浜店10F 2021年9月にオープンしたガーデンハウスの4号店目のレストラン。ゆったりお食事を。というコンセプトでPOSレジを導入している。