美味しい串焼きがリーズナブルに楽しめる「やきとん だいだら」。2013年に1号店(東武練馬)をオープン以来、FC4店舗、直営4店舗の計8店舗を展開しています。スタッフとのコミュニケーションや労働環境を大切にする一方で、大手飲食企業で勤務していた経験を活かし、スタッフの生産性を高めるため、積極的にIT(レジ・勤怠)システムも導入しているオーナの高木耕一氏にPOS+ (ポスタス)の活用についてお伺いしました。
――現在はやきとん居酒屋業態を軸として、飲食店の事業継承やプロデュースなどもなされていますが、ビジネスの特徴をお聞かせください。
高木:飲食業態を運営しながら事業継承も行っています。
店舗状態もお店のこだわりもスタッフも良く、このまま閉店したらもったいない、というお店からの相談をいただきます。
その際、お店のノウハウや仕組みなどシステムが弱い場合は、改善が出来る可能性があるため事業を継承しています。
――お店を事業継承する際のポイントは何になりますか?
高木:お店の数字を見るのはもちろんですが、経費という観点からお客様単価と経費が見合っているかを見ます。
例えば高級店ではおしぼりを手渡しするのですが、そのサービスはお店の単価に適正なのか、という箇所を細分化して行き、見直せる部分があるか、何か出来る事があるか、不要なことはあるか、などを鑑みた時に、引き継ぐことで利益を出すことができれば事業継承を行います。
POS+ (ポスタス)導入により、 感覚値ではなく、数値化した分析ができるようになった
――POS+ (ポスタス)を導入された経緯を教えてください。
高木:「やきとん だいだら」は大衆のやきとん屋の「へいらっしゃい」という雰囲気を大切にしており、おつりも手渡しで領収書なども手書きでした。
サービスにかかる費用面が問題というよりは、お店の雰囲気を壊したくないので機械の導入をしていませんでした。
しかしビジネスと言う側面で考えた時、お客様の単価に提供するサービスが見合っているか、ということの検証が出来ていない、過去のデータの蓄積がなく分析が出来ないなど、機会損失をしている部分もあるなと思い、
その様な感覚的なところをしっかりデジタル化し数字として分析するため、POSの導入をしたのがきっかけになります。
――POS+ (ポスタス)を選んだ理由は?
高木:当初は他社のPOSサービスを導入していましたが、操作性などに悩みがありました。
そのような時に同業他社様がPOS+ (ポスタス)を使っている、という情報を知人から教えてもらいました。
同じ飲食業界で大きな存在でもあり、日頃からビジネスの参考とさせていただいている企業様が使用しているサービスだから間違いないだろう、と思い4号店目の出店からPOS+ (ポスタス)のサービスを導入させていただきました。
――実際に使用されて、サービスの使い心地やフォロー体制などはいかがでしょうか?
高木:フォロー体制はとても満足しています。POS+ (ポスタス)のサービスは、そもそも不具合事態が殆ど発生はしないです。稀に不具合が起きた時でも担当者様とすぐに連絡がとれ、素早い対応でとても助かっています。導入コストを考慮したとしても、導入しない方が損だよね、というくらい使い勝手が良いです。
数値化することで、過去との比較分析が可能となり、 会計時の計上間違えがなくなったことで、結果的にお客様単価が上がりました。
――POS+ (ポスタス)を導入されたことによる変化やメリットは何でしょうか?
高木:導入してからは売り上げや経費を数値化し、蓄積が出来るようになり「データを遡れるようになった。」ということが大きいです。例えば今月や先月の数字をパッと見て、1年前との比較ができるようになりました。
お会計もスピーディーで正確になりました。以前はお会計と言われてから、伝票に記載されている数字を電卓でひたすらたたいて計算していました。お会計時は殆どのお客様が早く帰りたいのに、時間が掛かっていました。しかし導入後はサッとお会計が出来るようになりました。またスタッフが勘定に迷ったらお客様の得になるようにというルールがありましたので、オーダーが通っていなかったり、勘定をつけ忘れていたりした時は、お会計に計上されていませんでした。しかしサービスを導入後は、会計時にお客様を待たせないサービスが提供できるようになり、もちろん会計も正確になり、計上間違えによるロスがなくなった分お客様単価も上がりました。
――お客様単価が上がったという点について、配置されるスタッフの数が減った、レジ締め作業が効率化された、など人件費率の変化をお聞かせください。
高木:レジを導入したから、直接人件費率が下がったというより、電卓を叩いたり、レジ閉めを行う作業が減った分、スタッフが早く帰ることが出来たり、余分な人員配置がなくなったり、ということから利益が出るという感覚です。そのため生産性が上がり、誰が行ってもそうなるので成果に誤差がなくなりました。
POS+ self orderの導入により「1.5人のゆとり」が実現。省人化にも繋がりました。
――POS+ self orderの導入のきっかけは何になりますか?
高木:ツーフロアで構造上、スタッフの配置が多く必要としている店舗での導入がきっかけでした。コロナ禍の中、スタッフの確保と人件費のバランスを取るのが難しく、更に広い店舗を少人数でいかに耐えるか、ということを考えていた時、知人からPOS+ self orderを教えてもらい導入致しました。
――その後、ワンフロア構造の池袋店でもPOS+ self orderを導入していただきました。
高木:ワンフロアでも構造上癖のある店舗は、お客様から呼ばれる声が聞こえづらいこともありますが、POS+ self orderを使わなくても大丈夫だと思っていました。スタッフを配置し呼んでいただいても全然構わないし、接客の機会も減らす必要はない、とりあえず置いておこう、と言う感覚で導入をはじめました。しかしお店が忙しい時は、お客様もスタッフに声がかけづらく、呼びかけが届きづらくなっています。その様な時はセルフオーダーでご注文いただき、特にテラス席のお客様からの声が届きづらかったので、POS+ self orderを導入してみて効果が得られました。
――3店舗目に導入していただいた店舗では、いかがですか?
高木:3店舗目の構造はワンフロアですが、17時にお店がオープンするため、ピークタイムが読みづらく人員の配置が難しかったです。オフピーク時にスタッフさんを1人増やしてしまうと多すぎる、でも万が一混んでしまったら、という思いがありました。POS+ self orderを導入してみて感じたことは、人員配置が少ない時でも混んでしまったらセルフオーダーがある、というゆとりが生まれたことです。それはプラス0.5人としてカウントが出来る「1.5人のゆとり」が実現しました。このシステムがあれば、お客様にご迷惑を掛けずに済み、スタッフにもストレスが掛からないで済むようになりました。結果として人手が足りなそうな時間帯に多めに人員を配置しなくてもよくなり、省人化につながりました。
――今後、検討を考えているサービスやPOS+ (ポスタス)サービスのご要望などお聞かせください。
高木:POS+ selfregiの導入を検討しています。実機も拝見させていただいて、現在詳細をお打ち合わせ中です。また、現在はタイムカードなどの勤怠システムが無く、人の手で管理を行っています。従業員の為に勤怠管理もシステマチックにしたいので、POS+ time recorderのサービス導入も考えています。導入することでシフト、勤怠、売り上げがつながったら理想だと思います。
――貴重なお話、ありがとうございました。