2022.06.21
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安全在庫とリードタイムの算出方法~安全在庫を維持するメリットとデメリット

在庫管理もおまかせ!3分でわかる小売店POSレジ『POS+ retail』

安全在庫とリードタイムの算出方法~安全在庫を維持するメリットとデメリット

事業の利益の最大化には、適正な安全在庫の確保が欠かせません。安全在庫とは、欠品が生じない最低限の量の在庫を指すもので、この指標がない状態では欠品による販売機会の損失を招いてしまいます。ここでは安全在庫とは何か、また、安全在庫量の計算方法について説明します。

安全在庫とは

安全在庫とは、欠品を防ぐために最低限必要な在庫量のことです。安全在庫は、企業や事業の利益を最大化するために必要な「適正在庫」を決定する要素のひとつ。安全在庫の量が決まると、適正在庫の下限となる量が決定します。

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安全在庫のメリット

安全在庫のメリット

安全在庫を決定・維持することで、次のメリットが得られます。

  • 余剰在庫を削減できる
  • 販売機会の損失を防げる
  • キャッシュフローを改善できる

在庫の下限量を維持するよう努めれば、無駄な在庫を抱え込むことがなくなります。また、在庫が不足するリスクもなくなり、求められる商品を求める人に確実に届けられるようになるでしょう。余剰在庫によるキャッシュフローの悪化も防げます。

余剰在庫を削減できる

安全在庫を適正な水準に維持することで、余剰在庫を削減できます。在庫を抱えすぎると保管するスペースが必要になるほか、多すぎる在庫から必要な在庫を探し出すのにも苦労してしまいます。在庫管理にかかる業務が複雑化して、作業時間が延び、生産性の低下を招いてしまうでしょう。

安全在庫の最適化によって、余剰在庫にかかる保管場所への経費、さらに在庫管理を行う人件費を軽減できるのです。

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販売機会の損失を防げる

安全在庫の維持によって、在庫が足りずに欠品してしまうリスクがなくなります。欠品が増えると、「本来は売れるはずだった」商品が販売できなくなってしまい、せっかくの販売機会を逃してしまいます。常に在庫がある状態をキープすることで、商品や製品を求める顧客にいつでも販売できるようになるのです。

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キャッシュフローを改善できる

在庫は、販売すれば現金に変わる財産です。しかし、売れなければ財産はあるのに使える現金が少ない状況となってしまい、キャッシュフローが悪化する原因になります。また余剰在庫は、在庫を売り切るために最終的に安売りを行って利益を損なうというリスクもはらんでいます。

安全在庫を維持するように努めれば過剰在庫を避けられるようになり、無駄な仕入れや生産、在庫の安売りがなくなり、キャッシュフローも改善されていくでしょう。

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安全在庫のデメリット

安全在庫のデメリット

一方で、安全在庫を維持することのデメリットもいくつかあります。

  • 安全在庫量の算出に手間がかかる
  • 欠品を完全に防げるとは限らない
  • 需要のばらつきが激しい時期に機能しない

安全在庫量を算出するには、在庫にかかわるさまざまな数値を導き出す必要があります。また、安全在庫を設定したからといって欠品を完全に防げるわけではありません。さらに、需要の差が激しい時期などには特に欠品や余剰在庫の発生リスクが生まれます。

安全在庫量の算出に手間がかかる

安全在庫量を算出するためには、欠品許容率から割り出す「安全係数」、需要の変動を測るための「標準偏差」、発注から納品までにかかる時間を示す「リードタイム」の3つの数値を算出する必要があります。いくつもの計算を経てやっと安全在庫量を算出できると考えれば、商品ごとに安全在庫量を算出するのに時間と手間がかかることがうかがえます

欠品を完全に防げるとは限らない

安全在庫量を算出・維持しても、欠品を完全に防げるとは限りません。リスクを勘案し、欠品許容率を下げて算出した安全在庫量をもってしても、年に数回の欠品は発生するかもしれないことを理解しておきましょう。予測できない理由で需要が急増する場合もあります。

需要のばらつきが激しい時期に機能しない

安全在庫を算出する上で導き出す標準偏差は、需要が正規分布に従うという前提で算出されるものです。大きく需要が高まる時期があり、その期間の需要が正規分布から外れていれば、標準偏差では適切な在庫量を算出できません。

需要のばらつきが激しい時期には、標準偏差から算出した安全在庫が機能しないこともあります。

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安全在庫量の計算方法

安全在庫量は、次の計算式で求められます。

「安全係数」×「使用量の標準偏差」×「√(「発注リードタイム」+「発注間隔」)」

この計算式を使用して安全在庫量を算出するためには、事前に複数の計算を行っておく必要があります。

<安全在庫量の算出手順>

  1. 安全係数の算出
  2. 標準偏差の算出
  3. リードタイムの算出
  4. 安全在庫量の算出

安全係数の計算方法

安全係数は、欠品を許容できる確率に対する数値のことです。

100回のうちに2回までなら欠品しても許容できるとすれば、その商品の欠品許容率は2%となります。この欠品許容率は、安全在庫量の計算式にそのまま当てはめることができないため、次の表をもとに安全係数の数値に変換する必要があります。

一般的に、欠品許容率5% = 安全係数1.65の数値が用いられます。

欠品許容率安全係数
0.1%3.10
1%2.33
2%2.06
5%1.65
10%1.29
20%0.85
30%0.53

なお、安全係数は、エクセルの関数で算出することも可能です。

安全係数 = NORMSINV(1 – 欠品許容率)

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標準偏差の計算方法

標準偏差とは、需要のばらつきを判断するための数値です。出荷データから日々の出荷量の平均値を算出したのち、「{(各日の出荷量)-(平均値)}2」の和を日数で割り、分散の値を求めます。この分散の値の平方根が標準偏差の値です。

これを手計算するとなると大きな手間がかかりますが、エクセルの「STDE関数」を使えば簡単に算出できます。在庫使用量のデータをセルに入力し、「STDEV(A2:A10)」というように、標準偏差を求めたいデータが入力されているセルを指定在庫使用量のデータをエクセルに入力し、「STDEV(A2:A10)」の形で、標準偏差を求めたいデータが入力されているセルを指定しましょう。

リードタイムの計算方法

安全在庫量の計算式で「√(「発注リードタイム」+「発注間隔」)」の部分に使用する発注リードタイムと発注間隔を算出します。

発注リードタイムは、在庫を発注してから実際に届くまでの時間を指します。発注してから届くまでに6日かかるのなら、発注リードタイムは6日です。発注間隔は、発注から発注までの間隔のことです。在庫の発注を週に1度、定期的に行っている場合は「7日」が発注間隔となります。

この2つの数値を足した数値の平方根がリードタイムです。発注リードタイムが6日、発注間隔が7日なら、「√(6日+7日)=3.6055127546」となります。

平方根も、エクセル関数を用いて算出可能です。SQRT関数を使い、平方根を求めたい数値が入力されたセルを指定すれば自動で算出されます。

※発注間隔が一定でない場合は「0日」として計算します。

安全在庫量の算出

それでは、安全係数、標準偏差、リードタイムを安全在庫の計算式にあてはめて計算してみましょう。

「安全係数」×「使用量の標準偏差」×「√(「発注リードタイム」+「発注間隔」)」

安全係数は1.65(欠品許容率5%)、標準偏差が3.5、発注リードタイムが6日、発注間隔が7日だったときの安全在庫量は次の通りです。

1.65×3.5×√(6+7)=20.82183616

計算の結果、安全在庫量は20.82183616で、約21個となりました。この場合、常に安全在庫として21個程度確保をしておけば、過剰在庫や欠品を防げることになります。

また、在庫管理はPOSレジと連携することで業務の軽減ができ効率化にもつながります。会計のほかにも、店舗のグループ管理、全店共通管理による複数店舗管理やセール/バンドル/セール販売などの販売方法、棚卸し、入荷/出荷、店舗間移動など、小売店のさまざまな業務を効率化できます。

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まとめ

コスト増のもととなる過剰在庫や販売機会の損失につながる欠品を防ぐには、安全在庫量の把握と維持が必要です。安全在庫量の算出は、エクセルを使えば比較的簡単に行えます。健全なキャッシュフローを実現するためにも、安全在庫量を知り経営に生かしましょう。

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