業務効率化と売上アップを支援するクラウドPOSレジ「ポスタス」
2021.02.17
店舗管理

飲食店がMEO対策を行うメリット・デメリット~GMBへの登録とやり方

いまの時代に飲食店を経営する以上、MEOは欠かすことのできないWeb施策となります。「SEOならすでに取り組んでいるけど、MEOって実際のところ何?」という方は、ぜひ本記事をご一読ください。飲食店がMEO対策を行うべき理由やメリット・デメリットに加え、具体的なMEOの手順までわかりやすく解説します。

MEOとは

MEO(Map Engine Optimization)とは、Googleマップを対象とした地図エンジンにおいて、最適化を図る施策のことです。Google検索をした際に、検索結果画面に表示される「Googleマイビジネス」のリストはローカルパックと呼ばれ、MEO対策をすることで、このローカルパックに自店の情報が表示されるようになります。

MEOとは

ローカルパックは、「●●駅の居酒屋を探したい」「ラーメンが食べたい」など具体的なニーズを持つ検索ユーザーの目に留まりやすく、自店の情報がニーズとマッチすれば高い集客率が期待できます。飲食店を経営するのであれば、自店の情報がこの領域に表示されるよう工夫しない理由はありません。

飲食店がMEO対策を行うメリット

飲食店がMEO対策を行うメリットとには以下の3点が挙げられます。

  • 費用対効果が高い
  • 顧客の来店率が向上する
  • 短期間で効果が出やすい

費用対効果が高い

MEOは、対策する検索キーワードが全国単位でなく、ローカルエリア内だけで完結するため、SEO対策と比べて競合が少ないとされています。自身が経営する店舗の周りに、同じジャンルの競合他店舗がいない場合は、「Googleマイビジネスへの登録」と「Webサイトの作成」を済ませただけでも、特定のキーワード検索で自店舗が上位表示されることがあるほどです。

MEOは、費用や手間に比して抜群に高い効果を生み出してくれる施策なのです。

顧客の来店率が向上する

MEO対策を行うことで、店舗の近くにいる検索ユーザーにお店の存在を知らしめることができ、効率よく来店へと誘導することができます。これは、Google Mapがユーザーの利便性を追求した結果、検索ユーザーの位置情報をもとにしたローカルエリア内の店舗表示に特化しているためです。MEO対策は、Google Mapの特性を最大限に利用した施策といえます。

例えば、渋谷にいるユーザーが「居酒屋」というキーワードで検索をした場合、「渋谷にある居酒屋を見つけたい」という意思がはっきり表れているため、検索意図が明確です。「今すぐ居酒屋に行きたい」と考えているユーザーに、近くにある自店の名前を見つけてもらえれば、来店確率が高まります。

関連記事
商圏とは?商圏分析の方法や決め方について徹底解説

短期間で効果が出やすい

MEOは、SEO対策に比べて上位表示までの期間が短い傾向があります。

SEO対策はサイトの内部構造を整えたり、コンテンツを追加したりと、サイト全体に施策を行いますので、手間も時間もかかります。SEO対策を始めてから、検索で上位表示されるまでには、一般的には半年から1年程かかるとされています。

一方、MEO対策の場合は、早ければ1週間ほどで上位表示を達成することも可能です。前述した通り、エリア内の競合店舗が少なければ少ないほど、即効性があるのも魅力です。

また、早く効果が出ると、施策に投入する人的リソースも少なくて済むため、コスト面でもSEO対策よりお得になります。

飲食店がMEO対策を行うデメリット

飲食店がMEO対策を行うことのデメリットは、「Googleマイビジネス」のアカウントを持つことで、悪い口コミやネガティブな評価が掲載される可能性が生まれることです。お店選びの評価基準として口コミを重視するユーザーにとっては、MEO対策がマイナスに働くおそれが出てきます。

しかし、悪い口コミをもらってしまった際には、お店から丁寧に返信することで「誠実さ」をアピールすることもできます。接客のまずさなど店側に落ち度があった場合には、潔く事実を認めて謝罪するとともに、今後改善していく旨を強調するといいでしょう。

また、身に覚えのないクレームや、わざとお店の評判を落とすような悪質な口コミを書き込まれてしまった場合には、Googleに削除要請をすることもできます。口コミの削除方法については、下記を参照してください。

Googleマイビジネスヘルプ

MEO対策を外部のプロに任せるのも1つ

MEO対策を社内で行うには人的負担が大きいという場合は、外部のプロに委託するのも選択肢のひとつです。

一般的に、MEO対策の代行費用は、月額2~3万円が相場となっています。外注業者選定の際は、実績や料金プラン、契約期間、順位チェックツールの有無、実施する施策数などのポイントを必ずチェックするようにしてください。

MEO対策を外注する際は、対策によって得られる期待値と代行費用のバランスをあらかじめ確認しておきましょう。特に小規模店舗の経営者にとっては、MEO対策代行にかかる費用はネックになりかねません。利用プランを検討する際は、料金体系が成果報酬型もしくは固定報酬型のどちらなのかを確認したうえで、店舗の資金繰りとのバランスを考えるようにしましょう。

また、自分の店舗が立地するエリアに競合が多くなればなるほど、実行しなければならないMEO施策も増えていきます。外注業者が決まったら、まず「自店舗の周囲に競合店がどれくらいあるのか」と問い合わせ、大まかな予算感をつかんでおきましょう。

MEO対策のやり方・登録方法

MEO対策のやり方・登録方法

外注せずに、自社でMEO対策を行う場合は、下記の流れで進めていくといいでしょう。

  1. Googleマイビジネスに登録
  2. 口コミを増やす・返信する
  3. 自社サイト(ホームページ)を作成する
  4. SNSマーケティングを行う

Googleマイビジネスに登録

自社でMEO対策を行う際は、まず「Googleマイビジネス」に店舗の情報を登録することから始めます。店名や住所はもちろんのこと、お店の電話番号も必ず登録してください。電話番号が登録されていれば、ローカルパックに表示された検索結果から直接電話をかけることができますので、検索から即予約という流れを作ることができます。

さらに、「Googleマイビジネス」の情報が充実していればしている程、Googleから高く評価されます。飲食店の場合は、きれいな店内写真や料理写真を載せることで見栄えの部分でも有利になりますので、ぜひ写真にもこだわって、多くの情報を登録してください。

Googleマイビジネス

口コミを増やす・返信する

「Googleマイビジネス」には、来店したユーザーが店舗の口コミを投稿できる機能があります。この口コミ数を増やすことも、MEO対策の重要なポイントになってきます。「口コミの数が多い=大勢のユーザーが来店している人気店である」とGoogleに認識してもらえるからです。Googleからの高評価は、ローカルパック内の表示順位を上げる要因になりますので、口コミ数が多いほど上位表示される可能性が高まります。

さらに、口コミがたくさんあることは、ユーザーがお店の情報を集める際にも役立ちます。良い口コミが多ければ、来店を検討しているユーザーの背中を後押ししてくれ、来店数アップにもつながっていきます。

自社サイト(ホームページ)を作成する

店舗サイトの作成が、MEOに好影響を与えることもあります。さらに、「Googleマイビジネス」に載せられる情報には限りがあるため、載せきれなかった写真や料理メニューなどを自社サイトに掲載することで、さらに店舗情報が充実します。

「Googleマイビジネス」で興味を持ったユーザーが、自社サイトで情報をさらに補完し、実際の来店につながるというのが理想の流れです。細部のデザインにもしっかりこだわって、見栄えのするサイトを作成しましょう。

SNSマーケティングを行う

MEO対策の仕上げは、さまざまなメディアに露出することです。

そもそもGoogleの検索結果は、常に「ユーザーの利益となるもの」を優先して上位表示するとされています。さまざまなメディアに露出し多くのユーザーの目に触れることで世の中に役立つ情報と認識されると、結果としてGoogleの上位表示につながるため、SNS等を利用したマーケティングが重要になってくるのです。

また、SNSを通じてユーザーと交流することで、店舗名やアカウントをタグ付けしてもらえたり、言及(サイテーション)されたりといった波及効果が生まれます。SNSでのサイテーションは、MEOにも大きな影響をもたらしてくれるため、戦略的かつ効果的なSNS運用を心がけましょう。

まとめ

誰しもが一度は、「エリア名+●●(飲食のジャンル)」でGoogle検索をしたことがあるはずです。それほどメジャーな店舗検索方法になりつつある時代に、MEO対策を行わない手はありません。ぜひ貴店に最適な施策を行い、来店数増加の一助としてください。

関連記事
店舗経営で知っておきたい基礎知識~必要な資格・失敗しないためにやるべきこととは

飲食店に特化したプランをご提示

メニュー登録や注文促進で売上を向上できるクラウドPOSレジ

関連記事

2022.07.12 POS 法律・制度 経営

【2023年度】POSレジ導入に利用できる補助金・助成金の種類と申請方法まとめ

飲食店
2022.07.12 POS 経営

チェーンストアとは?定義や種類、今後の展開について解説

小売店
飲食店
2022.07.12 POS 店舗管理 機能 経営

小売業の店舗分析方法~データ分析を行うべき理由と効果

小売店