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2024.11.26

楽天ペイの決済手数料はいくら?決済方法の種類や導入メリット

国内大手IT企業である楽天グループが運営する「楽天ペイ」は、キャッシュレス決済サービスの一つです。楽天ユーザーの獲得にもつながることから、店舗の売上拡大にも期待できます。

本記事では、楽天ペイの概要に加え、決済手数料や決済方法に関して解説していきます。また、楽天ペイを導入する事業者側、利用する顧客側双方におけるメリット・デメリットもまとめるので、ぜひ参考にしてみてください。

楽天ペイとは?

楽天ペイとは、楽天グループが提供する電子決済サービスです。楽天IDを使ってオンライン決済が行えるほか、楽天ポイントの獲得や利用も可能な支払い方法です。

楽天ペイの決済方法

楽天ペイとは、アプリ決済、クレジットカード決済、電子マネー決済といった3つの決済方法をまとめた総称です。各決済方法の特徴について解説します。

アプリ決済

アプリ決済は、QRコードでの支払い方法です。スマートフォンに楽天ペイの決済アプリをダウンロードし、アプリ内でクレジットカードや楽天銀行口座などの情報を登録して利用します。

なお、日本全国の加盟店で利用可能で、QRコードを使った支払いに対応しています。QRコードのスキャンは、店舗に設置されたQRコードを顧客側で読み込む「ユーザースキャン式」と、顧客のモバイル端末に映し出されたQRコードを店舗側で読み込む「ストアスキャン式」の2種類があります。

クレジットカード決済

楽天ペイは、クレジットカード決済にも対応しています。楽天ペイの専用アプリにクレジットカード情報を登録することで、QRコード決済やタッチ決済による支払いが可能です。

クレジットカード決済は、Visa、Mastercard、American Express、JCBといった主要ブランドに対応しているのが特徴です。また楽天ペイでクレジットカード決済を行うと、アプリ決済と同じように楽天ポイントがたまります。

店舗は、楽天ペイのクレジットカード決済時には専用のリーダーが必要となる点に気を付けましょう。

電子マネー決済

楽天ペイの電子マネー決済は、楽天キャッシュと呼ばれます。楽天キャッシュは、楽天カードや楽天ポイントでチャージが可能です。

楽天ペイで電子マネー決済を行う際には、楽天ペイアプリやQRコードなどを介します。顧客が専用のカードリーダーにICカードやスマートフォンをタッチすることで決済が完了する、という流れです。

なお、クレジットカード決済と同様に、店舗は専用のカードリーダーを準備する必要があります。

楽天ペイの手数料はいくら

楽天ペイを導入する際には、加盟店側の手数料を確認しておきましょう。初期費用、決済手数料、振込手数料の3つをご紹介します。

  • 初期費用
  • 決済手数料
  • 振込手数料

初期費用

楽天ペイ導入時に、加盟店に対して初期費用は発生しません。無料で導入可能であるため、個人経営の店舗でも利用しやすいのが特徴です。

決済方法でも解説した通り、店舗側で顧客のQRコードを読み取る必要がある場合には、別途専用リーダーを購入する費用が発生します。

決済手数料

楽天ペイの決済手数料は、以下の通り決済方法で異なります。

アプリ決済:3.24%(非課税)

クレジットカード決済:2.95%(税抜)

電子マネー決済:2.95%(税抜)

アプリ決済が3つの決済方法の中でも3.24%と高めに設定されており、クレジットカード決済・電子マネー決済はそれぞれ2.95%です。

振込手数料

楽天ペイの振込手数料は、楽天銀行を振込口座に指定すれば無料です。また楽天銀行が振込口座の場合、翌日に自動入金されるため、キャッシュフローを安定させられます。

一方で、楽天銀行以外を振込先に指定する場合には、1回の振込につき330円かかります。都度入金依頼も必要となることから、可能であれば楽天銀行を振込口座に指定しておくと便利です。

【事業者側】手数料がかかっても楽天ペイを導入するメリット

楽天ペイは事業者側に一定の手数料が発生しますが、それでも導入するメリットがあります。そこで、楽天ペイ導入によるメリットを3つ解説するので、今後の検討材料にしてみてください。

  • 楽天ユーザーの集客に期待できる
  • 決済方法が豊富にある
  • 振込先を楽天銀行にすれば翌日に入金される

楽天ユーザーの集客に期待できる

事業者が楽天ペイを導入するメリットとして、楽天ユーザーの集客が狙えることが挙げられます。というのも、楽天ペイを運営する楽天は、ECサイトやモバイル事業など幅広いビジネスを展開しており、多くのユーザーを抱えているためです。

特に、楽天独自のポイント制度である「楽天ポイント」は、楽天以外の加盟店(コンビニ、小売店、飲食店など)でも利用可能であることから、楽天ペイ導入で楽天ユーザーの顧客獲得にもつながります。

決済方法が豊富にある

楽天ペイは、決済方法が豊富に用意されていることもメリットの一つです。QRコード決済、クレジットカード決済、電子マネー決済といった幅広い決済方法に対応しており、顧客が利用しやすい環境が整っています。

また、楽天ペイは訪日外国人の集客にも期待できます。中国の電子決済サービスである「Alipay」、「WeChat Pay」にも対応しているため、インバウンド強化につなげられるのがメリットです。

振込先を楽天銀行にすれば翌日に入金される

楽天ペイは、条件を満たすと売上金が翌日に入金されます。その条件は、指定の振込口座を楽天銀行にするだけです。

事業者にとっては、入金サイクルを早められることからキャッシュフローが安定するメリットがあります。また、振込先が楽天銀行の口座であれば入金手数料も無料となるため、金銭的な負担を軽減しながら運用できます。

【顧客側】楽天ペイを利用するメリット

楽天ペイは、顧客にとってもメリットが多い決済サービスです。楽天経済圏と呼ばれるほど規模の大きなサービスであるため、顧客視点のメリットも把握しながら、集客に生かしましょう。

ポイント還元率が高い

顧客における1つ目のメリットは、ポイント還元率が高いことです。街中の店舗で楽天ペイを用いて決済すると、利用金額に対して基本1%が付与されます。

また、定期的にキャンペーンも開催されており、高還元率でポイントを獲得するチャンスもあります。このように、顧客にとっては楽天ポイントを獲得する機会が多く、楽天ペイを積極的に利用しやすい環境が整っています。

不正利用被害の可能性を減らせる

楽天ペイは、電子決済サービスのリスクとなる不正利用被害を減らせるのもメリットです。というのも、楽天ペイでは、クレジットカード番号や暗証番号といった情報のやり取りが顧客・店舗側で発生しないためです。

楽天ポイントをリアル店舗で使える

楽天ペイでは、獲得した楽天ポイントをそのまま支払いに利用することが可能です。楽天ポイントを優先的に使われるように設定するだけで、楽天ペイの決済時に自動で楽天ポイントが消費されます。

また、使いどころが難しい期間限定ポイントも楽天ペイで利用できます。使い切れずにポイントが失効してしまうのを防ぎ、リアル店舗でもそのまま支払いに使えるのがメリットです。

【事業者側】楽天ペイ導入時の注意点

事業者にとっては手数料が安く、振込手数料も条件次第では無料で導入可能な楽天ペイですが、注意しておきたいポイントもあります。下記の通り、2つの注意点に気を付けながら導入しましょう。

  • 振込先を楽天銀行以外にすると入金手数料が発生する
  • 楽天ペイはd払い・LINE Pay・PayPayが使えない

振込先を楽天銀行以外にすると入金手数料が発生する

楽天ペイで、振込先を楽天銀行以外に指定すると入金手数料が発生する点に注意しましょう。メリットでも解説した通り、楽天銀行を振込先に指定すると振込手数料が無料になる一方で、楽天銀行以外であれば有料となります。

楽天銀行以外の口座を振込先にする場合、1回につき330円の振込手数料が発生します。すでに楽天銀行の口座を保有していれば問題ありませんが、保有していない場合には新たに口座を開設することも考えましょう。

楽天ペイはd払い・LINE Pay・PayPayが使えない

楽天ペイはd払い、LINE Pay、PayPayが使えない点にも注意しましょう。楽天ペイ使用可能なQRコード決済サービスは、「au PAY」、「Alipay」、「WeChat Pay」の3つです。対象外の決済方法を導入したい場合には、別途取り扱いを進めなければなりません。

【顧客側】楽天ペイを利用するデメリット

楽天ペイを導入する際には、事業者だけでなく顧客も注意しておきたいポイントがあります。顧客側のデメリットも把握しながら、効率よく活用できるようにしましょう。

  • 支払いの手順がやや複雑である
  • 使用可能店舗が少ない
  • 一度の利用可能枠に上限がある

支払いの手順がやや複雑である

顧客目線で、楽天ペイの支払い手順はやや複雑な点がデメリットになる可能性があります。楽天ペイで決済するためには、専用のスマートフォンアプリを起動した後に、店舗の従業員にバーコードリーダーでQRコードを読み取ってもらいます。

そして、顧客自身でスマホアプリに支払い金額を入力することから、実際に支払いを終えるまでに手間が発生してしまうのです。クレジットカード決済や、スマートフォンでのタッチ決済と比べるとやや複雑で、使いにくい点がデメリットといえるでしょう。

使用可能店舗が少ない

2つ目は、楽天ペイが使用可能な店舗がまだまだ少ない点です。既存サービスである楽天カードや楽天Edyと比較して、対応している店舗が少なく、顧客としては利用範囲が狭いと感じてしまいます。

とはいえ、早期に対応していれば、利用可能な店舗が拡大したときに顧客を取り込める可能性もあります。今後の新規顧客獲得のためにも、早い段階で楽天ペイに対応するかどうかを検討してみてください。

一度の利用可能枠に上限がある

楽天ペイは、一度の支払いにおいて利用可能枠に上限が設定されています。1回当たりの利用上限額は50万円であるため、少額の商品を購入するのは問題ありませんが、一度にまとめて50万円を超える高額商品を購入することはできません。

とはいえ、飲食店や小売店であれば、利用可能枠である50万円に届く可能性も低いため、大きな問題にはなりにくいです。上限金額が設定されてあるという点だけ把握しておきましょう。

まとめ

楽天ペイは、大手企業である楽天が運営する決済サービスであるため、集客に生かせたり、振込先を楽天銀行にすることで振込手数料を無料にできたりとメリットがあります。また、3種類の支払い方法に対応しており、顧客としては使いやすい点も特徴です。

特に、楽天ポイントを日頃からためているユーザーならリピーターになる可能性もあります。本記事で解説したメリット・デメリットを参考にしながら、今後の導入を検討してみてください。

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