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2020.11.16
店舗管理 機能

QRコード決済サービスの機能~導入のメリット・デメリットを比較

QRコード決済は、ここ数年で飛躍的に利用数が増加している決済方法です。QRコードを端末にかざすだけで料金を支払うことができ、キャッシュレス決済の中でも身近で手軽なもの。ユーザーのニーズも高く、「自店でもQRコード決済を導入したい」と考えている経営者の方も多いのではないでしょうか。

本記事では、QRコード決済の種類や使い方、メリット・デメリット、導入方法などについて詳しく解説します。

QRコード決済とは

QRコードとは縦線だけの従来型のバーコードをより複雑化したもので、このコードの情報を読み取ることで支払いを済ませられる決済方法を、「QRコード決済」と呼んでいます。

QRコード決済の方法は大きく次の2種類に分かれます。

  • 「ストアスキャン方式」:顧客がスマートフォンにQRコードを表示させて店舗の端末でスキャンする方式
  • 「ユーザースキャン方式」:店側が提示したQRコードを顧客がスキャンする方式

いずれの方法でも、QRコードに紐づけられた口座やクレジットカードから支払いが行われます。決済サービスによってはどちらか一方の方法しかできない場合があるので、事前に調べておくといいでしょう。

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QRコード決済の種類

QRコード決済の種類

QRコード決済を行っているサービス会社はいくつかありますが、その中でも以下の6つのサービスが代表的です。

  • PayPay
  • au PAY
  • d払い
  • 楽天ペイ
  • LINE PAY
  • メルペイ

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QRコード決済の使い方

「ストアスキャン方式」では、顧客がスマートフォンアプリを利用してQRコードを表示させ、店舗の端末でスキャンすれば決済が完了します。スキャンには自分で端末にかざす方法と、レジに付属したバーコードリーダーで店員さんに読み取ってもらう方法の2種類があります。

「ユーザースキャン方式」では、店頭に掲示されたQRコードを、顧客が自身のスマートフォンのカメラで読み込むと決済画面に遷移しますので、そこで決済を完了させます。

いずれも財布から現金を出したり、おつりを受け渡したりする必要がなく、決済がスピーディになります。また客側は「現金が足りなくなったらATMから引き出す」、店側は「釣銭用の小銭や小額紙幣を補充する」という手間が省け、双方ともに現金を用意する労力を減らすことができます。

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QRコード決済の導入方法

QRコード決済の導入は、以下の流れで進みます。

  1. 利用顧客層やターゲット層から、最適なQRコード決済サービスを選択
  2. 通信環境を整え、加盟店申請を行う
  3. QRコード決済端末を用意し、サービスを開始

自分の経営する店舗の利用顧客層やターゲット層を分析し、最適なQRコード決済サービスを比較検討します。QRコード決済には、国内企業が提供しているサービスのほかに、海外企業が提供している「銀聯QR」「Alipay(アリペイ・支付宝)」「WeChat Pay(ウィーチャットペイ・微信支付)」などがあります。今後、インバウンド需要を強化したいという目的があるのなら、海外企業のQRコード決済サービスの導入を検討するといいでしょう。

導入するQRコード決済サービスが決まったら、インターネットに接続できる通信環境を整え、QRコード決済会社もしくは、QRコード決済サービスの取り扱いがある決済代行会社へ加盟店申請を行います。

審査を通過したら、QRコード決済が利用できるようになります。スマートフォンやタブレット、QRコード決済専用端末などをそろえ、サービスを開始します。

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QRコード決済導入のメリット

QRコード決済の導入により、さまざまなメリットが期待されます。

  • お金の管理が簡単
  • 人件費の削減
  • 客層が広がる

お金の管理が簡単

お金の管理が簡単

QRコード決済では現金のやりとりが発生しないので、預かったお金の数え間違いや、つり銭の渡しミスがなくなり、人的負担を減らすことができます。さらに会計自体もスムーズになるため、レジの混雑を解消できます。

また、レジ締め作業や伝票との突き合わせも不要になるため、残業時間の削減や業務効率化につながります。

人件費の削減

現金管理の手間が省けて業務効率がアップすることで、その分の人的リソースを他の作業に振り分けることができ、人手不足に悩むことがなくなります。また、余計な給与を払わなくてよくなるため、経費削減につながり、経営状況の改善を可能にします。

客層が広がる

QRコード決済を導入することで、支払いをクレジットカードに限定している人や、現金を持ち合わせていない人などにも利用してもらいやすくなります。

近年増加傾向にある訪日外国人観光客はキャッシュレス決済を好むことが多く、特に中国からの観光客の多くは「Alipay(アリペイ・支付宝)」や「WeChat Pay(ウィーチャットペイ・微信支付)」を日常的に使用しています。これらのQRコード決済を導入することで、インバウンド需要にも期待ができるでしょう

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QRコード決済導入のデメリット

一方、QRコード決済の導入にはデメリットも考えられます。

  • 慣れるまでに時間がかかる
  • 使い方を教える手間がかかる
  • QRコード決済利用率がまだ低い

慣れるまでに時間がかかる

慣れるまでに時間がかかる

新しい決済方法は、端末などの操作に慣れるまで時間がかかったり、導入初期は操作ミスが起きたりすることがあります。

しかし、一度覚えてしまえばQRコード決済の手順は決して複雑ではありません。特に若い世代のスタッフは、自らが買い物をする時にキャッシュレス決済を多く利用している傾向があるため、スムーズに覚えられるでしょう。

使い方を教える手間がかかる

全スタッフがQRコード決済の手順を覚え、問題なく操作できるようにするためには、しっかりとレクチャーする時間を設けなければなりません。

他のスタッフに教えるために、まずは自らが手順を完璧に覚えるための時間も必要です。勉強のためにある程度の期間を見込んでおくといいでしょう。

QRコード決済利用率がまだ低い

2019年11月時点で、日本国内のQRコード決済利用率は約35%で、前月10月1日の消費税増税を機に3倍超に。「キャッシュレス決済の場合は、10月1日以降も税額が8%に据え置かれる」というキャンペーンを政府が行ったことで、一気にQRコード決済の普及が進んだものと考えられます。

このように、日本でもQRコード決済をはじめとするキャッシュレス決済が普及しつつあるものの、まだまだ現金主義が根強く残っていることも事実です。せっかくQRコード決済を導入しても、あまり利用される機会がなく、「宝の持ちぐされ」となってしまう可能性も考えられます。

外国人客がほとんどいなく、利用者の大半が年配の日本人であるという場合は、導入を慎重に考えてもいいかもしれません。

まとめ

QRコード決済導入の手順はシンプルで、端末などの操作も難しいものではありません。QRコード決済サービスを取り扱っている会社は多種多様にありますので、まずはどのサービスを利用するのかじっくり検討することが大切です。本記事を参考に、QRコード決済のスムーズな導入を実現してください。

なお、クラウドPOSレジ「POS+」ご利用事業者様も、QR決済端末との連携により、QRコード決済を手軽に導入いただけます。PayPay、楽天ペイ、d払い、au PAY、LINE Pay、メルペイなど、QRコード決裁大手サービスをはじめ、各種決済方式に対応可能です。店舗業務の効率化と売り上げ促進をサポートする「POS+」の導入もぜひご検討ください。

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