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2025.06.10
店舗管理 経営

美容室経営が失敗する理由とは?売上向上のポイントまで解説!

独立開業して自分だけのサロンを持つことは、美容師ならば誰しもが抱く夢ではないでしょうか? しかし、美容室経営は必ずしも成功する店舗ばかりではなく、倒産・閉店に追い込まれる店舗もあるのが実情です。

本記事では美容室経営が失敗する4つの理由、失敗しないためのコツや売上を向上するために意識するべきポイントを紹介します。

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美容室経営が失敗する理由

美容室経営が失敗する理由には、主に下記の5つが考えられます。

  • 店舗を維持する資金が足りない
  • 開業前に経営知識を身に付けていない
  • 宣伝広告費が残っていない
  • 多店舗展開で優秀な人材が分散する
  • コンセプトが明確になっていない

店舗を維持する資金が足りない

美容室を開業するまでに、シャンプー台などの設備購入や内装工事費などに資金の大半をつぎ込んでしまい、オープン後にお店を維持するお金が残っていないというケースがよくあります。

開業後からは、物件賃料や水道光熱費、消耗品費、スタッフ人件費といった固定費が毎月発生するため、それらを念頭に置いた資金力がないと運転資金が手元に残らず、自転車操業が続いてしまいます。開業から1年以内に60%以上、3年以内では90%の美容室が廃業しているという厳しい結果は、大半が資金不足によって起こっているのです。

さらに、独立開業してからの1年間は、90%の美容室が赤字経営に陥るとされています。事業計画書で1年目から黒字になるような計算の場合は、何かを見落としている、または計画自体が無謀な可能性があるため、いま一度見直してみてください。

関連記事:【2024年最新】原価計算とは?計算方法や目的、種類や仕訳例を解説

開業前に経営知識を身につけていない

美容室経営が行き詰まってしまうのには、オーナーが経営者としての知識を十分に備えていないから、という理由もあります。

現場で働く美容師と、店舗を切り盛りする経営者では、まったく違った能力を求められます。一方で、経営の勉強を一切しないまま勢いで独立開業してしまう人が多いのが、美容業界の特徴でもあるのです。

経営者としての能力・スキルを身に付けるには、美容師時代から売上、経費、人材育成などの知識をしっかり蓄えておくことが大切になります。「経営者になってから学ぶ」のでは遅いので、独立開業を考えているのであれば、スタッフとして現場で働く中で積極的に経営のノウハウを学んでおきましょう。

宣伝広告費が残っていない

「宣伝広告費がない」という理由で、経営が頓挫してしまう美容室も少なくありません。最低でも、オープン日の1カ月以上前には、手元に宣伝広告費の資金がいくら残っているか確認しておきましょう。

たとえ勤めていた美容室で指名ナンバーワンのトップスタイリストだったとしても、開業することを発信できなければお客様は増えていきません。オープン日が確定したら、1カ月ほどじっくり時間をかけて、新規店舗の宣伝に取り組みましょう。

よくあるパターンは、新しい美容室の内装にこだわりすぎて工事に多額のお金がかかってしまい、宣伝広告費がなくなってしまうというものです。資金の配分を前もって計算し、使い道を間違えないよう気を付けてください。

多店舗展開で優秀な人材が分散する

美容室経営の手を広げて多店舗展開したことによって、グループ全体の売上が落ち込んでしまうというケースも見られます。これは、多店舗展開によって腕のいいスタイリストがあちこちに分散してしまい、美容室自体の魅力が下がってしまうことが原因です。

美容室経営は一般的な“モノ”を売る商売とは違い、“技術”を提供するビジネスモデルです。例えば、稼ぎ頭のトップスタイリストが遠くの他店に移ってしまえば、お客様にとってはその美容室に通う意味もなくなり、客足は激減。結果的に経営難に陥ってしまいます。

「経営する美容室が繁盛しているので、業務規模をさらに拡大したい」という場合は、安易に多店舗展開に乗り出すよりも、既存店舗の見直しをする方が効果的かもしれません。営業時間を長くしたり、カット椅子を増やして一度に施術できる人数を増やしてみたりと、工夫次第でいくらでも売上を伸ばす方法はあるはずです。

参考サイト:帝国データバンク「美容室」の倒産動向
関連記事:飲食店の離職率が高い理由と3つの改善方法

コンセプトが明確になっていない

美容室経営において、明確なコンセプトの欠如は致命的な失敗要因となりかねません。コンセプトがあいまいな美容室は、競合他店との差別化が困難です。お客様にとってコンセプトが分かりづらいため、店ならではの特色が見えません。

また、共通の理念や方向性がないため、スタッフ間で接客態度や技術レベルに統一性を保てず、顧客満足度の低下を招きます。さらに店舗デザインの面でも、一貫したテーマやイメージを構築できないため、居心地のよい空間づくりが実現できません。

結果として、お客様がまた来たいと思える魅力的な環境を提供できず、集客力の低下に直結します。美容室は技術だけでなく、空間全体で顧客体験を演出する業種であるため、コンセプトの明確化は経営成功の基盤となる重要な要素です。

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美容室経営の売上を上げるために意識するポイント

経営する美容室の売上をアップさせるために、以下の5つのポイントを意識していきましょう。

  • 客単価の設定を上げる
  • 物品販売に注力する
  • リピート率の向上を狙う
  • ターゲットを明確にする
  • 職場環境を整える

関連記事【2025最新】美容室・サロン向けPOSレジ15社比較!おすすめの選び方も解説!

客単価の設定を上げる

厚生労働省の統計によると、美容室の客単価は一人あたり6,000円前後とされています。1カ月に100名のお客様が来店する美容室の月商は60万円程度になりますが、これを2倍近くの110万円にするのはなかなか難しいもの。営業時間を2倍に延ばすか、1人のスタイリストが一度に2名のお客様を担当するかになりますが、いずれも現実的な施策ではありません。

そこで考えるべきは、お客様一人に払っていただく客単価をアップさせる施策です。例えばシャンプー、カット、カラー、パーマそれぞれのメニュー料金を20%ずつ上乗せする、スタイリストの技術力に応じた指名料を設定するなどで、客単価を11,000円にまで高めることができれば、来店客数が100名のままでも月商110万円が実現します。

ただし、料金をアップするのであれば、それに応じた満足度を提供できなければお客様は離れてしまいます。料金に見合った施術のできる腕のよいスタイリストを雇ったり、シャンプーやマッサージをより丁寧にして付加価値を付けたりと、サービス面での工夫が必要です。

参考サイト:厚生労働省/美容業 結果の概要
関連記事:美容室の理想のリピート率とは?計算方法やリピート率を上げる方法を解説

物品販売に注力する

サロン専用のシャンプー・リンスやトリートメント、ヘアパックなどを美容に高い関心を持つお客様に提供することができれば、売上アップが実現します。施術中の会話や読んでいる雑誌、来店時のファッションなどに注目しましょう。お客様の興味関心を探ることは、販売において欠かせないカギとなります。

カラーリングをされた方に「カラー材が長持ちするシャンプー・リンス」をおすすめするなど、お客様の気持ちになって接客することが何よりも大切です。しつこい売り込みは逆効果にもなりかねないため、タイミングを見計らって上手なセールスを提案してください。

関連記事:バンドル販売とは?効果や注意点について詳しく解説!

リピート率の向上を狙う

美容室経営における売上向上には、リピート率の改善も重要な要素です。長期間にわたって安定経営を続けている美容室には、必ずと言いっていいほど多数の固定客が存在しており、リピーターが経営基盤の強さにつながっています。

リピーターを増やすためには、常にお客様目線での店舗運営を心掛がけなければなりません。技術的なサービスの質だけでなく、店内の雰囲気や接客態度、待ち時間の快適さなど、お客様が感じる総合的な満足度を定期的に見直し改善していく姿勢が求められます。特に居心地の良いよい空間づくりは、お客様がリラックスして施術を受けられる重要な要素です。

また、施術後のフォローアップも効果的な手段です。感謝の気持ちを込めたサンキューメールの配信や、次回予約を促すダイレクトメールなど、お客様との継続的な関係構築に向けた積極的なアプローチが再来店のきっかけを生み出し、安定した顧客基盤の形成につながります。

ターゲットを明確にする

美容室経営で売上を向上させるには、明確なターゲティングが欠かせません。あらゆる事業と同様に、美容室もお客様のニーズが存在して初めて成立するものであり、ニーズを正確に把握することが成功のポイントです。

店舗周辺の地域特性と顧客層の詳細な分析が必要で、住宅地なのか商業地なのか、年齢層や所得水準はどの程度なのか、ライフスタイルの傾向はどうかなど、立地環境を多角的に調査しなければなりません。分析結果をもとに、どの客層を主要ターゲットとして営業活動や集客施策を展開するかを戦略的に決定します。

ターゲットが明確になれば、マーケティング手法も最適化できます。若年層にはインスタグラムやTikTokでの視覚的な訴求が効果的である一方、中高年層にはホームページでの詳細な情報提供や口コミが重要になるなど、世代や性別に応じた効果的な宣伝広告の展開が可能となり、限られた予算でも高い集客効果を期待できるのです。

関連記事:美容室における顧客管理のメリットは?導入の注意点も解説

職場環境を整える

美容室の経営において、職場環境の整備は見過ごされがちですが、極めて重要な要素です。多くの経営者は顧客満足度の向上に注力しますが、それと同じくらい従業員満足度の向上も経営成功に直結します。

従業員のモチベーションが低下すると、影響は必ず接客態度や技術レベルに現れ、結果として売上減少や貴重な人材の離職という深刻な問題を引き起こしかねません。美容業界は人材不足が慢性化しているため、優秀なスタッフの流出は経営に大きな打撃です。

職場環境改善の核となるのは、適正な給与体系と十分な休日確保です。美容師は立ち仕事で体力的負担が大きく、創造性も求められる職業であるため、心身ともにリフレッシュできる環境づくりが欠かせません。スタッフが良好なコンディションで業務に臨めれば、自然と質の高いサービス提供につながり、顧客満足度の向上と売上アップの好循環が生まれます。

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美容室の経営者、特に1人で運営されている場合ともなれば、スタイリストとしての実務作業と売上管理などの事務処理、さらにマーケティング分析を伴った広告宣伝まで、やらなければならない業務が山積みです。

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まとめ

美容室を開業してから、10年後も経営を続けているサロンは、全体のわずか5%しかないともいわれています。美容業界は競争も激しく、シビアな世界ではありますが、経営の成功・失敗にはそれなりの理由と原因が存在します。失敗の理由を反面教師とし、そしてPOSレジシステムの導入など経営サポートツールを効果的に活用し、失敗しない美容室経営を目指してください。

関連記事美容室のレジはPOSがおすすめ?レジの種類や選定ポイントを解説

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よくある質問

美容室経営が失敗する理由を教えてください。

様々な理由があげられますが、代表的な例としては「資金不足」「人手不足」です。最近では「競合の激化」もあげられるケースが増えています。

美容室経営の売上を上げるために意識するポイントがあれば教えてください。

様々な方法がある中でも日頃意識することとしては「客単価の設定を上げる」ことになると思います。日々の接客の中で意識されるとよいでしょう。

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