飲食店や小売店、美容室などの店舗を営む方にとって、「レジの操作ミス」は大きな問題です。レジの打ち間違いや現金の過不足は、新人・ベテランを問わずどんな従業員でも起こしてしまう可能性があるものですが、ミスは極力回避しなければいけません。
本記事では、レジ操作ミスが起こる原因を探り、打ち間違いを減らすための施策を紹介します。
レジ操作のミスとは
レジ操作のミスとは、主に以下の2つのパターンに集約されます。
- 打ち間違い
- 現金の過不足
レジ操作ミスの多くは「打ち間違い」
レジ操作で起こるミスは、多くの場合キーの打ち間違いによって起こっています。一例を挙げると、合計金額1,200円の商品なのに、値札を見間違えて2,100円と打ってしまったり、隣同士にある「0」と「00」のボタンを押し間違え、一桁多くなってしまったりといったミスが考えられます。
こうした単純なミスは、アルバイトの学生やパートの主婦など、経験が浅い従業員のスキル不足が原因となるケースが大半です。しかし、店舗で使用しているレジのボタン配置が分かりにくい、キー同士が近すぎて誤操作を起こしやすいなど、レジの機能面・操作性に問題があるケースも見られます。
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現金の過不足
レジでの現金過不足が起きるのは、「お札や小銭の数え間違い」「1円玉等の細かい小銭をレジ周りに落としたまま気づかない」「お釣りを渡すときに金額を間違えている」などの原因が考えられます。こうしたミスを防ぐには、レジスタッフ全員に「預り金はすぐにレジにしまう」「つり銭のお札はお客様の前で一枚ずつ数える」など、基本的な確認作業を徹底させなければいけません。
新人スタッフにはベテランが隣について点検・チェックの回数を増やす、万が一過不足が出てしまった場合は都度改善策を考え、結果をスタッフ全員にフィードバックするなどの施策も効果的です。
なお、頻繁に現金過不足が起きる場合、スタッフが不正をしているケースも考えられますので、日常的にモラル教育を行って犯罪防止を徹底させましょう。
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レジ操作ミスを減らす方法

レジ操作ミスは誰でも起こす可能性はあるものの、少しの工夫で起こる回数を減らすことが可能です。
- 指さし確認を実施する
- 業務マニュアルを作成する
- 自動釣銭機を導入する
指さし確認を実施する
レジ操作に限らず、すべての作業ミスを減らす上での基本中の基本であり、一番効果的でもあるのは「指さし確認」です。レジを担当するスタッフには、支払い金額・預かり金額・つり銭金額のすべてを指差し確認するよう、指導しましょう。「現金に触れる際は、必ず指さし確認」を店のルールとして徹底しておくと、全スタッフに浸透しやすくなります。
指さし確認はシンプルな行為ながら、ミス・エラー回避率の向上に有効であると多くの研究によって証明されています。医療や鉄道、工事など命や安全に関わる現場でも励行されており、有効性の裏付けにもなっています。
業務マニュアルを作成する
レジの操作ミスを防ぐには、きちんとした業務マニュアルを作るのも有効な手段です。
レジ自体はシンプルな機械であるため、「これくらい分かるだろう」と口頭での指導だけで済ませて、いきなり操作させてしまうケースもよく見られますが、これではいつまで経っても操作ミスは無くなりません。正確な操作を早く覚えてもらえるよう、レジ業務の流れに沿ったマニュアルを作成し、最初のうちはマンツーマンで指導するなど、教育に時間をかけることが大切です。
レジ操作マニュアルを作成することで、次の3つのメリットが生まれます。
- レジを担当する従業員の動きが統一され、ミスを洗い出しやすくなる
- 新人への指導を一本化でき、教育にかける時間が減る
- 不明点はその都度マニュアルで確認させることで、指導の負担が減る
マニュアル作成自体は手間がかかる作業ですが、一度作っておけば結果としては労働時間と業務負担の軽減につながります。
自動釣銭機・POSレジを導入する
「現金過不足」の対策として最も効果的なのは、自動釣銭機の導入です。最近ではスーパーマーケットや飲食店などでも自動釣銭機は多く利用されており、レジ操作の初心者でも間違いが少なく、違算のない正確な現金管理ができることから、続々と導入が進んでいます。
また、自動釣銭機はPOSレジのサービスとして付帯していることが多くPOSレジ導入店舗も増えています。
まとめ
レジ操作のミスは金銭的な損失のみならず、お客様からのクレームにも直結し、顧客満足度を著しく低下させてしまうおそれがあるものです。ミスを起こさない工夫を徹底するとともに、ミスの削減と業務効率化を同時に実現するPOSレジや自動釣銭機のご利用もぜひご検討ください。
よくある質問
レジ操作ミスを減らす対策として代表的な例としては「指さし確認」「業務マニュアルを作成」「自動釣銭機を導入」などがあげられます。レジ操作ミスは誰でも起こす可能性はあるものの、少しの工夫で起こる回数を減らすことが可能ですのでご検討ください。
レジ操作のミスとは、主に「打ち間違い」「現金の過不足」2つのパターンに集約されます。レジ操作ミスは誰でも起こす可能性はあるものの、対策することで低減できる可能性がありますのでご検討ください。