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2025.05.19
POS

マルチ決済とは?マルチ決済端末の選び方や導入の注意点を解説

使い勝手のよさから、利用者にもメリットがあるマルチ決済を導入する店舗が増えてきています。マルチ決済を導入することで、売上の一元管理やイベントでの利用など、さまざまな効果が得られます。

今回の記事では、マルチ決済の概要や利用できる決済方法、種類などを解説しているため、マルチ決済導入を悩んでいる方は参考にしてみてください。

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マルチ決済とは

マルチ決済は、クレジットカード・電子マネー・QRコード決済など、さまざまなキャッシュレス決済方法に1つの端末で対応できるシステムです。

以前は、複数の決済方法に対応するには、決済方法ごとに専用端末を設置し、それぞれの操作方法を覚える必要がありました。さらに、決済会社ごとに売上や手数料を個別に管理する手間もあり、店舗運営で非効率な状況を生み出していました。

マルチ決済端末の導入により、1つの端末でさまざまな決済方法に対応すると同時に、一元管理が可能になります。

複数の端末を必要としないため、店舗側は設備コストの削減や業務効率の向上、さらにはスペースの有効活用などのメリットを享受できます。

マルチ決済で利用できる決済方法

マルチ決済で利用できる決済方法として、次の決済方法があります。

  • クレジットカード決済
  • QRコード決済
  • 電子マネー決済
  • デビットカード

それぞれの決済方法を詳しく解説します。

クレジットカード決済

クレジットカード決済は、現在のキャッシュレス決済の中でもっとも普及している方法です。

クレジットカードの場合、利用者は手元に現金がなくても買い物ができ、高額な商品やサービスでも分割払いが可能なため、消費者の購買力を高める効果も期待できます。

近年のインバウンド需要の拡大により、訪日外国人観光客を視野に入れるのであれば、クレジットカード決済は必須の支払い手段です。

観光地だけでなく、飲食店や小売店など幅広い業種で導入することで、国内外の顧客の販売機会を大きく拡大できます。多くの外国人旅行者はクレジットカードを主要な決済手段としているため、対応していない店舗では商機を逃してしまう可能性があります。

参考サイト経済産業省/2024年のキャッシュレス決済比率を算出しました

QRコード決済

QRコード決済は、各決済会社が積極的にキャンペーンを展開していることもあり、近年急速に普及が進んでいる決済方法です。スマートフォンでQRコードを読み取るだけの支払い方法も可能で、多くの消費者に受け入れられています。

クレジットカードを保有していなくても利用できるため、クレジットカードを持たない若年層や高齢者などの新たな顧客層の取り込みにも効果的です。店舗にとっては客層の拡大につながり、売上向上の可能性を高められます。

また、導入コストの面でも、レジ周辺にQRコードを表示するだけで対応できるため、専用端末の導入が不要で初期費用を抑えられます。

関連記事:QRコード決済とは?種類やレジ導入のメリットまで詳しく解説

電子マネー決済

電子マネー決済は、主にカードやスマートフォンなどの端末に事前に金額をチャージしておき、チャージ金額の範囲内で支払いを行う決済方法です。

交通系ICカードや流通系電子マネーなどの種類があり、日常的な少額決済を中心に幅広く利用されています。利用者側にとっては、カードやスマートフォンを端末にタッチするだけで瞬時に決済ができる手軽さや、支払いのスピードの速さが魅力です。

また、利用に応じてポイントがたまるなど、経済的なメリットも多いことから人気を集めています。一方で、チャージできる金額に上限があることから、高額商品の購入には向いていない特徴もあります。

関連記事:電子マネーの種類10選!カテゴリ別の種類や店舗側の導入メリット

デビットカード

デビットカードは、利用者の銀行口座にひも付けされており、支払い時にリアルタイムで口座から引き落としが行われる決済方法です。

クレジットカードのように後払いではなく即時決済のため、利用金額が口座残高を超えることがなく、使いすぎを防止できる特徴があります。

最近では多くの金融機関が、利用額に応じたポイント付与やキャッシュバックなどの特典を提供するデビットカードを発行しており、利用するメリットが増えています。

マルチ決済端末を導入することで、クレジットカードやQRコード決済を好む顧客だけでなく、デビットカード利用者も取り込めるため、より幅広い顧客層へのアプローチが可能です。

マルチ決済端末の種類

マルチ決済端末には、据え置き型とモバイル型の2つの種類があります。それぞれのタイプの特徴や利用できるシチュエーションを解説します。

据え置き型

マルチ決済端末の据え置き型は、レジ横などの固定位置に設置して利用するタイプの決済機器です。

店舗の定位置に常に設置されているため、紛失や盗難のリスクが低い特徴があります。また、店舗の業態やニーズに合わせて機能のカスタマイズが可能な点もメリットです。

在庫管理システムとの連携や、顧客データの収集・分析機能など、決済以外の機能を追加することで、店舗運営の効率化を図れます。一方で、据え置き型は、決済場所がレジカウンター周辺に限定される点がデメリットです。

レストランでのテーブル会計や、イベント会場での移動販売など、柔軟な決済場所を必要とするビジネスモデルには適していません。

モバイル型

マルチ決済端末のモバイル型は、小型でワイヤレス接続が可能な持ち運びに適した決済機器です。

Wi-Fiやモバイルデータ通信を利用して決済情報をやり取りするため、固定回線の工事が不要で、申し込みから実際の導入までの期間が短い特徴があります。

導入コストの面でも優位性があり、初期費用が安価で月額利用料が無料などのサービスも提供されています。小規模店舗や新規開業店、期間限定のポップアップストアにとって導入のハードルが低い決済端末です。

通信環境さえあれば場所を選ばず使用できるため、飲食店でのテーブル会計、店舗外でのイベント販売、移動販売など多様な販売スタイルに対応できます。

マルチ決済を導入するメリット

マルチ決済を導入することで、店舗側はさまざまなメリットを得られます。

メリットは次のとおりです。

  • 無駄なスペースを必要としない
  • 購入する側の選択肢が増える
  • 売上を一元管理できる
  • 持ち運べるためイベントなどでも利用できる
  • キャッシュレス決済を利用できる

ここで紹介するメリットを、導入する際の参考にしてみてください。

無駄なスペースを必要としない

マルチ決済端末の導入により、決済方法ごとに複数の専用端末を設置する必要がなくなるため、レジ周りのスペースを効率的に活用できます。限られた店舗スペースを有効に使えることで、レジカウンターがすっきりとします。

特にモバイル型のマルチ決済端末であれば、有線接続による複雑なケーブル配線も不要になるため、レジ周りの見た目がさらに整理されるでしょう。

店舗デザインやインテリアにこだわりを持つ飲食店や小売店などにとって、店内の美観を損なわずに多くの決済方法を提供できる点は大きなメリットです。

また、すっきりしたレジ周りは、スタッフの作業効率向上にもつながり、混雑時のスムーズな接客にも貢献します。限られた店舗スペースを商品陳列や顧客の快適な空間づくりに活用できることで、店舗の魅力向上にも役立ちます。

購入する側の選択肢が増える

マルチ決済端末の導入により、顧客は自分の好みや状況に合わせた支払い方法を選択できます。スマートフォン1つで買い物ができるため、現金やカードを持ち歩かなくても、散歩中に気軽に立ち寄っての購入も可能です。

また、現金決済特有の小銭のやり取りがなくなることで、会計時間の短縮や混雑緩和にもつながります。顧客にとっての待ち時間削減のメリットだけでなく、店舗側の業務効率化にも貢献します。

さらに、現金派やクレジットカード派、電子マネー派、QRコード派など、多様な消費者ニーズに応えることで、結果的に顧客のリピート率向上や新規顧客の獲得にもつながります。

売上を一元管理できる

マルチ決済端末のメリットとして、クレジットカードや電子マネー、QRコードなどさまざまな決済方法による売上を1つのシステムで一元管理できる点が挙げられます。

従来のように、決済方法ごとに個別に売上確認や入金日管理をする手間が省け、経理業務の効率化につながります。特に小規模店舗や個人事業主にとって、日々の売上管理の簡略化は大きなメリットです。

端末1つですべての決済情報を集約できるため、売上分析や売上傾向の把握も容易になり、経営判断に役立つデータとして活用できます。

持ち運べるためイベントなどでも利用できる

モバイル型のマルチ決済端末の導入により、決済の場所に縛られない柔軟な営業スタイルが可能です。

無線通信を利用するため、固定のレジカウンターだけでなく店舗内のどこでも決済処理ができ、レストランやカフェでは顧客を待たせることなくテーブルで直接会計を完了できます。

また、キッチンカーなどの移動販売や、フリーマーケット、フェスティバルなどの野外イベントなどでも、インターネット環境さえあれば通常の店舗と同様の多様な決済方法を提供できる点もメリットです。

場所を選ばずさまざまな決済方法に対応できることで、売上機会の拡大と顧客満足度の向上を同時に実現できます。

キャッシュレス決済を利用できる

マルチ決済端末の導入により、キャッシュレス決済方法の比率が高まることで、現金管理に関わるさまざまなコスト削減が実現できます。現金取り扱いにおける釣銭準備や現金の保管、レジ締め作業などにかかる人件費や時間が削減されることで、業務効率の向上が可能です。

また、現金管理に伴う紛失や盗難のリスク、計算ミスなどのヒューマンエラーも軽減できるため、より安全で正確な店舗運営が可能です。

キャッシュレスによる業務効率化により、スタッフは接客などの本来業務に集中できるようになり、サービス品質の向上にも貢献します。

さらに、インバウンド需要の取り込みが期待できる点もメリットです。円の両替や日本の現金システムに不慣れな外国人旅行者にとって、国際的なクレジットカードやQRコード決済に対応している店舗は魅力的に映ります。

関連記事レジはキャッシュレス対応のPOSレジにすべき?導入メリットを徹底解説

マルチ決済導入時の注意点

マルチ決済導入を導入する際は、次の点に注意しなければなりません。

  • 導入コストがかかる
  • 従業員の教育が必要

それぞれの注意点の詳細を見ていきましょう。

導入コストがかかる

マルチ決済端末の導入には、さまざまなコストが発生することを理解しておかなければなりません。初期費用として、端末本体の購入費用やリース費用が必要となるケースもあり、端末の種類や機能によって金額は大きく異なることに注意が必要です。

また、導入後も継続的に月額の運用コストや保守料金が発生するほか、各決済方法に応じた決済手数料も店舗側が負担します。手数料は決済金額に対する一定の割合で設定されることが多く、売上増加に伴いコストも増加する点に注意しなければなりません。

マルチ決済導入の際には、初期コストだけでなく、中長期的な視点で総コストを試算することがポイントです。導入によって得られる売上増加やオペレーション効率化などのメリットと比較検討し、自店舗にとって最適な選択を行うことが求められます。

従業員の教育が必要

マルチ決済端末の導入にあたっては、新たな機器やシステムの操作方法を従業員に教育しなければなりません。異なる決済方法ごとの処理手順や、返金・キャンセル対応などの特殊操作、さらにはトラブル発生時の対処法まで、幅広い知識の習得が求められます。

導入初期段階では、操作に不慣れなことによる誤操作やミスが発生しやすく、会計時間が長くなったり顧客を待たせたりする場面もあるでしょう。また、通信エラーや機器トラブルが発生した際の適切な対応方法を知らないと、その場で解決できず営業に支障をきたしかねません。

導入前には十分な研修時間を確保し、全スタッフが基本操作をマスターできるようにすることが円滑な運用のポイントです。また、マニュアルの整備やトラブル時の対応フローを明確にしておくことも重要です。

マルチ決済端末の選び方

マルチ決済端末は、端末の形状やサポート体制、長期的な視点でのコストなどさまざまな観点で選ぶ必要があります。マルチ決済端末の選び方を紹介します。

端末の形状で選ぶ

マルチ決済端末を選ぶ際の重要なポイントとして、店舗の営業スタイルに合わせた端末の形状があります。据え置き型とモバイル型の2種類から選択できます。

種類特徴
据え置き型常設店舗やレジカウンターが固定されている業態に適している
モバイル型場所を選ばず多様な決済方法を提供できる

店舗の営業形態や提供するサービスの特性に合わせて、最適な形状のマルチ決済端末を選択することが、導入効果を最大化するポイントです。

サポートの充実度で選ぶ

マルチ決済端末はインターネット回線を利用する電子機器であるため、通信トラブルや機器の不具合が発生する可能性があります。トラブル時には迅速かつ適切な対応が必要となるため、サポート体制が充実したサービス提供元を選ぶことが重要です。

サポートの信頼性を判断する際には、大手企業での導入実績や全体の導入数の多さをチェックすることも有効です。実績が豊富であればあるほど、さまざまなトラブルへの対応ノウハウも蓄積されており、スムーズな解決が期待できます。

メールだけでなく電話やオンラインチャットなど、複数の連絡手段でサポートを提供しているかを確認しておくことで、緊急時にも安心できます。店舗の営業時間中に即時対応ができるかどうか、電話サポートの有無や対応時間帯なども事前に確認しておきましょう。

導入コストや運用コストで選ぶ

マルチ決済端末を選ぶ際には、次の観点でコスト面を総合的に比較検討することが重要です。

  • 初期導入費用
  • 端末の購入またはリース費用
  • 月額の運用費用
  • 決済方法ごとの決済手数料

決済手数料は決済方法によって異なり、取扱高が増えるほど総額も大きくなるため、自店舗の売上規模や客層に合わせた最適な選択が求められます。

また、導入時の初期コストだけでなく、長期的な運用を見据えたトータルコストの試算が重要です。

まとめ

本記事では、マルチ決済の解説をしました。

マルチ決済は、クレジットカード・電子マネー・QRコード決済など、さまざまなキャッシュレス決済方法に1つの端末で対応できるシステムです。消費者の決済手段が多様化する中、店舗側が顧客ニーズに応えるための解決策として活用されています。

マルチ決済端末は据え置き型とモバイル型の2通りの形状があり、店舗の特性に合わせて選択することが成功のポイントですマルチ決済を導入することで、売上の一元管理やレジ周りの整理などのメリットがあります。

また、多様なキャッシュレス決済を取り扱える点も大きなメリットです。

キャッシュレス決済の導入は、現金取り扱いにかかるさまざまなコスト軽減や、インバウンド取り込みなど店舗運営を成功するための重要なポイントとなるため、ぜひ導入を検討してみてください。

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よくある質問

マルチ決済端末とは何ですか?

マルチ決済端末とは、複数の決済方法に1台で対応できる端末のことです。
従来は決済方法ごとに別々の端末が必要でしたが、マルチ決済端末の導入により、レジ周りをすっきりさせられるほか、売上の一元管理も可能です。
顧客は自分の好みの決済方法を選べるため満足度が向上し、店舗側は現金管理の手間やコストを削減できます。
据え置き型とモバイル型があり、店舗の形態に合わせて選べます。
詳しくは「マルチ決済とは」を参考にしてみてください。

マルチ決済で使える決済方法は?

マルチ決済端末で使える主な決済方法には、クレジットカード決済、QRコード決済、電子マネー決済、デビットカード決済があります。それぞれ次の特徴があります。さまざまな決済方法に対応することで、幅広い顧客層の取り込みが可能です。詳しくは「マルチ決済で利用できる決済方法」を参考にしてみてください。

決済方法特徴
クレジットカード決済もっとも普及している方法で、高額決済や分割払いにも対応している
QRコード決済急速に普及が進み、クレジットカードを持たない層にも対応できる
電子マネー支払いがスムーズで若年層に人気
デビットカード銀行口座と直結しており、使いすぎを防止できる

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