クレジットカードや電子マネーを利用してお買い物をするお客さんの数は増えています。昔と違い、現金を持ち歩かない人も増えています。そういった時代背景もあり、店舗にとってはキャッシュレス決済の導入を検討するべきです。
食べログなどのポータルサイト経由であっても、クレジットカード決済に対応しているかなどを気にされているユーザーは多いです。
この記事では、キャッシュレス決済を簡単に理解することと、POSレジの選び方について解説していきます。
キャッシュレス決済とは
キャッシュレス決済とは、文字通りキャッシュ(現金)がレス(無い)の状態で買い物をすることで、現金以外で代金を支払う決済方法全般を指します。
キャッシュレス決済には、クレジットカードやQRコード決済などさまざまな種類がありますが、いずれも消費者と店舗間の「通信手段」と、消費者の「支払手段」に応じて分類されます。
- 通信手段:何を使って決済するか
- 支払手段:どのタイミングで消費者の口座から現金が引き落とされるのか
キャッシュレス決済とPOSレジの関係
「キャッシュレス決済」と「POSレジ」という言葉が出てきて、少し混乱している方のためにそれぞれの言葉の定義と関係をご説明しておきます。
- キャッシュレス決済:現金を使用せずに支払いを行う方法です。代表的な種類は、クレジットカード、デビットカード、電子マネー(Suica,PASMO など)、モバイル決済アプリ(PayPay,メルペイなど)などです。
- POSレジ:販売時点情報管理システムであり、販売された商品やサービスの記録、在庫管理、販売データの分析などを行います。
キャッシュレス決済は支払い方法なのに対して、POSレジはPOSシステムという機能を導入したレジのことです。
POSレジにキャッシュレス決済に対応するために、別の機械を接続したり、アプリをインストールするみたいなイメージになります。
キャッシュレス決済の種類
キャッシュレス決済の代表的なものには、以下の3種類が挙げられます。
- クレジットカード決済
- 電子マネー決済
- QRコード決済
クレジットカード決済
クレジットカード決済は、現在日本でもっとも普及しているキャッシュレス決済の方法です。大手クレジットカード会社・JCBが行った「クレジットカードに関する総合調査」によると、2019年度の日本におけるクレジットカード保有率は85%で、平均して一人当たり3枚のクレジットカードを所有しているというデータが示されています。
また、日本を訪れた外国人旅行客が最も多く利用するキャッシュレス決済方法も、やはりクレジットカードです。インバウンド客が多い地域にある店舗などは、クレジットカード決済への対応は不可欠となるでしょう。
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電子マネー決済
電子マネー(IC決済)も日本国内で広く普及している方式であり、さまざまな種類が展開されています。
- 交通系電子マネー:SuicaやPASMOなど
- 商業系電子マネー:nanacoやWAONなど
- 独立型ブランド系電子マネー:楽天EdyやQUICPayなど
支払い方法もさまざまであり、カードやスマートフォンアプリに事前に金額をチャージしておく「プリペイド方式」、決済後にクレジットカードに使用額を請求する「ポストペイ方式」、電子マネーを利用した時点で銀行口座から引き落とされる「即時払い(デビット)方式」などが代表的です。
QRコード決済
QRコード決済は、下記のいずれかの方法を行うことで、決済が完了する仕組みです。
- 顧客のスマートフォンに提示されたQRコードやバーコードを、店舗側が読み取る
- 店舗側のQRコードやバーコードを、顧客がスマートフォンのカメラで読み取る
「初期費用をなるべくかけずにキャッシュレス決済を導入したい」という店舗からのニーズが高く、急速に広がっている決済方法です。
ちなみに、QRコード決済や前述の電子マネー決済のように、カードや端末をかざすだけで決済が完了する方法をまとめて「コンタクトレス(非接触型)決済」と呼んでいます。カードの差し込みや暗証番号の打ち込みも不要で、タッチするだけで支払いできる、スピーディで利便性の高いサービスです。
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キャッシュレス決済対応レジの種類
キャッシュレス決済に対応するレジの種類には、次の2種類があります。
- 据え置き型のCAT端末(信用照会端末)
- iPadなどモバイル型決済端末
- 決済端末一体型POS
据え置き型のCAT端末(信用照会端末)
CAT端末とは、顧客のクレジットカードの有効性を確認してくれるクレジットカードリーダーのことです。CATは「Credit Authorization Terminal」の略称で、日本語では「信用照会端末」と呼ばれています。
据え置き型のCAT端末は、レジと直接つないで使用します。スーパーなどの小売店や、飲食店などでよく見かけるキャッシュレス決済端末もこのタイプです。
機能性が高く、さまざまなキャッシュレス決済に対応できますが、コードでレジとつながっているため、基本的には端末のみを持ち運んで使用することはできません。また、本体を置くための設置スペースが必要となるほか、製品によっては高額になってしまうこともあります。
メリット | デメリット |
機能性が高い1台でさまざまなキャッシュレス決済に対応可 | 設置スペースが要り、場所を取る端末だけを持ち運ぶことができない機能によっては高額になる導入までに時間と手間がかかる場合も |
iPadなどモバイル型決済端末
iPadなどのモバイルタブレット端末にカードリーダーを接続して、決済端末として利用する方法です。すでにお店にタブレットがある場合は、新たに用意する機材はカードリーダーだけで済むため、初期導入費用が抑えられる点が大きなメリットとなります。また、持ち運びが容易なため、屋外での使用も可能です。
ただし、レシートを発行したい場合には、別途レシートプリンターを用意するなど、周辺機器をそろえる必要が生じます。
メリット | デメリット |
初期導入コストが抑えられる場所を取らないすでに使い慣れているタブレットを利用するので、操作を覚えるのが楽 | レシートを発行する場合など、別途周辺機器の用意が必要 |
決済端末一体型POS
POS用タブレットが不要で、1台で会計から決済まで完結し、レジ周りの省スペース化を実現できる一体型のPOSレジもあります。
■stera terminal
stera terminalは、1台で30種類以上の決済手段に対応できるオールインワン決済端末です。Android™OSを採用しており、専用マーケットプレイス「stera market」からアプリをインストールすることで、様々な機能を追加することができ、業務効率化が図れます。stera terminalから直接注文ができ、キッチンプリンタからオーダーの印字が可能。
■JT-VT10
JT-VT10は、機能性と省スペースを追求したコンパクト設計された、据え置き型のオールインワン決済端末です。店舗業務の変化に合わせて対応できる拡張性を備えており、カウンターレイアウトに合わせて柔軟に設置が可能です。1組のデバイスで様々な決済手段に対応しています。
- マルチ決済に対応
1台で、クレジットカード/電子マネー/コード決済といったあらゆる決済手段の取扱いが可能です。 - 操作が簡単
お客様はお客様側の、店舗は店舗側のスクリーンでの操作だけで、端末の向きを変える必要がなく、スマートにお支払いが完了します。 - 省スペース化
1台でレジ、決済端末として利用できるため、レジまわりの省スペース化を実現します。 - 金額の二度打ち不要
決済アプリに自動で金額連携。打ち間違いを防止します。
まとめ
新型コロナウイルス感染拡大の影響から、現金の受け渡しを極力避けたいという風潮が続いています。キャッシュレス決済はますます求められるサービスとなってくるでしょう。
なお、クラウド型POSレジ「POS+」でも、さまざまなキャッシュレス決済との連携が可能です。お客様の利便性向上のため、業務効率化のため、そして従業員を感染症から守るために、導入をご検討の際はお気軽にお問い合わせください。
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