最近、POSレジが多く見られるようになり、導入を考えるオーナーも増えているでしょう。しかし、「POSレジとは何か」「導入したいけれどメーカーがわからない」など頭を抱えてしまいがちです。
本記事では、店舗の売上向上や人件費削減などメリットが多いPOSレジのメーカーを紹介します。また、費用や選び方まで解説しているので、ぜひ自店舗にPOSレジを導入の検討をしましょう。
主要POSレジメーカー10選
「POSレジを導入したいがどのメーカーがおすすめかわからない」というユーザーに向けて、主要なPOSレジメーカーを紹介します。各メーカーの特徴を紹介していくので、参考にしてください。
ポスタス株式会社 | 小売店、飲食店、美容・サロン向けにそれぞれ特化した機能を搭載したPOSレジを販売している |
株式会社ビジコム | レジ機能・在庫・顧客・商品・ポイント管理など、1台で幅広い機能を搭載している |
東芝テック株式会社 | 濡れやすい店舗でも安心な防水性やファレンス設計などが施された製品を販売している |
株式会社USEN | クラウド型システムを導入しているので、どこからでもデータを確認できる |
株式会社スマレジ | 0円から導入できるタブレット型が人気 |
富士通フロンテック株式会社 | クラウド型決済システム「J-Mups」などラインナップ豊富 |
Airレジ | iPadを利用したタブレット型のPOSレジを販売している |
システムギア株式会社 | POSレジと勤怠システムを連携させられる |
シャープマーケティングジャパン株式会社 | 入金や釣り銭のミスを減らす機能を搭載している |
株式会社日本HP | 多彩なインターフェースを持つことで、さまざまな周辺機器との接続ができる |
ポスタス株式会社
ポスタス株式会社は、小売店、飲食店、美容・サロン向けにそれぞれ特化した機能を搭載したPOSレジを販売している会社です。売上の分析、機能の追加、テイクアウト対応など、充実したオプションがあります。
また、導入から運用まで徹底的にサポートしてくれます。初めてPOSレジの導入を考えている店舗におすすめです。
初期費用 | お問い合わせください |
月額費用 | 15,400円~(税込み)/1店舗あたり |
製品タイプ | 高機能汎用タイプ |
端末タイプ | タブレット型/ターミナル型/クラウド型 |
機能の一例 | 売上管理・分析商品・在庫管理顧客管理予約管理在庫管理トレーニングモードDM配信キャッシュレス決済セルフ機能会計ソフト、予約システムと連携可能 |
サポート体制 | 初期設定、設置はおまかせ365日電話サポート全国無制限で駆け付けサポート |
向いている事業者 | 導入に不安でサポートの充実を希望する事業者小規模店舗から複数業態・店舗展開する事業者 |
株式会社ビジコム
株式会社ビジコムのPOSレジは、店舗機能が充実していて、機能性を重視するユーザーにおすすめです。
株式会社ビジコムも飲食店だけでなく、クリニック・薬局向けのPOSレジを販売しており、低コストで導入できるセミセルフレジがおすすめです。
導入費用を抑えながら多機能なPOSレジを販売している点が特徴です。
東芝テック株式会社
東芝テック株式会社は、豊富な種類の製品の中からニーズに合ったものを選べる点が特徴です。
飲食店など、水がかかりやすい状況でも安心な、防水性が施された製品もあります。
停電した際でもUSPを装備しているため、リスク管理をしたいユーザーにおすすめです。豊富なラインナップの中から、安心して使えるメーカーです。保守・運用などのサポート体制が整っているのも大きな魅力といえるでしょう。
株式会社USEN
株式会社USENのPOSレジでは、「USENレジ」が人気です。
タブレット型のPOSレジで、飲食店から美容室まで幅広い業態に適しています。
さらに、クラウド型システムを導入しているので、どこからでもデータを確認できるのも大きな魅力です。
業種別に機能があるので、飲食店やクリニック、小売店でも使用できます。
機能性に特化したPOSレジを販売するメーカーです。
株式会社スマレジ
株式会社スマレジのPOSシステムは、0円から導入できるタブレット型が人気です。
低価格で導入できるため、小規模の店舗でも初期費用や月額料金に縛られすぎず、気軽に導入できるのが強みです。
他社システムとの連携も可能なので、業務の効率化を目指しているユーザーにも適しています。
また、オフラインモードを搭載している製品もあり、停電などが起こりネット回線がなくなった際も安心して業務をおこなえます。
富士通フロンテック株式会社
富士通フロンテック株式会社のPOSレジは、多彩な周辺機器との連携も可能で、クラウド型決済システム「J-Mups」などのシステムのラインナップも豊富です。
ラインナップと多彩な機能が強みで、幅広いユーザーのニーズに応えてくれます。
Airレジ
Airレジは、iPadを利用したタブレット型のPOSレジが有名です。
iPadと周辺機器を揃えれば、誰でも簡単にPOSレジを導入できる点が大きな魅力です。
iPadと周辺機器のセットの料金も15万円ほどの金額で、他のPOSレジと比べると比較的リーズナブルになっています。はじめてPOSレジの導入を考えている方に適しているでしょう。
iPadを準備できる場合は、周辺機器のみの購入もできます。保守・サポートオプションも充実しており、タブレットのひび割れにも対応してくれます。
さらに、水や油による故障にも迅速に対応してくれるので、飲食店経営にもおすすめのPOSレジです。
システムギア株式会社
システムギア株式会社は、POSレジと勤怠システムを連携させられる点が特徴です。
システムを連携することによって、人件費削減や業務効率化に役立ちます。クレジットカードや電子マネーなどのキャッシュレス決済に対応しているので、現金よりもキャッシュレス決済が多い店舗に適しています。
飲食店のみならず、ホテルや図書館などさまざまな場所で使用できるPOSレジを展開しているので、豊富なラインナップから選びたいユーザーにおすすめです。
シャープマーケティングジャパン株式会社
シャープマーケティングジャパン株式会社のPOSレジは、タッチパネル式が特徴的です。
大きな画面で扱いやすく、スタッフもお客さまも負担なく、会計を済ませられます。また、入金や釣り銭のミスを減らす機能を搭載しています。
コンパクトなボディでレジ周りのスペースを取らない製品も販売しており、店舗運営に適したものを選べるでしょう。
株式会社日本HP
株式会社日本HPは、シンプルなデザインと長期利用に適したメーカーです。
多彩なインターフェースを持つことで、さまざまな周辺機器との接続ができます。さらに、固定のPOSレジだけでなく、モバイルPOSも展開しています。
POSレジ本体のみならず、指紋リーダーやレシートプリンター、バーコードリーダーも黒を基調としたシンプルなデザインで、カフェなどの雰囲気を損ないたくない場所にも適しているでしょう。
そもそもPOSレジとは
POSレジとは、商品の取引の情報を記録して、売上分析や在庫管理などに活用できるレジスターです。POSシステムとは商品取引の情報のデータそのものです。このPOSシステムを搭載したものをPOSレジと呼びます。
商品管理から顧客管理まで可能で、商品がいつどこで誰に買われたかを管理できるのが特徴です。従来のレジと比べると、商品登録から会計までお客さまがおこなうセルフレジなどがあり、人件費削減や売上向上にもつながるのが特徴的です。
以下では、具体的なPOSレジについて解説していますので、ぜひ参考にしてください。
関連記事:【2025更新】POSレジとは?種類・機能・導入メリットを解説!
POSレジの選び方
具体的なPOSレジを選ぶ際のポイントは以下のとおりです。
- 業務にあった種類を選ぶ
- 導入費用とランニングコストを考える
- 使いやすさで選ぶ
- 決済方法や多言語機能などスペックを確認する
- 個人情報を守るためのセキュリティ対策もチェックする
それぞれの選び方について解説していきますので、ぜひ参考にしてください。
業務に合った種類を選ぶ
美容院や専門店、小売店など業務形態に合ったPOSレジを選ぶと、使いやすさも格段に上がります。
飲食店であれば柔軟な会計機能やシステム連携ができるもの、小売店であれば在庫管理機能や販売データ分析ができるもの、美容サロンであれば顧客管理機能や予約管理機能を搭載したものが適しています。
また、クリニックの場合は電子カルテやレセコンとの連動が可能なものを選ぶと効率的に業務を進められます。
以下の記事では、レジの種類とタブレット型POSレジの選び方について詳しく解説しているので、ぜひご覧ください。
関連記事:
レジの種類は?各レジの特徴やメリット、選び方・比較ポイントを解説
iPadレジとは?タブレット型POSレジの機能やメリット、導入費用を解説
導入費用とランニングコストを考える
POSレジの導入には初期費用とランニングコストがかかります。以下は、3種類のPOSレジの初期費用とランニングコストについてまとめた表です。
POSレジの種類 | 初期費用 | ランニングコスト |
タブレット型 | 無料〜20万円(別途周辺機器:5万円〜) | 5,000円~2万円/月 |
ターミナル型 | 20〜100万円 | 3~10万円/年 |
パソコン型 | 無料〜50万円 | 5~20万円/年 |
POSレジには、初期費用とランニングコストがかかります。
タブレット型やパソコン型は無料で導入できますが、ランニングコストがかかる点に注意が必要です。POSレジの価格相場に関して詳しい解説は、以下の記事でしているので、ぜひ参考にしてください。
関連記事:POSレジの価格相場とは?種類別の比較や見極めポイントを解説!
使いやすさで選ぶ
人件費削減や売上向上を目指すためには、扱いやすいPOSレジを選ぶことが大切です。
とくに、お客さまが一貫して商品登録や会計を済ませるレジの種類もあるので、難しさを感じてしまう可能性もあります。直感的に操作できるのが一体型のセルフレジのいいところですが、使い方のわからない方やお年寄りには操作が難しい一面もあります。
具体的な使いやすい機能は以下のようなものがあります。
- シンプルなメニュー表示
- 直感的な操作性
どのような機能がついているかを確認しておくことで、より多くのお客さまやスタッフがPOSレジをスムーズに活用できるようになります。
決済方法や多言語機能など機能を確認する
メーカーごとに搭載している機能が異なるので、機能の確認も重要になります。
お客さまが使いたい決済方法に対応していない場合、購入を諦めるといった機会損失につながります。
また、インバウンド需要が高まるにつれ、外国のお客さまが多く来店しますが、多言語対応していない場合、購入を諦めることもあります。
決済方法としては、以下があげられます。
- 現金
- クレジットカード
- デビットカード
- 電子マネーなど
とくに飲食店やスーパー、コンビニではさまざまな支払い方法を求めるお客様が多いので、売り上げを伸ばすためにも、多くの決済方法や多言語に対応している機能のPOSレジを選びましょう。
個人情報を守るためのセキュリティ対策もチェックする
POSデータにはさまざまな顧客の個人情報が入っています。セキュリティ対策を万全にしておかないと故障やウイルス感染で流出してしまう恐れがあるため注意が必要です。
定期的なソフトウェアのアップデートやセキュリティソフトの導入をしておくと、情報の流出を防げます。さらに、個人情報の保護に関して日頃からスタッフに教育をしておくのも、セキュリティ対策の一環になるのでおすすめです。
大切な情報を守るためにも、導入前にセキュリティについてしっかり考慮しながら選ぶことも重要なポイントになります。
POSレジのシェア率について
POSレジのシェア率が上がっており、市場規模は2025年に14万9,320台と推定され、2030年には23万3,030台に達すると予測されています。
参考:日本のPOS端末:市場シェア分析、産業動向・統計、成長予測(2025年~2030年)
以下の業種で在庫管理や顧客管理などの便利な機能を備えたPOS端末のニーズが高まっているためです。
- 飲食店
- 美容サロン
- 小売店
- クリニック
POSレジは飲食店やコンビニで導入されている印象が強いですが、クリニックや美容サロンなどでも顧客管理機能などが重視されシェア率が増加しています。
また、運輸業界や銀行でも、POSレジが活用されています。
運輸業界ではチケット販売や運賃管理の効率化、銀行では窓口業務のスムーズな処理や取引データの管理に利用されており、幅広い業種でPOSレジの利便性が注目されています。
導入にお悩みの方は、ぜひ一度、POSレジの導入を検討してください。
まとめ
本記事では、POSレジのメーカー紹介と選び方について徹底的に紹介しました。
近年、POSレジのシェア率は増加傾向にあり、導入する店舗やクリニックが増えています。導入には費用がかかりますが、費用対効果も高く、顧客満足度にもつながります。
なかでも、ポスタスのPOSレジは、低価格で導入できたり、さまざまな機能を搭載した製品があるので、ぜひチェックしてください。
よくある質問
POSレジの選び方で重要なポイントは基本機能として、レジ操作性や売上分析、在庫管理、キャッシュレス決済への対応を比較します。業種別の専用機能も重要で、飲食店ならテーブル管理、小売店ならバーコード対応などがあります。サポート体制も見落とせないポイントになります。
主なメリットとして、レジ業務の効率化、売上データの自動集計・分析、在庫管理の簡略化などが挙げられます。また、クラウド型のPOSレジであれば、複数店舗の一元管理や、スマートフォンからの売上確認なども可能になります。