店舗経営で知っておきたい基礎知識~必要な資格・失敗しないためにやるべきこととは

店舗経営においては利益を上げることがもっとも重要です。そのために、資金繰りからスタッフの育成、またマーケティングなどさまざまな知識を身に付けなければなりません。

本記事では、事業を継続的に成長させるために必要な資格や、失敗しないノウハウについて解説します。

そもそも店舗経営とは

国語辞典の大辞林には、経営とは「方針を定め、組織を整えて、目的を達成するよう持続的に事を行うこと」とあります。店舗経営の場合、店舗の利益を最大化することが達成すべき目標です。経営者は、継続して利益を上げ続けられるように、意思決定をして体制を整えなければなりません。

店舗経営をしていくうえで、重要なことは次の3つです。

  • 資金繰り
  • 経営戦略
  • スタッフ育成

資金繰り

資金繰りとは、必要に応じて支払いができるように、入ってくるお金と出ていくお金を管理して、収支をコントロールすることです。

資金繰りで失敗しないためには、現金の流れであるキャッシュフローと利益の違いを理解しておく必要があります。たとえば、掛売りで取引する場合、売り上げが上がっても、手元に現金が入るまでには時間がかかります。その間に支払いが滞ってしまうと、利益は上がっているのに資金が足りず倒産してしまいかねません。

このような事態を避けるために、現金の出し入れのみを記載する資金繰り表を作成するようにしましょう。キャッシュフローを明確にすることで、資金繰りがうまくいかない原因や改善策が見えてきます。

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経営戦略

経営戦略

経営戦略とは、企業の経営理念やビジョンを実現するための基本的な考え方です。理念やビジョンと比べて、より具体的な方法を示します。

経営戦略がどれほど良いものであっても、企業にそれを遂行する能力がなければ失敗します。特に飲食店の場合、想定外のことがよく起こります。想定外の問題が起こることをあらかじめ織り込んで、現在の体制と資金で実行できる経営戦略を立てることが重要です。

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スタッフ育成

不特定多数の顧客にスタッフが日々対応する店舗ビジネスにおいて、重要になるのがスタッフの育成です。人材教育には、すべてのスタッフが同じ内容を学べるようにマニュアルを準備します。マニュアルに沿って教育係が手本を見せた後に、実際にやってもらいましょう。その後、うまくできているかを評価してフィードバックします。

教育を受けるスタッフにやる気がないと、育成はうまくいきません。スタッフ育成において、評価はとても重要なものとなるため、良い点は必ず褒めるようにしましょう。評価基準を明確にしたうえで、評価を給与に反映させる方法もスタッフのモチベーション向上に効果があります。

スタッフの育成には時間がかかりますが、質の良いスタッフとして長く活躍してくれるようになれば、店の評判も上がり採用コストも抑えられるため、結果として利益につながります。

店舗経営のための資格

店舗経営をするために、取得しなければならない必須の資格はありません。しかし、経営者に必要なお金の流れや顧客からの信用を得るという意味で、次の2つはもっていると望ましい資格です。

  • 日商簿記2級
  • 調理師(飲食店の場合)

提供する商品や店舗の規模によっては、店舗ごとに定められた有資格者を置かなければなりません。有資格者が経営者以外でもよい資格もありますが、従業員であれば辞めてしまう可能性があります。経営者自らが資格を取得しておいたほうが無難でしょう。

以下は、飲食店において必要な資格の例です。

  • 飲食店:食品衛生責任者
  • 収容人数30人以上の飲食店:防火管理者
  • 未開栓の酒類の販売:酒類販売業免許

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店舗経営で失敗しないために

店舗経営で失敗しないために

店舗経営の成功のカギを握るのが、経営戦略の立案と実行です。具体的には、次の項目をポイントにして経営戦略を決定していきます。

  • 自分の強み・弱みを分析する
  • 店の経営方針やコンセプトを決める
  • ターゲットを意識したマーケティングを行う
  • 売上が伸び悩んだときの対策

自分の強み・弱みを分析する

自店の強みと弱みを把握するには、商品・人・価格・利便性(場所)などに分類して考えると分かりやすくなります。

強みや弱みを分析して理解できれば、利益を上げるという目的のための具体的な行動が見えてきます。強みを生かせば積極攻勢な戦略に、弱みを減らせば防衛的な戦力となるのです。

また、一見弱みに見えても発想の転換でそれが強みにもなり得ます。アクセスが悪い立地も、「知る人ぞ知る、わざわざ足を運びたい店」と思わせることができれば、不便さはかえって大きな強みです。

店の経営方針やコンセプトを決める

繁盛店を作るためには、経営方針や店舗コンセプトを明確にしなければなりません。「誰に、どのような商品・サービスを通じて、どのような価値を提供するか」を考えましょう。例えば、ドトールの企業理念は「一杯のおいしいコーヒーを通じて、お客様にやすらぎと活力を提供する。」です。ドトールが本当に提供したいものは、コーヒーではなくやすらぎと活力なのです。

コンセプトを決める際は、品質、価格、利便性のうち、競合店と比べてどれが一番優位かを考えます。品質であれば、手作り・本格さ・産地・鮮度など、価格は、仕入れ方法によるお得感・高級感など、利便性は、駅に近い・隠れ家風など、自店が最も差別化できる内容を軸にコンセプトを決めましょう。

ターゲットを意識したマーケティング

コンセプトが決まったら、どの客層に自店が響くかを見極めます。その際、性別、年齢層、収入、居住地、家族構成など属性を細かく分けて設定しましょう。同じ女性会社員でも、20代なのか40代なのか、独身なのか、家族かいるのかで変わってきます。

具体的な「ある1人の客」を想定すると、イメージしやすくなります。仕事帰りに1人で立ち寄ってのんびりとした時間を過ごしたいのか、休日に家族で外出ついでに夕食を済ませたいのか、または同じ家族でも特別な日に少し奮発して贅沢な時間を過ごしたいのか。何を求めて店舗を訪れるかまで絞ると、ターゲットを意識したマーケティングの形がよりはっきり見えてきます。

ターゲットを絞り込むことで、効率的なマーケティング戦略が可能になります。たとえば、宣伝方法においても、若者であればSNS、シニアであればマスメディアや地域情報誌など、ターゲットによって力を入れるべき媒体は異なります。

売上が伸び悩んだときの対策

売上が伸び悩んだときの対策

店舗経営を続けていると、必ず売上が伸び悩む時期がやってきます。その時にどのような対策をするかが、その後の事業成長を左右します。

売上が伸び悩むのであれば、ターゲットと商品・サービスを見直す必要があります。店舗に来てほしい客層が来店しているでしょうか。もしかしたら、売上につながらない客層が多いのかもしれません。また何度か来店してくれた顧客が商品やサービスに飽きて、足が遠のいているかもしれません。売上に貢献している商品を分析して、リニューアルすることも必要です。

また、経営者自身が自己投資することも重要です。自分が成長していなければ、店舗の成長も見込めません。店舗経営に必要な学びを積極的にしていきましょう。

店舗経営にはPOSレジがおすすめ

効果的な店舗経営をするために、POSレジの導入がおすすめです。POSレジ導入の主なメリットは、以下のとおりです。

  • 売上データを分析
  • 月額費用の安さ
  • 人件費削減にも貢献

POSレジとは、顧客が支払いをした時点で商品単位の販売情報を記録・管理できるシステムを搭載したレジのことです。会計管理だけでなく、顧客管理や勤怠管理を備えているPOSレジもあります。

一般的に飲食店で使用されるPOSレジは、初期費用として20~50万円程度、月額数千円~2万円前後で利用できます。

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まとめ

事業を継続させるためには、資金繰り・経営戦略・人材育成が重要です。店舗経営を失敗しないように、自店の強み、弱みを把握して、顧客に価値を与えることのできる店舗作りに取り組みましょう。また、POSレジを導入すれば、売上や顧客データの分析に役立ちます。コスト削減により増益を目指すことができるので、導入を検討してみてはいかがでしょうか。

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