近年、飲食店などで注目される「QRオーダー」は、スマホのカメラでQRコードを読み取ってメニュー閲覧や注文を行えるシステムです。導入によって業務効率化や顧客満足度向上が期待できる一方、コストや運用面での課題も存在します。
本記事では、スマホで注文できるQRオーダーシステムの基本から導入方法、メリット・デメリットまでをわかりやすく解説します。
以下の記事では、モバイルオーダーシステム・セルフオーダーシステムの比較をしていますので、あわせてご覧ください。
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【2025最新】セルフオーダーシステム21社比較!導入メリットと選定ポイント
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POS+(ポスタス)は省人化による人材不足の解消やオペレーションの最適化によるコスト削減、店舗分析による売上アップを実現するための機能が充実しています。停電等でネットワークが切断されても、システムが利用できるよう構造化されています。急なトラブルでも現場のスタッフが安心して働けるよう、最大限のサポートを行います。
QRオーダー(QRコード注文)システムとは?
QRオーダー(QRコード注文)システムは、店員を呼ばずにスマートフォンから直接注文できる特徴があります。接客の手間を減らしつつ、顧客は自分のペースで注文を完結できる点がメリットです。
ここでは、QRオーダーの基本的な仕組みと、従来のタブレットオーダーとの違いを解説します。
QRコードを使った注文の仕組み
QRオーダーとは、店舗で提示されたQRコードをスマートフォンで読み取ることで、メニューの閲覧や注文を手軽に行えるシステムです。専用のアプリをインストールする必要がなく、ブラウザ上で会計まで完了できるサービスも増えています。
店舗側にとっては注文ミスの削減やスタッフの業務負担軽減につながり、人件費の最適化や回転率向上が期待できます。ただし、スマホ操作に慣れていないお客さまへの案内や、端末トラブルへの対処が課題になる場合がある点には注意が必要です。
導入を検討する際には、対象となる顧客層や導入コストなどを踏まえた検討が大切です。
タブレットオーダー(注文)システムとの違い
QRオーダーは、来店客自身のスマートフォンを使って注文を行うシステムです。一方、タブレットオーダーは、店舗側が設置した専用端末で注文を入力するシステムのことを指します。
タブレットオーダーは初期導入コストがQRオーダーに比べてかかります。しかし、端末が統一されているため、操作が直感的でわかりやすく、高齢者を含む幅広い層に利用しやすい点が特徴です。
QRオーダーは、専用端末が不要なため低コストで導入しやすく、保守管理の手間も軽減可能です。ただし、QRコードの読み取りや通信環境の整備に依存する側面があります。
そのため、導入前に利用者側へのサポート体制や店舗の客層をしっかり検討することが重要です。
以下の記事では、タブレットオーダーシステムの導入メリットや費用などをわかりやすく解説しています。QRオーダーと検討するために、あわせて参考にしてください。
関連記事:タブレットオーダーシステムとは?導入メリットから費用まで徹底解説
QRオーダー(QRコード注文)システムに搭載されている主な機能
QRオーダーシステムには、注文や会計だけでなく、業務効率化を支える機能も搭載されています。主な機能を、下表にまとめました。
QRオーダー(QRコード注文)システムに搭載されている主な機能
| 主な機能 | 特徴 |
|---|---|
| QRコード読み取り機能 | 店舗のQRコードを読み取るだけで注文ページにアクセス可能 |
| メニュー表示機能 | 写真付きメニューをスマートフォンに表示 |
| 注文管理機能 | 注文内容を自動で厨房・スタッフに共有 |
| 多言語対応機能 | 複数言語の表示に対応 |
| キャッシュレス決済機能 | クレジットカード・QR・電子マネーなどに対応 |
| POS・会計連携機能 | POSレジやセルフレジと自動連携 |
| 事前決済機能 | 注文と同時に支払いを完了 |
| スタッフ呼出機能 | 画面からスタッフを呼び出し |
サービスによって機能が異なるため、導入前に自店舗の目的に合ったシステムを見極めましょう。
QRオーダー(QRコード注文)システムの流れ
QRオーダーシステムの一般的な流れは、下表のとおりです。
QRオーダー(QRコード注文)システムの流れ
| 手順 | 詳細 |
|---|---|
| お店のQRコードを読み取る | ・QRコードをスマートフォンで読み取る・注文ページへアクセスする |
| 注文する | ・スマホ上でメニューを選ぶ・数量やオプションを指定して送信する |
| オーダーの準備をする | ・注文内容がキッチンに自動送信される・店舗側で調理が開始される |
| オーダーの提供をする | ・出来上がった料理がテーブルに提供される |
| オーダーの会計をする | スマホ上またはレジで会計を行う |
QRオーダーは、お客さまが自身のスマートフォンで操作することで、注文や会計の手間が大幅に軽減されます。
スマートフォン操作に慣れている方が多い昨今、店舗側の人件費削減やお客さまの利便性向上につながります。

関連記事:モバイルオーダーとは?導入のメリット・デメリットや手順を解説
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QRコード対応オーダーシステム5社を比較
QRオーダーシステムといっても、導入コストや機能、サポート体制はサービスごとに大きく異なります。自店舗の業態や導入目的に合ったシステムを選ぶためには、各社の特徴を比較して理解することが欠かせません。
ここでは、飲食店を中心に導入が進む主要5社を紹介します。
QRコード対応オーダーシステム比較表
| メーカー名 | 特徴 | 向いている企業 |
|---|---|---|
| POS+ self order(ポスタス セルフオーダー) | ・POS+シリーズとの連携で店舗運営を一元管理 ・充実のサポート体制で安心 | ・はじめてQRオーダーを導入する飲食店 ・低コストで省人化を進めたい店舗 ・外国人観光客の来店が多い店舗 |
| ユビレジ | ・「ユビレジ」と「ユビレジ ハンディ」を組み合わせて運用 ・販促・リピート施策にも活用可能 | ・POSレジを中心に店舗データを一元管理したい企業 ・居酒屋・ファミレスなど複数人利用が多い業態 |
| Dinii(ダイニー) | ・LINE連携でリピーター管理や顧客分析が可能 ・食べ飲み放題に便利な残り時間表示機能を搭載 | ・食べ放題・飲み放題プランを提供している店舗 ・メニューや料理の魅力を動画で訴求したい店舗 |
| Qder(キューダー) | ・次世代CRM型モバイルオーダーシステム ・初期費用・月額費用が無料 | ・初期費用をかけたくない店舗 ・予約・集客・注文を一括で管理したい中小規模の店舗 |
| CASHIER(キャッシャー) | ・月額3,000円から利用可能 ・非接触対応で安心なテイクアウト・店内オーダーに対応 | ・初期費用をかけたくない店舗 ・最小限の設備で運用をはじめたい小規模飲食店 |
詳しく見ていきましょう。
POS+ self order(ポスタス セルフオーダー)
POS+ self order(ポスタス セルフオーダー)の基本情報
| 導入価格 | 要問い合わせ |
| 月額利用料金 | 要問い合わせ |
| サポート体制 | ・初期設定・設置代行 ・365日電話サポート ・駆けつけサポートあり |
| 向いている企業 | ・はじめてQRオーダーを導入する飲食店 ・低コストで省人化を進めたい店舗 ・外国人観光客の来店が多い店舗 |
飲食店を中心に導入が進む、クラウド型POSレジ「POS+(ポスタス)」シリーズのQRオーダーサービスです。QRコードを発行するだけで利用でき、メニュー登録もテンプレートに画像を当てはめるだけと簡単にお行えます。
英語・中国語(簡体・繁体)・韓国語への切り替えが可能で、インバウンド需要にも柔軟に対応しています。また、POS+(ポスタス)では、サポート体制が充実している点も魅力です。トラブル時には、専門スタッフが店舗に直接駆けつけて対応します。
電話対応だけでは解決しにくい現場トラブルにも迅速に対応してもらえるため、はじめてのQRオーダー導入でも安心です。店舗運営全体の効率化と、顧客体験の向上を目指す企業におすすめのシステムといえます。
POS+(ポスタス)のサービスの詳細は、下記をご覧ください。
ユビレジ
ユビレジの基本情報
| 導入価格 | 要問い合わせ |
| 月額利用料金 | 16,500円~ |
| サポート体制 | ・導入後サポート ・保守サポート |
| 向いている企業 | ・POSレジを中心に店舗データを一元管理したい企業 ・居酒屋・ファミレスなど複数人利用が多い業態 |
ユビレジでは、店内モバイルオーダー・決済システム「ユビレジ QRオーダー&決済」を提供しています。サービスを利用する際は、別途ユビレジ・ユビレジ ハンディの導入が必須です。
また、複数人が同時に注文を行える「同時注文機能」や、過去の注文履歴から簡単に再オーダーできる「再注文機能」を搭載している点も特徴です。グループ利用や飲み会の多い店舗でも、スムーズなオーダー体験を提供できます。
さらに、会計後にSNSやクーポンページへ自動誘導できる設定も可能で、集客やリピート促進にも強いのが魅力です。
参考:ユビレジ
Dinii(ダイニー)
Dinii(ダイニー)の基本情報
| 導入価格 | 要問い合わせ |
| 月額利用料金 | 要問い合わせ |
| サポート体制 | ・導入後の活用サポート ・電話・チャットサポート |
| 向いている企業 | ・食べ放題・飲み放題プランを提供している店舗 ・メニューや料理の魅力を動画で訴求したい店舗 |
Dinii(ダイニー)は、QRコードを読み取るだけでLINEと連携できる飲食店向けモバイルオーダーシステムです。タブ切り替えでメニューを素早く検索できるほか、食べ放題・飲み放題の残り時間表示機能など、店舗運営の実用性を重視した設計が特徴です。
また、メニュー画面に動画を掲載できる機能を備えており、調理シーンやおすすめ料理を映像で紹介することで注文意欲を高められます。来店履歴や注文傾向の分析機能もあるので、常連客への個別対応やリピーター施策にも活用可能です。
店舗の効率化だけでなく、顧客体験の向上を追求したモバイルオーダーシステムといえます。
Qder(キューダー)
Qder(キューダー)の基本情報
| 導入価格 | 0円 |
| 月額利用料金 | 0円 |
| サポート体制 | ・カスタマーサポート ・導入時のシステム設定サポート |
| 向いている企業 | ・初期費用をかけたくない店舗 ・予約・集客・注文を一括で管理したい中小規模の店舗 |
Qder(キューダー)は、次世代CRM型モバイルオーダーシステムです。注文機能だけでなく、AIリアル席予約やシェア割引を備えているのが特徴です。
初期費用・月額費用が無料のため、コストを抑えて導入したい店舗にも適しています。POS連携やテイクアウト、デリバリーなど多彩な機能を備えており、飲食店のDXを総合的に支援します。
参考:Qder(キューダー)
CASHIER(キャッシャー)
CASHIER(キャッシャー)の基本情報
| 導入価格 | 0円~ |
| 月額利用料金 | 3,000円~/1店舗 |
| サポート体制 | ・導入サポート ・電話・メールサポート |
| 向いている企業 | ・初期費用をかけたくない店舗 ・最小限の設備で運用をはじめたい小規模飲食店 |
CASHIER(キャッシャー)は、非接触で安全なテイクアウト・店内オーダーを構築できるモバイルオーダーシステムです。店舗情報とメニューを登録するだけで、注文・決済ページを自動生成できます。
店舗側はキッチンプリンターやタブレットなど柔軟な管理方法を選択できるため、オペレーションの効率化が図れます。月額3,000円からと、低コストで導入できる点も魅力です。
参考:CASHIER
QRオーダー(注文)システム導入の4つのメリット
QRオーダーは、注文の正確性向上や業務負担の軽減、客層の拡大など、多くのメリットをもたらします。ここでは、主な4つのメリットについて詳しく解説します。。
- 注文の正確性が向上する
- 人件費削減や回転率アップで店舗の利益向上が期待できる
- 低コストで導入できる
- リピーターを含む客層の拡大につながる
店舗の状況や顧客層を考慮しながら導入を進めることで、業務の効率化だけでなくより快適なサービスを提供できるようになります。

1.注文の正確性が向上する
QRオーダーを導入すると、顧客自身がスマートフォンでメニューを選択し、注文を確定するため、スタッフが聞き間違えたり、手書きで注文を記録したりする際のミスを防ぐことができます。
また、注文内容がデジタルデータとして直接システムに反映されるため、厨房への伝達ミスが減り、オペレーションのスムーズ化にもつながります。これにより、店舗側の業務効率が向上し、顧客にとっても希望どおりの注文が通りやすくなります。
2.人件費削減や回転率アップで利益向上が期待できる
QRオーダーは注文の効率を高め、顧客の回転率を向上させることができます。従来の対面オーダーと比較して、スタッフの負担が軽減され、よりスムーズな運営が可能になります。
さらに、レジ対応の負担が減ることで、人員配置の最適化ができ、結果的に人件費の削減につながります。その分、接客や料理提供の質を向上させることができ、顧客満足度の向上にもつながるでしょう。
関連記事:飲食店の売上アップする方法とは?成功事例も合わせて徹底解説
3.低コストで導入できるタブレットオーダーと比べて導入しやすい
QRオーダーは、タブレットオーダーと比べて、導入に必要な機器や設備の負担を抑えやすい点が特徴です。タブレットオーダーでは、各テーブルに専用端末を設置する必要があり、端末購入や保守にかかるコストが発生します。
一方で、QRオーダーは、QRコードを活用した注文システムのため、タブレットのような専用端末を各席に設置する必要がありません。ただし、店舗の運営に適したQRオーダーシステムを選び、注文の管理や決済の仕組みを整えることが重要です。導入時には、システムのカスタマイズ性や運用サポートの有無も考慮しながら検討しましょう。
関連記事:セルフオーダーシステムの費用はどのくらい?導入メリットから補助金まで解説
4.リピーターを含む客層の拡大につながる
QRオーダーを導入すると、顧客の利便性が向上し、幅広い客層の利用促進につながります。例えば、メニューを視覚的に確認しながらゆっくり注文できるため、初めて訪れる顧客でも安心して利用しやすくなります。また、スタッフを呼ばずに追加注文ができることで、気軽に注文しやすくなり、顧客単価の向上も期待できます。
さらに、QRオーダーは多言語対応が可能なシステムが多く、訪日外国人の利用にも適しています。言葉の壁を気にせずスムーズに注文できる環境を整えることで、インバウンド需要にも対応しやすくなり、店舗の集客力アップも目指すことができます。
関連記事:飲食店のリピート率を上げる方法とは?具体策とポイントを解説
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QRオーダー(注文)システム導入の注意点
QRオーダー導入は、店舗・お客さま両方にとって多くのメリットがあります。しかし、導入する際には、デメリットにも注意しなければなりません。
主なデメリットは、下記のとおりです。
- システム障害のリスクがある
- お客さまやスタッフが慣れるまでに時間がかかる
- メニュー更新・写真登録などの作業が必要になる
こうしたリスクを理解し、事前に対策を講じましょう。
1.システム障害のリスクがある
QRオーダーはシステムの安定性に依存するため、障害が発生すると注文ができなくなるリスクがあります。対面注文であれば口頭で対応できますが、QRオーダーの場合、システムが停止すると業務に大きな影響を与えます。
そのため、定期的なメンテナンスを行い、トラブル発生時の対応策を準備しておくことが重要です。メーカーのサポート体制をあらかじめ確認しておきましょう。
2.お客さまやスタッフが慣れるまでに時間がかかる
新しいシステムを導入すると、お客さまやスタッフが慣れるまで時間がかかることが想定されます。とくに、デジタル機器に不慣れなお客さまにとっては、QRコードの読み取りや注文操作が難しく感じられる可能性があります。
この課題を解決するためには、店内に使い方を案内するポスターを掲示したり、スタッフがサポートできる体制を整えたりすることが効果的です。導入初期は、注文方法について丁寧な説明を行い、スムーズな運用を目指しましょう。
3.メニュー更新・写真登録などの作業が必要になる
QRオーダーでは、Web上でメニューを管理するため、定期的な更新作業が発生します。売り切れ商品の非表示や、期間限定メニューの追加・削除を適切に行わないと、お客さまが誤って注文する可能性があります。
中でも、メニュー変更が多い店舗では、更新作業の負担を軽減できるシステムを選ぶのがおすすめです。自動更新機能やテンプレート編集に対応しているサービスを導入すれば、管理の手間を減らしながら正確な情報提供が可能になります。
セルフオーダー導入ならポスタスにお任せください
POS+(ポスタス)は省人化による人材不足の解消やオペレーションの最適化によるコスト削減、店舗分析による売上アップを実現するための機能が充実しています。停電等でネットワークが切断されても、システムが利用できるよう構造化されています。急なトラブルでも現場のスタッフが安心して働けるよう、最大限のサポートを行います。
QRオーダーシステム導入にかかる料金の目安
QRオーダーの導入費用は、サービスや店舗規模によって異なります。料金の目安は、下表のとおりです。
QRオーダーシステム導入にかかる料金の目安
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 初期費用 | 0円~ |
| 機器代金 | 0~数万円 |
| 月額費用 | 0~5万円 |
項目ごとに詳しく見ていきましょう。
初期費用
初期費用は、0〜50万円程度が一般的です。最近では初期費用無料で導入できるサービスもあります。ただし、無料プランではサポート体制や拡張機能が限定される場合があるため、注意が必要です。
また、QRオーダーはタブレットオーダーのように全席に専用端末を設置する必要がないため、機器代金を抑えられるのが特徴です。なお、注文受付用のタブレットやキッチンプリンターなど、運用に必要な最低限の機器は準備する必要があります。
大規模店舗やチェーン展開を行う場合は、端末数の増加や設置費用が発生する点も考慮しましょう。
月額料金
月額料金の目安は、無料〜5万円程度です。無料プランでは、基本的な注文機能のみ利用可能です。導入のハードルが低い一方、分析機能やPOS連携などは利用できないケースもあります。
一方、有料プランでは、POSレジ連携や顧客データ管理などが追加されることで、高度な店舗運営が可能になります。 料金は機能数やサポート内容によって大きく変動するため、「どの業務を効率化したいか」「どこまで自動化したいか」を明確にしましょう。
QRオーダーシステムの導入方法
QRオーダーは、店舗の集客力強化や利益拡大に不可欠なサービスです。ここでは、QRオーダーシステムの導入方法を解説していきます。
- 導入目的と必要な機能を明確にする
- サービスを選定する
- 通信環境の整備と加盟店申請を行う
- 初期設定とスタッフ研修を行う
- 運用を開始し、改善を重ねる
それぞれ見ていきましょう。
1.導入目的と必要な機能を明確にする
QRオーダー導入を検討する際は、まず「なぜ導入するのか」を明確にしましょう。下記のように、目的は店舗ごとに異なります。
- 人手不足の解消
- 業務効率化
- 顧客満足度向上
- 売上アップ
目的を整理することで、必要な機能がわかり、最適なサービス選定につながります。漠然としたまま導入すると、不要な機能へのコスト発生や運用負担が増してしまいます。
2.サービスを選定する
導入目的を整理したら、自店舗に合ったQRオーダーのサービスを選定します。店舗の顧客層やターゲット層を分析し、お客さま・店舗の双方にとって使いやすいかを重視してQRコード決済サービスを検討しましょう。
お客さま側では、下記のように、操作性や利便性があるサービスがおすすめです。
- メニューが見やすい
- 直感的に操作できる
- 多言語対応がある
一方、店舗側は、注文・会計の管理がしやすいか、サポート体制が整っているかなど、運用のしやすさをポイントに選ぶとよいでしょう。お客さまと従業員が快適に使える設計になっているかを基準に選べば、導入後のトラブルを防げて、スムーズな運用を実現できます。
3.通信環境の整備と準備を行う
サービスを決定したあとは、通信環境の整備を行います。QRオーダーは、お客さまのスマートフォンで注文された情報を店舗側の端末が受信して管理する仕組みです。通信が不安定だと、注文が正しく反映されない恐れがあるため、注意が必要です。
客席すべてでWi-Fiが安定しているかを確認し、必要に応じてルーターの位置調整や回線の見直しを行いましょう。また、注文情報を受信するためのタブレットや、キッチンプリンターの接続確認も必須です。
テーブルごとのQRコードの配置や耐久性もチェックし、読み取りしやすい位置に設置します。導入後は、スタッフ間で運用手順を共有し、トラブル時の対応フローを明確にしておくことで、スムーズに運用を開始できます。
4.初期設定とスタッフ研修を行う
システム導入後は、メニュー登録や価格設定、オプション項目の設定などの初期設定を行います。メニュー画像や説明を丁寧に整備しておくことで、お客さまの使いやすさが向上します。
また、同時にスタッフ研修を実施し、注文受付やトラブル対応などのオペレーションを共有しておくことも重要です。スタッフが自信をもって案内できる体制を整えることで、導入初期の混乱を防ぎ、スムーズな運用を実現できます。
5.運用を開始し、改善を重ねる
インターネット通信環境や加盟店申請が済んだら、QRオーダーの利用が開始となります。ただし、いきなり全テーブルの注文方法をQRオーダーだけにすると、これまでのレジ注文やテーブル注文に慣れていたお客さまが混乱してしまいます。
まずは、従来の注文方法と同時に開始し、従業員やお客さまが慣れてきてからQRオーダーに統一するのもおすすめです。導入後は、お客さまの声を聞きながら改善点も探していきましょう。
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POS+(ポスタス)は省人化による人材不足の解消やオペレーションの最適化によるコスト削減、店舗分析による売上アップを実現するための機能が充実しています。停電等でネットワークが切断されても、システムが利用できるよう構造化されています。急なトラブルでも現場のスタッフが安心して働けるよう、最大限のサポートを行います。
QRオーダーシステムを選ぶポイント
QRオーダーを店舗に導入する際は、複数のサービスを比較し、自店舗に最適なものを選ぶことが重要です。導入する際のシステムの選定ポイントを解説します。
- お客さまがスムーズに注文できるか
- 外部サービスと連携できるか
- POSレジ機能と連携できるか
- 集客・販促機能があるか
- 多言語に対応しているか
- 多店舗展開に対応できるか
導入後に使いにくさを感じないためにも、ポイントをおさえながら慎重に検討しましょう。

お客さまがスムーズに注文できるか
QRオーダーの導入においてもっとも重要なのは、お客さまがストレスなく注文できることです。具体的には、QRコードをスマートフォンで読み取った際に、スムーズにメニュー画面へ遷移し、画像や価格が見やすく操作が直感的であるかを確認しましょう。
操作性が悪いと途中で離脱されるリスクもあります。導入前にデモ画面を試し、お客さま視点での利便性をチェックすることが大切です。
外部サービスと連携できるか
QRオーダーシステムによっては、外部サービスと連携できるものがあります。LINEと連携できるサービスを活用すれば、ユーザーが日常的に使い慣れているアプリ内で注文が完結し、利用ハードルを下げることが可能です。
また、店舗の公式アプリと統合すれば、会員登録やポイント付与、クーポン配布などのマーケティング施策を組み合わせられます。自店舗の販促戦略に適した連携機能があるかを確認しましょう。
POSレジと連携できるか
QRオーダーを導入する際は、POSレジとの連携も重要なポイントです。POSレジとは、売上管理や在庫管理、顧客データの管理など、店舗運営に欠かせない機能を備えたレジシステムです。
QRオーダーとPOSレジが連携していれば、注文データが自動で反映されます。そのため、手作業による入力ミスを防ぎ、会計処理をスムーズに行えます。
すでにPOSレジを導入している店舗は、現在のシステムと連携可能かどうかを事前に確認しておきましょう。
関連記事:POSレジとは?機能や導入メリット・費用から事例まで徹底解説!
集客・販促機能があるか
QRオーダーを単なる注文ツールとして活用するのではなく、集客や売上向上につなげることも大切です。たとえば、下記のような機能が搭載されているかチェックしてみましょう。
- 会員登録機能:リピーター獲得につなげられる
- クーポン配布:注文完了後に割引クーポンを提供し、次回の来店を促す
- おすすめメニュー表示:お客さまの好みに応じたおすすめメニューを表示する
これらの機能をうまく活用することで、QRオーダーを集客ツールとしても活かせます。以下の記事では、飲食店のCRMについてや、売上アップにつなげるポイントを解説しています。飲食店の売上課題を解決したい方は、参考にしてください。
関連記事:飲食店のCRM(顧客管理)とは?売上アップにつなげる活用方法
多言語に対応しているか
外国人観光客の来店が多い店舗では、多言語対応機能が必須です。とくに観光地にある店舗や、海外からの来店が多いエリアでは、英語・中国語・韓国語などの主要言語に対応したシステムを選ぶことで、外国人顧客の利便性を向上させられます。
また、言語ごとに翻訳の質が異なる場合もあるため、システムのデモ画面を確認し、正確な翻訳が行われているかチェックしましょう。
多店舗展開に対応できるか
複数店舗を運営している場合、または将来的に店舗拡大を予定している場合は、多店舗管理機能が備えられているかどうかも重要なチェックポイントです。
多店舗対応のQRオーダーシステムを導入すれば、下記のようなメリットがあります。
- 売上・在庫データの一元管理:すべての店舗のデータを一括で管理できる
- メニューの統一・更新の効率化:全店舗で同じメニューを簡単に適用できる
- 店舗ごとのカスタマイズ:地域や店舗ごとに異なるメニュー設定ができる
店舗拡大を視野に入れている場合は、スムーズに管理できるシステムを選ぶと、運営負担を軽減できます。
セルフオーダーシステムの費用はどのくらい?導入メリットから補助金まで解説
まとめ
QRオーダー(QRコード注文)システムは、注文・会計を自動化し、店舗の省人化や顧客満足度向上を実現できる仕組みです。また、POSレジや決済システムとの連携によって、業務効率を大幅に改善できます。
QRオーダーを導入する際は、単に注文をデジタル化するだけでなく、店舗の運営効率向上や集客強化につながるかどうかを考慮しましょう。導入前にデモや無料トライアルを活用し、実際の使用感を確認するのもおすすめです。
自店舗の課題や目的に合ったQRオーダーを選び、運用を工夫することで、売上アップと顧客満足の両立が可能になります。
関連記事:
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【2025最新】セルフオーダーシステム21社比較!導入メリットと選定ポイント
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QRオーダー(注文)システムに関するよくある質問
QRオーダーとは、スマートフォンでQRコードを読み取り、メニューを見て注文するシステムです。飲食店などで導入されており、コロナ禍以降、非接触で注文できる点が注目されています。
お客さまは自分で注文でき、店舗側はメニュー変更が簡単に行えるなど、多くのメリットがあります。
QRオーダーとは、スマートフォンでQRコードを読み取り、メニューを見て注文するシステムです。飲食店などで導入されており、コロナ禍以降、非接触で注文できる点が注目されています。お客様は自分で注文でき、店舗側はメニュー変更が簡単に行えるなど、様々なメリットがあります。
参考サイト:日本経済新聞 マクドナルドや吉野家を下支え「モバイルオーダー」一気に拡大
参考サイト:日本政策金融公庫 飲食店経営力磨き上げガイド