業務効率化と売上アップを支援するクラウドPOSレジ「ポスタス」
2024.06.26
POS レジ

飲食店向けPOSレジとは?メリット・デメリットや導入事例を解説

飲食店を経営している方や、これから開店させたいという方は、POSレジの導入がおすすめです。飲食店向けのPOSレジも展開されており、データを活用して売上アップにもつなげられます。

では、飲食店でPOSレジを導入する際には、どのような機能に注目すればよいのでしょうか。今回の記事では、POSレジ選びで押さえておきたい機能や、飲食店向けPOSレジのメリット・デメリットを解説します。導入事例にも触れているので、POSレジを活用してみたい方はぜひ参考にしてみてください。

飲食店向けPOSレジとは?

飲食店向けのPOSレジとは、どのようなレジなのでしょうか。4つの飲食店向けPOSレジを紹介しますので、1つ1つ確認していきましょう。

  • タブレット型POSレジ(iPadレジ)
  • セルフPOSレジ
  • ターミナル型POSレジ
  • パソコン型POSレジ

タブレット型POSレジ(iPadレジ)

1つ目は、タブレット型POSレジ(iPadレジ)です。iPadを使ったPOSレジで、端末本体にPOSレジのアプリがインストールされています。

従来の据え置き型レジと異なり、持ち運びがしやすく、どこでも使用可能なのが特徴です。また、設置スペースを広く取る必要がないため、狭い店舗でも導入できます。インターネット通信により、他店舗とPOSデータを共有しながらマーケティング施策にも活かせます。

関連記事

iPadレジとは?導入時のメリット・デメリットなどについて解説

セルフPOSレジ

次に、セルフPOSレジです。セルフPOSレジとは、お客様が自分自身で操作するレジで、店員による操作が不要なレジを指します。POS機能を搭載したレジだけでなく、飲食店の食券システムもセルフレジの1つです。

また、セルフPOSレジには、1からすべての操作を利用者が行う完全セルフPOSレジと、精算のみを利用者が行うセミセルフレジの2タイプがあります。従業員の負担を減らせるのがメリットである一方で、専用の機器を購入しなければならないため、コストがかかってしまう点に注意しましょう。

ターミナル型POSレジ

3つ目は、ターミナル型POSレジです。ターミナル型POSレジは、最初からPOSシステムが搭載された据え置き型レジのことを指します。主に、コンビニエンスストアやスーパーマーケットといった小売店に設置しているタイプです。

機能性が特徴で、自動釣銭機能やレシートプリンター、キャッシュドロアなど、便利な機能が搭載されています。ただし、セルフレジ同様に、レジ自体が高額であることやシステム更新時にレジごと置き換えなければならないことに注意しましょう。

パソコン型POSレジ

最後に、パソコン型POSレジは、通常のパソコンにPOSレジ機能を搭載したものです。システムのみ搭載するため、レジとして必要なキャッシュドロアやレシートプリンターは別途準備しなければなりません。

導入コストに関しては、POSレジ導入可能なパソコン本体に加え、月額料金がかかる場合があります。また、パソコンを使用するため、定期的にOSのアップデートも行う必要が出てきます。

詳細情報

飲食店に必要な機能がそろったプランはこちら

飲食店向けPOSレジの主な機能

飲食店向けのPOSレジには、さまざまな機能が搭載されています。

  • 顧客管理
  • クレジットカード決済やポイント機能
  • マーケティング分析機能
  • 予約管理システム連携
  • 複数店舗管理

顧客管理

顧客管理機能は、顧客情報とPOSレジを連携する機能です。顧客がこれまでに購入した商品や消費金額、過去の来店日時といった消費行動に関するデータを管理できます。

また、消費行動だけでなく、顧客の生年月日、性別、誕生日など個人情報との連携にも対応しており、顧客満足度向上へのマーケティング施策にも活かせます。具体的には、ポイントアップキャンペーンや誕生日クーポンのような施策を繰り返せば、リピート顧客獲得が可能です。

クレジットカード決済やポイント機能

2つ目に、クレジットカード決済やポイント機能が挙げられます。POSレジとクレジットカード決済機能を連携させることで、顧客側は現金を使用せずに、キャッシュレスでの消費が可能となります。

ポイント機能も便利で、店舗独自のポイントカードや大衆向けのポイントカードと連携し、顧客サービスの向上につなげられます。このように、新たな顧客獲得だけでなく、リピート顧客獲得に向けた機能も活用しましょう。

マーケティング分析機能

顧客満足度の向上には、マーケティング分析機能も欠かせません。POSレジで収集した膨大な顧客データを活用し、今後のマーケティング施策に取り組めるようになります。

POSシステムでは、商品に関するデータ、販売データ、商品が購入された時間や店舗、顧客情報などを自動的に取得できます。たとえば、POSデータを使って、購入されやすい時間帯に商品の位置を変えたり、曜日ごとでメニューを変更したりと、販売促進に向けた施策を行えます。

予約管理システム

予約管理システムを搭載しているPOSレジであれば、24時間いつでも顧客からの予約に対応できます。また、Webを介しての予約管理だけでなく、電話、店頭などでの予約についてもPOSレジで一元管理が可能です。

また、予約管理システムは、従業員の工数軽減にもつながります。具体的には、店舗対応で忙しい場合にWebで予約をしてもらったり、二重予約を防いだりといったメリットがあります。営業時間外での予約にも対応しているため、売上機会の損失を防ぐのにも役立ちます。

複数店舗管理

多店舗を展開している企業では、複数店舗管理機能も重要となります。POSレジを活用することで、店舗間におけるデータのやりとりを円滑に行い、売上貢献につなげることが可能です。

具体的には、売上データ、在庫データ、人員数のデータ、顧客データといったさまざまなデータを店舗間で管理できます。このようなデータを一括で管理し、事業の効率化に活かせます。

飲食店向けPOSレジのメリット

飲食店向けのPOSレジを導入することで、どのようなメリットがあるのかを紹介します。自店舗でPOSレジ導入を検討している方は、メリットを活かす方法を考えてみましょう。

  • 業務効率化が狙える
  • データを収集・分析できる
  • 不正やミスが防ぎやすい
  • サービスを充実させられる
  • 人件費の削減につながる

業務効率化が狙える

まずは、業務の効率化です。POSレジを導入すれば、商品に付けられているバーコードをスキャンするだけで会計業務を済ませられます。

レジの締め作業を行う際にも、店舗の売上や在庫数などを把握しやすくなるため、全体業務の効率化が可能です。

データを収集・分析できる

次に、データの収集・分析が容易になることです。POSレジでは、商品が購入された時間帯や顧客の年齢といったデータを取得し、マーケティング施策に活用できます。店舗の感覚ではなく、実際の数値を見ながらマーケティング施策を行えるため、販売促進に向けた精度を高められるのがメリットです。

不正やミスを防ぎやすい

飲食店向けのPOSレジを導入することで、不正やミスを防ぎやすくなります。たとえば、POSレジでは過去の使用履歴が残るため、誰がいつレジを操作したかを把握できます。金銭的な被害だけでなく、会計業務時にミスが発生したときの原因特定にも活かせます。

サービスを充実させられる

飲食店向けのPOSレジ導入で、サービスを充実させ、顧客満足度の向上にもつなげられます。スピーディーな会計が可能となるため、顧客の待ち時間が短縮し、満足度の改善に活かせます。また、在庫管理が容易となり、品切れや在庫薄といった問題の解決にも役立つのがメリットです。

人件費の削減につながる

最後に人件費の削減につながることです。会計業務の負担が軽減されるため、レジ人員を減らせるようになります。また、混雑しやすい時間帯を事前に把握し、最適な人員数・配置を実現できます。

飲食店向けPOSレジのデメリット

飲食店向けレジには多くのメリットがある一方で、デメリットにも注意しなければなりません。どのようなデメリットがあるのか、そしてデメリットへの対策を確認しましょう。

  • 周辺機器設置が必要になる
  • ネット障害や停電時に使えない
  • 機能を選ぶ必要がある

周辺機器設置が必要になる

1つ目のデメリットは、周辺機器の設置が必要になることです。飲食店でPOSレジを導入する際には、インターネット回線を用意しなければなりません。

また、レジの機種によっては、レシートプリンターの購入も必須となります。上記のように、POSレジ本体だけではレジ機能を完全にすることはできないため、周辺機器購入のコストがかさんでしまう点に注意が必要です。あらかじめ、POSレジ導入に関するコストを試算し、どれだけ予算を用意するべきかを考えておきましょう。

ネット障害や停電時に使えない

POSレジはインターネットを使う必要があるため、ネットの障害が発生したり、停電が起こったりすると、レジ自体が使えなくなってしまいます。また、インターネットの回線速度が遅いことが原因で、正常にPOSレジが使えなくなるケースもあります。

障害が発生しないように注意することはもちろんのこと、データを失わないように、定期的にバックアップを取るようにしましょう。

機能を選ぶ必要がある    

POSレジは、機能性が優れている点がメリットである一方で、店舗に合わせて機能を選ぶ必要があります。というのも、機能の種類で価格が異なったり、オプション料金が発生したりすることがあるので、不必要な機能を搭載し、コストがかさんでしまうことも考えられるのです。

そこで、飲食店でPOSレジを導入する前に、何が目的であるのかを明確にすることが大切です。とくに、インボイス制度の対応有無も重要なので、購入前にしっかりと確認しましょう。

飲食店向け業態別POSレジのおすすめタイプ

飲食店といっても業務形態はさまざまであり、店舗に適したPOSレジを導入する必要があります。そこで、各業態別でおすすめのPOSレジをご紹介します。

  • 個人経営の飲食店
  • 複数店舗を展開する飲食店
  • テイクアウトが中心の飲食店
  • 移動販売型の飲食店

個人経営の飲食店

はじめに、個人経営の飲食店です。従業員数も少ないことが予想されるため、業務効率化を優先したうえでPOSレジのタイプを選びましょう。

たとえば、タブレット型POSレジは、操作も少ないので従業員の負担軽減につながります。また、完全のセルフPOSレジであれば、顧客側だけで操作すればよいため、小規模の店舗に適しています。

複数店舗を展開する飲食店

次に、複数店舗を展開する飲食店では、来客数が多い分メニュー数やスタッフ数も多くなることが予想されます。タブレット型POSレジであれば、メニューを可視化するため、従業員側での操作が便利になります。また、設置スペースに余裕があれば、ターミナル型やパソコン型でもよいでしょう。

テイクアウトが中心の飲食店

テイクアウトが中心の飲食店では、スマートフォンで注文決済可能なオーダーシステムと連携したPOSレジを活用してみてください。また、レジの設置スペースも限られることから、タブレット型POSレジがおすすめです。

移動販売型の飲食店

移動販売型の飲食店では、タブレット型POSレジがおすすめです。設置スペースの必要がないほか、移動中の荷物にもなりにくいのがメリットです。また、タブレット型POSレジは充電式であるため、電気がない場所でも使用できます。

\ 飲食店特化のPOSレジがおすすめ /

飲食店のPOSレジ導入事例

飲食店で導入が進んでいるPOSレジは、実際の現場でどのように活用されているのでしょうか。最後に、3つの飲食店におけるPOSレジの導入事例について紹介します。

株式会社プレジャーカンパニー様の導入事例

最初に、株式会社プレジャーカンパニー様の導入事例です。株式会社プレジャーカンパニーでは、コロナ禍による従業員不足でサービス向上に注力ができない、利用していたレジシステムの費用が高額であるといった課題を抱えていました。

そこで、POSレジを導入し、過去に必要としていた従業員数よりも少ない人数での店舗運営が可能になりました。また、レジシステムのランニングコストが大幅削減し、コストカットにも成功しています。

関連記事

人件費20〜25%削減に加えて顧客単価も15%アップ!業務効率化と客単価アップの秘訣は

大阪焼小籠包 浪曼路(ローマンルゥ) リンクス梅田店様の導入事例

次に、大阪焼小籠包 浪曼路(ローマンルゥ) リンクス梅田店様の導入事例です。リピーターを確保するためのポイントカードやDMにコストがかかっていたことや、獲得した顧客情報をうまく活用できていないことが課題となっていました。

そこで、「POS+ connect」を活用し、お知らせを定額で何回も配信できるように改善しました。さらに、顧客情報をデータ化し、分析や反響率が見られるようになり、成功しています。

関連記事

店舗アプリで通販ページへ誘導して売り上げが300万円以上に

株式会社GREENING様の導入事例

3つ目は、株式会社GREENING様の導入事例です。これまで、マンパワーで経理業務を行っていたうえに、同時開業が重なったことで他店舗との連携に課題がありました。

POSレジ導入に伴い、経理部署との連携がシステマチックになったことで、複数店舗の一元管理が実現しました。また、データの一元管理化によって、店舗ごとの売上や商品動向を比較・確認でき、全社での共有がスムーズになっています。

関連記事

複数店舗のレストランで経理システムの一元管理と現場オペレーションの効率化

その他、飲食店のPOSレジ導入事例はこちらをクリック

まとめ

人件費の高騰や人手不足といった課題を抱える飲食店が増えているなかで、POSレジ導入はさまざまな問題解決につながります。また、従来のレジよりも機能性が豊富で、マーケティング施策の強化や、レジ業務におけるミスの防止といったメリットも多くあります。

とはいえ、POSレジにはデメリットもあるので注意しなければなりません。本記事で紹介した店舗の導入事例も参考にしながら、自社でどのように活用できるのかを検討しましょう。

関連記事