売店の業務効率化に欠かせないのがPOSレジです。売上や在庫の管理はもちろん、複数店舗運営やEC連携まで、店舗運営を支える機能は日々進化しています。
一方で、「種類が多すぎてどのPOSレジを選べばよいかわからない」という方も多いでしょう。選び方を間違えると、求めていた機能とズレがあったり、自店舗の業務にマッチしなかったりといった失敗にもつながりかねません。
本記事では、小売店向けのPOSレジ13社を比較し、おすすめの選定ポイントについても詳しく解説します。目的にぴったりマッチしたPOSレジ導入を考えている方は、ぜひ参考にしてください。
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小売店向けPOSレジ比較10選
小売店向けに特化した10社のPOSレジを厳選し、それぞれの特徴や導入メリットをわかりやすくご紹介します。まずは一覧表で製品を比較し、その後、各製品の特長や料金について詳しく見ていきましょう。
製品名 | 向いている事業者 | 提供企業 |
---|---|---|
POS+retail(ポスタスリテール) | 在庫管理や売上分析を効率化したい小売店、多店舗展開を行う事業者 | ポスタス株式会社 |
ユビレジ | 売上管理を簡単に効率化したい小売店、操作性を重視する事業者 | 株式会社ユビレジ |
Airレジ | 初期費用を抑えたい店舗、売上・在庫管理を効率化したい中小規模店舗 | 株式会社リクルート |
RegiGrow | 免税販売や入場券発券が必要な店舗、リアルタイムで売上・在庫管理をしたい事業者 | NECプラットフォームズ株式会社 |
STORESレジ | 店舗とネットショップの在庫を統一管理したい小売店、キャッシュレス決済を導入したい店舗 | STORES 株式会社 |
Square リテールPOSレジ | 店舗とオンラインストアの在庫や販売を一元管理したい事業者、売上分析や在庫予測機能を活用したい店舗 | Square株式会社 |
スマレジ | 多店舗展開を行い、在庫や売上データを一元管理したい事業者、無料で始めたい小売店 | 株式会社スマレジ |
Shopify POS | オンラインストアとリアル店舗を連携して在庫管理を効率化したい事業者、オムニチャネル販売を導入したい店舗 | Shopify |
パワクラ | 店舗とECの在庫を統一管理したい事業者、キャッシュレス決済やLINE連携を活用したい店舗 | 株式会社パワクラ |
CASHIER | ECサイトとの在庫連携を必要とする店舗、セルフレジで業務効率化を図りたい店舗 | 株式会社ユニエイム |
POS+retail(ポスタスリテール)
POS+retail(ポスタスリテール)は、小売店向けに特化した高機能でありながら、驚くほど手軽に導入できるクラウド型POSレジです。リアルタイムで売上や在庫データを一元管理できるため、煩雑な業務を効率化し、店舗運営を次のレベルへ引き上げます。
さらに、免税機能やキャッシュレス決済への対応が万全なため、インバウンド対応といった時代に合わせた柔軟な運用が可能。多店舗経営にも最適な設計で、店舗数が増えてもスムーズに対応できます。
また、商品ごとの売上状況や販売傾向を簡単に分析できるため、どの商品が売れているのか、どの時間帯が好調なのかといったデータを活用して、戦略的な店舗運営が実現します。これにより、日々の業務負担を軽減しながら、売上アップを目指すことが可能です。
【料金】
月額14,000円~
【向いている事業者】
- 在庫管理や売上分析を効率化したい小売店
- 多店舗展開を行い、データをリアルタイムで管理したい事業者
- キャッシュレス決済を導入して顧客満足度を向上させたい店舗
【レビュー】
通常のレジだとシステム改修がある際は、レジごと入替になり、メーカーとのやり取りや入替時の立ち合いが出てくるかと思います。
それがPOS+(ポスタス)のようなアプリであれば、アプリのバージョンアップだけで対応でき、基本のバージョンアップであれば費用もかからないので、小さなことですが、工数削減が出来ました。
また、導入前の集合研修も人数に合わせて対応して頂けます。30名規模だと、プロジェクターを利用してやって頂きました操作マニュアルも見やすく、導入後も活用できるものでとてもよかったです。
引用:さいたま市、111窓口でキャッシュレス化を実現!集計業務の簡素化と管理業務のシステム化で、窓口業務DX化を推進
ユビレジ
ユビレジは、iPadを利用したクラウド型POSレジで、直感的な操作が特徴です。売上や在庫のリアルタイム管理、顧客データの活用、QRオーダーなど多機能でありながら、誰でも簡単に使えるシンプルな設計となっています。
また、キャッシュレス決済や基幹システムとの連携にも対応し、小規模店舗から大規模チェーン店まで幅広く利用されています。
【料金】
ユビレジ お試しプラン:0円~/1ヵ月
ユビレジ プレミアムプラン:6,900円〜/月
【向いている事業者】
- 売上管理や在庫管理を簡単に効率化したい小売店
- シンプルな操作性を重視したい事業者
- キャッシュレス決済やQRオーダーを導入したい店舗
【レビュー】
POSレジを「ユビレジ」に統一して本部で一元管理しているので、その点は本当にやりやすくなりました。
業務柄、出張も多いですし、店舗も365日稼働しているので、気になった時に出張先や自宅からでも管理画面にアクセスでき、数字や商品の動きが簡単に確認できて期待以上です。
私は商品企画もしているので、新商品の発売日の状況は特に気になるのですが、「どうなっただろう」と思った時にパッと簡単に見られるのが良いですね。
現在は、マーケティングや商品を出荷する商品部のメンバーが管理画面にアクセスできるようになっていますが、他のメンバーも気になった時に同じような使い方をして状況を把握しています。
引用:ユビレジ公式サイト
Airレジ
Airレジは、小売店やサロンでの利用に適した無料のPOSレジアプリです。シンプルで使いやすい操作性と基本レジ機能を備えながら、キャッシュレス決済対応、売上管理、在庫管理、クラウド会計ソフト連携など幅広い機能を提供します。
複数店舗でのデータ集約や分析も可能で、効率的な店舗運営をサポートします。
【料金】
0円
【向いている事業者】
- 初期費用を抑えてPOSレジを導入したい店舗
- キャッシュレス決済をスムーズに導入したい小売店
- 売上や在庫管理を効率化したい中小規模の店舗
【レビュー】
レジとしてコンパクトなのでホテルのフロントもすっきり。チェックインや館内説明も同じiPad上で行い、ペーパーレスで運用できる仕組みにしています。
全ホテルでオペレーションを標準化すればノウハウも蓄積されるので、事業を展開するときにも余計なことに頭を悩ませずに済みます。
全国どこにいても、クラウドで売上の数字を把握できるのも助かりますね。会計ソフトのfreeeと連携してミスなく簡単に帳票が作成できるし、数字の分析もしやすい。
自分たちが使いたいように、自由に組み合わせて使える理想的なレジだと思います。
引用:Airレジ公式サイト
RegiGrow
RegiGrowは、小売店から施設運営まで幅広く活用できるPOSシステムです。簡単操作で免税書類作成が可能な免税販売機能や、委託販売、入場券発券、リベート支払い対応など、多彩な機能を搭載。
POS1台から本部サーバーまで自由な構成が可能です。売上・在庫情報はリアルタイムで反映され、スピーディなデータ管理をサポートしてくれます。
【料金】
公式サイトで要問い合わせ
【向いている事業者】
- 免税販売や入場券発券が必要な店舗や施設
- 本部・店舗サーバー構成や複数台POSの運用が必要な事業者
- リアルタイムの売上・在庫情報や柔軟なデータ分析で経営改善を目指す事業者
【レビュー】
業務がシンプルになり精算にかかる時間も飛躍的に短縮することができました。そしてなにより、窓口担当スタッフの作業面だけでなく心理的な負担を大幅に軽減できたことは大きな成果です。
STORESレジ
STORES レジは、ネットショップとの連携に優れたクラウド型POSレジです。商品・在庫・売上データを一元管理し、店舗運営を効率化します。ネットショップでの在庫が店頭の販売状況とリアルタイムで共有され、在庫調整の手間を軽減。キャッシュレス決済や売上分析機能も充実しており、小規模店舗から複数店舗を運営する事業者まで対応可能です。
【料金】
- フリープラン:月額0円
- ベーシックプラン:月額4,950円/月(1店舗あたり)
【向いている事業者】
- 店舗とネットショップの在庫を統一管理したい小売店
- キャッシュレス決済を導入して業務効率を上げたい店舗
- 小規模から複数店舗展開を行う事業者
【レビュー】
以前は在庫管理や現金管理が大変で、積極的に販売することを躊躇していましたが、STORES で在庫状況がリアルタイムに把握ができ、会計も簡単にできるようになりました。
そのため、今では安心してお客さまに提案ができています。
また売り上げを管理する際、今まで複数のツールを見る必要があったのですが、税理士にSTORES のデータを見てもらうだけで済むようになったので、本業に集中できるようになったのも嬉しい変化です。
Square リテールPOSレジ
Square リテールPOSレジは、小規模店舗から大規模チェーン店まで、あらゆる小売ビジネスに対応する柔軟性と機能性を兼ね備えたPOSシステムです。在庫管理や売上分析、キャッシュレス決済といった店舗運営に欠かせない機能をオールインワンで提供。さらに、オンラインストアとのリアルタイム同期が可能で、ネット販売と実店舗運営を一元管理できます。
商品管理や在庫移動の簡単な操作に加え、ギフトカードの発行機能も搭載されており、リピーターを増やしたい事業者にも最適です。また、契約手続きがシンプルで、月額無料のプランが用意されているため、初めてPOSシステムを導入する方にも安心して利用できます。
【料金】
- フリープラン:0円/月
- プラスプラン:6,000円/月
【向いている事業者】
- 店舗とオンラインストアの在庫や販売を一元管理したい小売店
- キャッシュレス決済を導入してスムーズな会計を実現したい店舗
- 売上分析や在庫予測機能を活用して業務効率を上げたい事業者
スマレジ
スマレジは、小売店向けに特化した高機能クラウド型POSレジシステムです。iPadやiPhoneを活用し、在庫管理、売上分析、顧客管理、キャッシュレス決済などの幅広い機能を提供しています。無料プランから利用可能で、セルフレジや自動釣銭機との連携も可能。リアルタイムでのデータ管理が可能なため、業務効率化や顧客体験の向上をサポートします。
【料金】
- スタンダードプラン:0円/月
- プレミアムプラン:5,500円/月
- リテールビジネスプラン:15,400円/月
【向いている事業者】
- 多店舗展開を行い、在庫や売上データを一元管理したい事業者
- 無料で始められるPOSレジを導入したい小売店
- キャッシュレス決済やセルフレジ機能を活用したい店舗
引用:スマレジ公式サイト
Shopify POS
Shopify POSは、小売店やイベント会場など、あらゆる場面で販売を可能にするオムニチャネル型POSシステムです。オンラインストアとリアル店舗のデータを統合管理できるため、在庫や売上の一元化が可能。柔軟なカスタマイズ性を持つホーム画面や、モバイルデバイスを活用した操作性で、スムーズな販売プロセスを提供します。
【料金】
Starter:750円~/月
Retail:13,000円/月
【向いている事業者】
- オンラインストアとリアル店舗を連携して在庫管理を効率化したい事業者
- ポップアップショップやイベントで簡単に使えるPOSを探している方
- 顧客体験を向上させるためにオムニチャネル販売を導入したい店舗
パワクラ
パワクラは、店舗やECサイト、倉庫、本部をリアルタイムに連携するクラウド型POSレジシステムです。在庫を一元管理し、販売機会の最大化と売れ残りリスクの削減を実現します。LINE連携によるクーポン配信やポイント管理機能も搭載しており、顧客囲い込みや販促効果を高めることが可能です。さらに、キャッシュレス決済や免税対応、セミセルフレジにも柔軟に対応します。
【料金】
フリープラン:0円/月
スタンダードプラン:月額7,000円/月(1店舗につき)
【向いている事業者】
- 店舗とECの在庫を統一管理し、業務効率を上げたい小売店
- LINE連携やクーポン配信で集客力を強化したい店舗
- キャッシュレス決済やセミセルフレジを導入して顧客体験を向上させたい事業者
引用:パワクラ公式サイト
CASHIER
CASHIERは、クラウド型POSレジで、小売店や飲食店向けに幅広い運用オプションを提供します。セルフレジやモバイルオーダー、セミセルフレジ、タッチパネル型券売機など、多彩な機能を備えており、業種や規模に応じた柔軟なカスタマイズが可能。特に在庫管理や基幹システムとの連携、ECサイトとの統合機能に優れており、効率的な店舗運営を実現します。
【料金】
月額0円~
【向いている事業者】
- ECサイトとの在庫連携を必要とする小売店
- セルフレジや自動釣銭機で業務効率化を図りたい店舗
- 独自のカスタマイズが可能な柔軟なPOSレジを求める事業者
引用:CASHIER公式サイト
小売店にPOSレジを導入するメリット
小売店にPOSレジを導入することで、どのようなメリットを得られるのでしょうか。主に4つのメリットをご紹介します。
- レジ作業の効率化で顧客満足度アップ
- データを活用して売上戦略を強化
- 複数店舗の運営を一元管理して効率アップ
- 店舗の人手不足に対応した自動化ソリューション
レジ作業の効率化で顧客満足度アップ
POSレジを導入することで、商品のスキャンや決済がスムーズに行えるようになり、従来の手作業によるミスを防止しますキャッシュレス決済にも対応し、お客様の支払い方法の選択肢を広げることで利便性の向上にも期待できるでしょう。
さらに、レジ待ち時間の短縮によるストレス軽減が、顧客満足度の向上にもつながります。効率化された会計業務により、スタッフは接客や商品提案に集中できるため、サービス全体の質が向上します。
関連記事:小売業で顧客満足度はなぜ重要?調査をする際の注意点も紹介
データを活用して売上戦略を強化
POSレジでは、売上や顧客データが自動で収集され、分析ツールを通じて販売傾向や顧客の購買行動が明確になります。例えば、どの商品が人気なのか、売れ筋のタイミングはいつかなどを簡単に把握可能です。
このデータを活用してキャンペーンやプロモーションを戦略的に展開すれば、売上アップだけでなく、リピーター獲得にもつながります。特定の顧客層に合わせた個別対応も実現できるため、より顧客ニーズに応じた店舗運営が可能です。
関連記事:小売業の顧客管理(CRM)とは?導入するメリットや機能を解説
複数店舗の運営を一元管理して効率アップ
POSレジのクラウド機能を利用することで、複数店舗の売上や在庫を一括で管理できます。店舗ごとの在庫状況をリアルタイムで把握し、在庫調整や欠品対策がスムーズに行えるのが魅力です。
また、店舗ごとの売上パフォーマンスを比較しながら、経営戦略の意思決定に役立てることができます。多店舗展開をしている事業者には、業務負担を軽減する心強いツールとなるでしょう。
店舗の人手不足に対応した自動化ソリューション
人手不足が深刻化している小売業界において、POSレジの導入はスタッフの負担を大幅に軽減します。自動化された会計やセルフレジ機能により、少人数でも円滑に店舗を運営することが可能です。
また、在庫管理や売上集計などの事務作業が効率化され、従業員が顧客対応や販促活動に専念できる環境を整えることで、店舗全体の生産性を高められます。
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小売店にPOSレジを導入するデメリット
POSレジを導入するにあたり、以下のデメリットもしっかりと把握しておきましょう。
- コストがかかる
- インターネット環境が必要となる
- 操作や機能を覚えるのに時間がかかる
メリット・デメリットどちらも知ったうえで、自店舗運営にマッチしたPOSレジを導入することが重要です。
コストがかかる
POSレジ導入により業務効率化や顧客満足度アップの恩恵が受けられる一方、初期費用や月額料金などのコストがかかります。
POSレジの機能にもよりますが、導入時に必要な費用は1,000円~100万円ほどです。ほしい機能やデザインにこだわるだけでなく、かかるコストと予算を照らし合わせて、よく検討することをおすすめします。
関連記事:POSレジの価格相場とは?種類別の比較や見極めポイントを解説!
インターネット環境が必要となる
POSレジの機能を最大限に活かすためには、インターネット環境が必要です。オフライン利用では、売上や在庫情報のクラウド保存やキャッシュレスなどの多様な決済方法への対応はできません。
ポスタスなら、インターネット接続や端末設定などすべて専門スタッフが訪問してサポートするので、インターネット設定がよくわからない人でも安心です。
回線トラブルで一時的にオフラインになっても、ポスタスはタブレット内に売上データを蓄積し、回線が復旧次第クラウドにデータがアップロードされます。万が一の事態が発生したときも、ポスタスなら安心して利用を続けられます。
「POS+(ポスタス)」のサポート体制について詳しく知りたい方はこちら>>>資料をダウンロードする
操作や機能を覚えるのに時間がかかる
POSレジは、機能が充実しているぶん操作や活用方法を覚えるのに時間がかかります。
そのため、POSレジをはじめて操作する従業員教育には稼働がかかることも考慮したうえで導入する必要があります。導入時のレクチャー対応や操作方法のサポートなど、アフターサポートがしっかりしているPOSレジを選ぶと安心です。
小売店に導入するPOSレジを選ぶポイント
POSレジを選ぶ際には、店舗の規模、業態、経営方針を考慮し、自店舗に必要な機能が備わったシステムを選ぶことが重要です。
- 必要な機能の明確化
- 導入コストと運用コストを比較
- 直感的な操作性
- サポート体制が充実
- 将来を見据えて拡張性を重視
ここでは、小売店向けのPOSレジを選ぶ際のポイントをみていきましょう。
必要な機能を明確にする
POSレジを選ぶ際には、まず自店舗の運営に必要な機能をしっかり洗い出すことが大切です。基本的な売上管理や在庫管理はもちろん、店舗の業態や経営方針に合わせた特定の機能が求められることがあります。
例えば、アパレル店では、商品のサイズやカラーごとの在庫を細かく管理できる機能が重要です。一方で、雑貨店や多品目を扱う店舗では、商品カテゴリーを柔軟に設定し、効率的に管理できるシステムが適しています。また、食品を扱う店舗では、賞味期限管理や軽減税率への対応が必須です。
POSレジにはさまざまな機能があるため、導入前に「現在必要な機能」と「将来的に必要になるかもしれない機能」をリスト化するのがおすすめです。
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導入コストと運用コストを比較する
POSレジを選ぶ際には、初期費用や月額費用が店舗の予算に見合っているかどうかをしっかり確認することが重要です。特に初めて導入する場合や、小規模店舗では予算が限られていることも多いため、コスト面での検討は欠かせません。
現在では、無料プランや低価格で始められるPOSレジも多数提供されています。しかし、基本プランでは必要な機能が不足している場合があるため、後から機能を追加する際にコストが増えることも。例えば、在庫管理や顧客管理、EC連携といったオプション機能を利用する場合、追加料金が発生する場合が多いです。
さらに、初期費用が無料でも、月額費用や決済手数料といった運用コストが高くなるケースもあるため、長期的な視点でのコスト計算が必要です。導入後のランニングコストが予算を圧迫しないかを事前に試算しましょう。
関連記事:POSレジの価格相場とは?各種比較しながら選定ポイントも解説!
操作性を確認する
POSレジの操作性は、店舗スタッフの作業効率に直結する重要なポイントです。システムが使いにくいと、導入後の操作教育に時間がかかり、スムーズな業務開始が難しくなります。特に忙しい時間帯には、複雑な操作が業務の停滞や顧客対応の質の低下につながることも。
直感的に使える操作性を持つPOSレジを選ぶことで、スタッフはすぐに慣れ、日常業務の負担を軽減できます。また、シンプルなインターフェースのPOSレジは、新人スタッフや短期アルバイトの教育コストも抑えられるため、繁忙期にも安心して運用できます。
サポート体制が整っているか
POSレジは日々の店舗運営の要となるため、トラブルが発生した際に迅速かつ適切に対応してもらえるサポート体制の充実が非常に重要です。システム障害や操作ミスが発生すると、店舗業務全体に影響を及ぼす可能性があるため、導入前にサポートの内容をしっかり確認しておきましょう。
例えば、365日対応のコールセンターがあると、営業時間中でもすぐに相談できるので安心です。また、訪問サポートが可能なサービスであれば、複雑なトラブルにも迅速に対応してもらえます。
さらに、FAQやオンラインマニュアルの充実度、初期導入時のトレーニングサポートなども重要なポイントです。特にスタッフの操作スキルに不安がある場合は、POSレジの基本操作や機能をしっかり学べるトレーニングプログラムがあると便利です。
将来の拡張性を見据えて選ぶ
店舗の成長に合わせて柔軟に機能を拡張できるPOSレジを選ぶことは、長期的な視点で重要なポイントです。導入時には現在の店舗規模やニーズに応じた機能で十分でも、事業が成長するにつれて、新しい要件が生じることがあります。その際に対応できる拡張性を持つシステムを選んでおけば、後から追加の費用や手間をかけずにスムーズに移行できます。
例えば、多店舗展開を計画している場合は、売上データや在庫データを一元管理できるクラウド型POSレジがおすすめです。複数店舗の状況をリアルタイムで把握でき、各店舗の在庫調整や売上分析も一括で行えるため、効率的な運営が可能になります。
また、事業の成長に伴い、顧客管理機能やポイントプログラム、ECサイトとの連携などが必要になる場合もあります。これらの機能を後から追加できるシステムであれば、店舗運営に求められる要件の変化に柔軟に対応できます。
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小売店にPOSレジ導入するためのチェックリスト
POSレジ導入後に「期待していた効果が得られない」と後悔しないよう、導入を検討しているPOSレジが自店舗にマッチするかどうか、事前にしっかり確認しましょう。
具体的には、以下のポイントを確認することで、POSレジ導入での失敗を減らせます。
- 自店舗に必要な機能がすべて備わっているか
- コストパフォーマンスと予算は見合っているか
- 誰でも直感的に操作できるか
- レジ業務以外にも業務効率化が期待できるか(売上・在庫管理など)
- 複数の店舗情報を一元的に管理できるか
- 会計ソフトやECサイトなど、他システムと連携できるか
- アフターサポートは充実しているか
チェック項目にあてはめて比較検討し、目的に合ったPOSレジを選択しましょう。
まとめ
今回は、小売店に特化した13社のPOSレジを、それぞれの特徴やコスト面などを比較して紹介しました。
小売店運営において、POSレジは業務効率化や顧客満足度の向上に欠かせません。
必要としている機能を明確にしたうえで自店舗に最適なPOSレジを導入できれば、さらなる売上アップにもつながるでしょう。
本記事で紹介したPOSレジの比較情報や導入メリットを参考にして、ぜひ自店舗にマッチしたPOSレジ導入をご検討ください。
参考サイト:日本経済新聞
矢野経済研究所、国内のPOSターミナル市場に関する調査結果を発表<2024>
ローソン、人手不足対応や業務の効率化でタブレット端末と新型POSレジ・自動釣銭機を導入
よくあるご質問
はい、小規模店舗ほど「在庫・売上管理の自動化」や「人手不足への対応」が重要になるため、POSレジの導入メリットは大きいです。最近は月額数千円で使える軽量POSも多く、小規模店向けの機能が充実しています。
本体価格、ソフトウェア利用料、初期設定費用、周辺機器などを含めると数万円〜数十万円程度が一般的です。クラウド型のサブスクプランを選ぶと、初期費用を抑えられる場合もあります。