セルフレジ(自動精算機)とは、お客さま自身でバーコードスキャンや精算作業を行うレジのことで、自動精算機とも呼ばれます。セルフレジには、大きく分けてフルセルフレジとセミセルフレジの2種類があります。
人手不足の解消や業務効率の向上などの多くのメリットがある一方で、導入にはコストや運用上の注意点もあるため、事前に把握しておくことが大切です。
本記事では、セルフレジの特徴や種類、導入のメリット・デメリットを詳しく解説します。店舗に最適なセルフレジを検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
セルフレジとは
セルフレジ(自動精算機)とは、POSレジの種類のひとつで、お客さま自身が商品のバーコードスキャンや会計を行います。
POSレジとは、商品データの登録や売上・在庫管理を行うPOSレジシステム(販売時点情報管理)が搭載されたレジです。
このようなPOSレジの一種であるセルフレジは2種類あり、機能や操作方法が異なります。
- フルセルフレジ:お客さま自身が商品バーコードスキャンから精算まですべて行う
- セミセルフレジ:商品スキャンはスタッフが行い、支払いはお客さまが対応する
現金のほかにクレジットカードや電子マネーなどの支払い方法を選択できるものもあります。
店舗の業態や、顧客ニーズに応じた最適なセルフレジを選ぶことが大切です。
以下の記事でセルフレジメーカー12社を比較しているため、セルフレジの導入を検討している方はご参考ください。
関連記事:【2025年最新】セルフレジメーカー12社比較!種類・選び方を業種別に解説
セルフレジと有人レジの違い
セルフレジと従来の有人レジの大きな違いは、すべての工程を店員が行うか、一部またはすべてをお客さまが行うかという点です。
従来の有人レジでは、商品のバーコードスキャンから支払い、お釣りの受け渡しまですべてを店員が担当していました。そのため、レジ業務のためにスタッフを配置する必要があります。
一方、セルフレジは精算のみ、あるいはバーコードのスキャンも含めたすべての作業をお客さまが自ら行います。つまり、セルフレジを導入すればスタッフをほかの業務に割り当てることが可能になるのです。。
結果、人材不足の解消や、経費削減の効果が見込めます。
さらに、レジ待ち時間の短縮や業務の効率化など、多くのメリットがあるため、セルフレジを導入する企業が増えています。
セルフレジ以上に会計作業の高速化が実現できる「無人レジ」については、以下の記事をご覧ください。
関連記事:無人レジとは?導入のメリット・デメリットを詳しく解説
セルフレジの市場動向
近年、さまざまな店舗で見かけるセルフレジは、小売業界での人手不足を背景に、着実に広がりを見せています。
とくに「レジ係」の人員確保が難しい状況が続く中で、セルフレジは省人化を実現するだけでなく、お客さまの利便性向上や店舗運営を効率化する重要な設備として進化を続けています。
また、店舗のデジタル化が進むにつれて、セルフレジの役割はますます拡大しており、今後もその需要は増えていくでしょう。
参考:株式会社矢野経済研究所|POSターミナル市場に関する調査を実施(2024年)
関連する市場は約452億円まで成長
セルフレジ市場は拡大を続けており、2023年度には、関連する市場規模が452億円(前年度比120.1%)に成長しました。背景には、コロナ禍で控えめだった小売店の設備投資が再開されたことや、セルフレジへの期待が高まっていることがあります。
また、セルフレジ市場は今後も拡大が見込まれています。
セルフレジに組み込まれているPOSターミナルは、2024年度の出荷台数が107,410台(前年比99.6%)でした。出荷金額は、473億9,500万円(前年比104.8%)に達すると予測されています。
また、2026~2027年度には、大手コンビニチェーンのシステム更新が予定されています。市場規模が約700億円と予測されるほど、POSターミナルの大規模な入れ替え需要が発生する見込みです。さらなるセルフレジの導入拡大が予想されます。
関連記事:POSシステムとは?仕組みやメリット・活用例をわかりやすく解説
最近の主流セルフレジ3種
最近のセルフレジは、大きく3つのタイプが主流になっています。
- お馴染みの設置型セルフレジ
- お買い物カートにタブレットを搭載したタイプ
- スマホを使って精算できるタイプ
これまで、支払いのみをお客さまが行う形式が主流でした。しかし、最近ではスキャンから精算まですべてお客さま自身で完結できるモデルが増えてきています。
また、カート型セルフレジやスマホ決済型セルフレジは、設置場所に困らない上、お客さまのお買い物体験をより便利にする可能性を持っています。
セルフレジの種類
セルフレジは、下記の3種類に分けられます。
- フルセルフレジ
- セミセルフレジ
- 券売機型セルフレジ
種類 | フルセルフレジ | セミセルフレジ | 券売機型セルフレジ |
---|---|---|---|
お客さまの対応 | 商品のスキャン、支払いまですべて行う | 商品のスキャンをお客さま、支払いは店員 | メニューを選び、支払いまですべて行う |
店舗スタッフの対応 | サポートが必要な場合のみ対応 | 支払い時に対応 | サポートが必要な場合のみ対応 |
設置場所 | 無人エリア、完全自動化が可能 | レジエリアで店員常駐スペースが必要 | 飲食店の入口やカウンター周辺に設置 |
コスト | 導入コストが高いが、長期的には人件費削減が期待できる | 導入コストはセルフレジより低いが、店員の人件費が必要 | 導入コストは中程度で、完全無人運用が可能 |
主なメリット | 混雑緩和、スムーズな買い物体験 | お客さまがスキャンし待ち時間を短縮 | 注文と決済が一括で完了し、スタッフの負担軽減 |
注意点 | 初心者には操作が難しい場合がある | 支払い対応で混雑する可能性がある | 高齢者や機械操作に慣れていない方が戸惑う可能性がある |
フルセルフレジ

フルセルフレジは、商品のバーコードスキャンから支払いまで、の作業をお客さまが行います。一般的にセルフレジと呼ばれるものは、フルセルフレジを指すことが多く、店員を必要としないため「無人レジ」とも呼ばれます。
スーパーマーケットやコンビニでは、お客さまが商品のバーコードをひとつずつスキャンすることが一般的です。しかし、最近ではアパレル専門店を中心に、RFIDタグ(電子チップに情報を記憶)を取り入れた店舗も増えています。
代表的な導入事例としては、衣料品メーカーのユニクロやGUなどの衣料品メーカーが挙げられます。顧客が指定の位置に商品を置くだけで、瞬時に読み取ることが可能となり、スキャン作業を不要にしているのが魅力です。
フルセルフレジの導入により、レジの混雑が緩和され、スムーズな会計が実現されました。
対象者 | 受けもつ主な内容 |
---|---|
お客さま | ・商品のバーコードスキャン ・支払方法の選択(現金orキャッシュレス) ・会計(お釣りの受け取りを含む) |
店舗スタッフ | ・フルセルフレジの使い方のアドバイス ・商品ごとの年齢確認 ・クーポン券などの対応 |
関連記事:無人レジとは?導入のメリット・デメリットを詳しく解説!
セミセルフレジ

セミセルフレジは、商品のバーコードスキャンは店員が行います。支払いはお客さまが精算機で操作する仕組みのレジシステムです。バーコードスキャンに不慣れなお客さまが行うよりも、慣れた店員がスムーズに行うことで混雑の緩和が期待できます。
また、支払いは精算機で行うため、店員が現金を扱う必要がなく、釣り銭ミスの防止にもつながるでしょう。
フルセルフレジと違い、レジごとに店員が1人必要になります。しかし、レジ締め作業の簡略化や会計業務の負担軽減などの効果があるため、業務全体の効率向上が期待できるでしょう。
商品数の多いスーパーマーケットでは、バーコードスキャンの作業が面倒だと感じるお客さまにとって大きな利便性となり、ストレスなく会計を済ませられます。大手スーパーマーケットを中心に導入が進んでおり、今後もさらなる普及が見込まれています。
対象者 | 受けもつ主な内容 |
---|---|
お客さま | ・商品のバーコードスキャン ・セミセルフレジへの誘導および案内 |
店舗スタッフ | ・支払い方法の選択(現金orキャッシュレス) ・会計(お釣りの受け取りを含む) |
関連記事:セミセルフレジとは?トラブルや防ぐポイントを徹底解説!
券売機型セルフレジ
券売機型セルフレジは、お客さまが商品やメニューを選び、事前に料金を支払う形式のセルフレジです。おもに飲食店で導入されており 、注文から支払いまでをスムーズに行えるのが特徴です。
キャッシュレス決済対応の機種が多く、現金管理の手間を軽減できるメリットがあります。また、多言語対応やアレルギー情報の表示機能など、多くの機能を備えており、訪日外国人にも利用しやすい設計です。
注文データをキッチンへ直接送信できるシステムと連携すれば、調理のオペレーションが効率化し、業務負担の軽減につながります。
このような利便性から、下記のように回転率を重視する業態におすすめです。
- ファストフード店
- ラーメン店
- カフェ
- アミューズメント施設
迅速な注文処理と業務効率の向上を求める店舗にとって、導入するメリットは大きいでしょう。
対象者 | 受けもつ主な内容 |
---|---|
お客さま | ・商品・メニューの選択 ・支払い方法の選択(現金orキャッシュレス) ・会計(お釣りの受け取りを含む) |
店舗スタッフ | ・券売機型セルフレジの使い方のアドバイス ・食券の回収 ・注文内容の確認 |
関連記事:【飲食店】券売機導入のメリットとは?向いている店舗や選定ポイント
セルフレジの仕組み
セルフレジの心臓部とも言えるのが「スキャナ」と呼ばれる読み取り機です。スキャナは、商品情報を正確に読み取り、会計をスムーズに進める役割を持っています。
ここでは、セルフレジで使われている2種類のスキャナについて、それぞれの特徴を紹介します。
バーコードスキャナ型:一般的な方式
スーパーやコンビニでよく見かけるのが、バーコードスキャナ型です。商品についているバーコードをひとつずつ読み取る方式で、直感的な操作が可能な点が特徴です。
バーコードをスキャンすると、商品名や価格が画面に表示されるため、会計の進み具合を確認しながら精算を進められます。
また、お客さま自身で商品を手に取りスキャンすることによって、精算の順番も自由に決められるため、スムーズな会計が可能です。
ICタグ(RFID)スキャナ型:次世代の精算方式
より高度な技術を活用しているのが、ICタグスキャナ型です。
商品に取り付けられた小さなICタグには、商品情報が記録されており、専用の場所に商品を置くだけで自動的に読み取りが完了します。複数の商品を一度に読み取れるため、精算時間を大幅に短縮できます。
また、ICタグには会計済みの情報も記録されるため、万が一の商品の持ち出しも防止できる安全な仕組みです。
セルフレジの使い方と決済方法
セルフレジは、お客さまが自分で商品をスキャンし、支払いを行うレジシステムです。ここでは、フルセルフレジとセミセルフレジの使い方を詳しく解説します。セルフレジの使い方については、以下の記事でも詳しく解説しています。
関連記事:セルフレジの使い方は?メリットやしくみ、導入事例をご紹介
フルセルフレジ
フルセルフレジは、商品スキャンから支払いまでのすべてをお客さまが行う方式です。一般的な使用手順は、下記のとおりです。
- 商品を選ぶ
- 購入したい商品をかごに入れる
- レジスペースまで商品を運ぶ
- レジにて商品のバーコードをスキャンする
※バーコードがない商品には「バーコードなし」などの選択肢もある
- 画面に商品の合計金額が表示される
- 支払い方法を選択する(現金orキャッシュレス)
- 選択した支払い方法にて決済する
- 発行されたレシートを受け取ってレジ操作の完了
クーポン券などが発行される場合がある
フルセルフレジは操作がシンプルですが、はじめての方は戸惑うこともあります。また、支払い方法が多様化 しており、QRコード決済に対応した機種も増えてきています。
導入する際は 直感的に使える設計の機種や、わかりやすい案内表示を備えた機種を選ぶことが、スムーズな運用につながるポイントです。
セミセルフレジ
セミセルフレジは、スタッフが商品スキャンを行い、支払いだけをお客さまが操作する方式です。
一般的な使い方は、下記のとおりです。
- 商品を選ぶ
- 購入したい商品をかごに入れる
- レジスペースまで商品を運ぶ
- スタッフがレジにて商品のバーコードをスキャンする
- 画面に商品の合計金額が表示される
- スタッフが精算機で支払い操作を促す
- お客さまが支払い方法の選択する(現金orキャッシュレス)
- 選択した支払い方法にて決済する
- 決済を完了し、発行されたレシートを受け取る
クーポン券が発行される場合もある
セミセルフレジは、スタッフの補助があるため、操作に慣れていない方も使いやすいのが特徴です。現金の受け渡しが不要になることで、感染症対策としてもメリットがあります。
小規模スーパーやコンビニでの導入が多い傾向にあります。有人レジと併用しながら導入を進めることで、スムーズな運用と顧客の利便性向上が期待できるでしょう。
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セルフレジの費用相場

セルフレジを導入する際には、初期費用だけでなく、運用コストも含めた総合的な費用も考慮しましょう。
セルフレジの種類ごとの費用相場は、下表のとおりです。
フルセルフレジ | セミセルフレジ | |
---|---|---|
導入費用 | 100~300万円/台 | 80~200万円/台 |
運用費用 | 数万円~/月 | 25,000円~/月 |
関連記事:セルフレジの導入費用はいくら?価格から導入コストまで徹底解説
フルセルフレジ
フルセルフレジは、お客さまがスキャンから決済までをすべて全て行う完全無人レジです。費用相場は、下表のとおりです。
費用 | |
---|---|
導入費用 | 100~300万円/台 |
運用費用 | 数万円~/月 |
高度な機能を備えているため、初期導入費用が高額になりやすい傾向です。運用開始後も保守費用や消耗品などで、月数万円のコストが発生します。
また、月額契約型のサポートプランを利用するケースが多く、毎月の支払いが必要になる可能性が高いでしょう。そのため、長期的なランニングコストを考慮することがポイントです。
フルセルフレジを導入する際は、初期費用だけでなく、運用コストと費用対効果を見極めた導入計画が必要となります。
セミセルフレジ
セミセルフレジは、フルセルフレジに比べて初期費用が抑えられるのが特徴です。
費用 | |
---|---|
導入費用 | 80~200万円/台 |
運用費用/月 | 保守・メンテナンス費用:2~10万円POSシステム利用料:無料~数万円インターネット通信料:約5,000円 |
商品の登録機と自動精算機を併用する場合、フルセルフレジよりも高額になるケースがあります。設置工事費用を合わせると、100~400万円程度です。
レジ台数や運用形態を事前に計画し、費用対効果を考慮することが大切です。導入前に、長期的なコスト試算を行い、自店舗の規模や業態に最適なプランを選定しましょう。
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セルフレジを導入する5つのメリット

セルフレジを導入することで、店舗運営において多くのメリットが生じます。
セルフレジはスタッフとお客さま双方に利便性が高まり、経営の効率化や顧客満足度の向上にもつながるため、その効果を十分に把握して運営に役立てていきましょう。具体的なメリットは、下記の5つです。
- お客さまが非接触決済を選択できる
- 待ち時間の軽減と回転率の向上が見込める
- キャッシュレス決済の導入に踏み出しやすい
- 人手不足解消と人件費削減につながる
- スタッフによる人為的ミスが減少する
それぞれ詳しく解説していきます。
1.お客さまが非接触決済を選択できる
セルフレジの大きなメリットのひとつが、お客さまが非接触決済を選択できる点です。とくに、、現金やレシートの受け渡しに抵抗を感じる方にとって、セルフレジは安心して利用できる選択肢となるでしょう。
また、有人レジでは「ポイントカードは?」「レジ袋はご入用ですか?」などの、マニュアル化されたやり取りが発生します。しかし、このようなコミュニケーションが苦手なお客さまも少なくありません。
フルセルフレジであれば、商品のスキャンから決済までをお客さまが自身の手ですべて完結できます。クレジットカードや電子マネーのタッチ決済への対応機器なら、非接触決済での支払いも選択可能です。
そのため、衛生面の向上や利便性の向上にもつながります。
2.待ち時間の軽減と回転率の向上が見込める
セルフレジは、店舗の回転率向上にも期待できます。従来の有人レジでは、スタッフが一人ひとり対応する必要があったため、お客さまを待たせてしまうという課題がありました。
混雑時には列が長くなり、お客さまのストレスや離脱の要因となることも少なくありません。
セルフレジでは、時間がかかる商品のバーコード読み取りや、代金の支払いなどをお客さま自身で進めるため、レジ待ち時間を大幅に短縮できます。
また、複数のセルフレジを設置することで、同時に多くのお客さまに対応できるようになり、レジの回転率向上にもつながるでしょう。
その結果、売上アップやお客さまの満足度向上に貢献します。
3.キャッシュレス決済の導入に踏み出しやすい
セルフレジは現金はもちろんのこと、キャッシュレス決済の導入に踏み出しやすい点もメリットです。キャッシュレス決済の主な種類は、下記のとおりです。
- クレジットカード
- 各種電子マネー(交通系ICカードを含む)
- スマホ決済アプリ(〇〇ペイなどのQRコード決済)
- デビットカード
キャッシュレス決済に対応したセルフレジは、支払いがスムーズに進むのが魅力です。この際、お客さまにどの決済が利用可能かを、事前にわかりやすく案内することが重要です。セルフレジの入口や操作画面に対応決済方法を表示しておくことで、お客さまが迷わず選択できるでしょう。
さらに、現金払いにも対応できるセルフレジを導入すれば、キャッシュレス決済に慣れていないお客さまにも配慮できます。
セルフレジにキャッシュレスの導入を検討している方は、以下の記事も参考にしてください。
関連記事:
セルフレジはキャッシュレス導入がおすすめ!POS+(ポスタス)ので広がる可能性
PayPay(ペイペイ)をセルフレジに導入する方法は?加盟店になるメリットやデメリットを解説
4.人手不足解消と人件費削減につながる
セルフレジの導入により、会計処理をお客さまに任せられるため、レジ業務に必要なスタッフの数を削減できます。店舗における人手不足につながるほか、将来的に人件費を大幅に抑えることも可能です。
また、レジ業務が軽減されることで、他の作業(品出し、在庫管理など)に人員を割り当てられます。店舗全体の運営効率の向上にもつながるでしょう。
5.スタッフによる人為的ミスが減少する
セルフレジを導入することで、会計時のヒューマンエラーを防げるメリットがあります。従来の有人レジでは、お釣りの渡し間違いや金額の打ち間違いといったミスが発生するケースが多くありました。
しかし、セルフレジではお客さま自身が自動決済を行うため、会計時のトラブルを大幅に減らすことが可能です。
また、業務終了後の精算作業が容易になるのもメリットです。コンビニエンスストアなどでは、営業中にレジの精算を行うことが大半で、釣り銭が合わないといったトラブルが起こることも少なくありません。セルフレジの導入により、精算ミスをなくすことで、スピーディな処理へとつながります。
セルフレジを導入するデメリット・注意点
セルフレジはメリットが得られる一方でデメリットも生じます。まずはどのようなデメリットが発生するのかを把握することで、冷静に対処することが可能となるでしょう。
セルフレジの導入後に想定される主なデメリットは、下記の5つです。
- 使用方法を説明する必要がある
- セルフレジは万引きが発生しやすい
- セルフレジ導入にはコストが発生する
- セルフレジを配置するスペースが必要になる
- お客さまの手間が増える
それぞれ詳しく解説します。
使用方法を説明する必要がある
セルフレジは多くの店舗で普及してきたとはいえ、まだ使い方がわからないというお客さまも少なくありません。こうしたお客さまに対して、使い方の説明や操作の手伝いなどのサポートが求められます。その間は、スタッフが一時的に他の業務から離れる必要があるため、ほかの業務に支障が出てしまう可能性があります。
【解決策】
- セルフレジの使い方をレクチャーする担当スタッフを配置する
- セルフレジを使っていただけるよう、お客さまにお声がけする
上記の取り組みを実施すれば、セルフレジの利用促進と店舗運営の効率化を両立できるでしょう。
フルセルフレジは万引きが発生しやすい
フルセルフレジでは、商品スキャンもすべてお客さま自身が行うため、万引きが発生しやすいリスクがあります。スーパーなどでは「スタッフが見ていない」という状況を利用し、意図的にスキャンをせずに商品を持ち出してしまうケースが考えられます。
このような行為は店舗の売上に影響を与え、経営面でも大きな問題となるため、対策が必要です。。
主な解決策は、下記のとおりです。
【解決策】
- スタッフの定期的な巡回する
- セルフレジごとの防犯カメラの設置する
- AIによる不正検知システムの導入
- 防犯用のタグを商品に装着する
- アラームシステムの導入する
- 代金の支払いのみをお客さまが行う「セミセルフレジ」の導入する
セルフレジの導入時には、こうした対策と合わせて、お客さまへの注意喚起も重要となります。スタッフが一定の距離で注視しながら必要に応じて声かけを行うことで、不正防止につながるでしょう。
なお、意図的に商品を持ち去った場合は、窃盗罪(刑法第235条)に該当します。
第二百三十五条 他人の財物を窃取した者は、窃盗の罪とし、十年以下の懲役又は五十万円以下の罰金に処する。引用:刑法(明治四十年法律第四十五号) |
厳しい処罰の対象となるため、店舗側は窃盗罪についても、注意喚起を行うことが望ましいです。店内に注意喚起の掲示を行うことで、抑止効果を高められます。
セルフレジの導入にはコストが発生する
セルフレジの導入には、相当なコストが発生します。種類によって費用は異なりますが、一般的に1台あたり数百万円程度の初期投資が必要となる場合があります。
また、設置・導入費用はもちろんのこと、ランニングコストなども事前に試算しておくことが大切です。
【解決策】
- 導入前に自社に見合ったセルフレジのタイプを比較検討する
- セルフレジ導入による中長期的な費用対効果を試算する
適切なタイプを選び、中長期的な運用コストを見極めることで、経営の効率化につなげられます。
セルフレジを配置するスペースが必要になる
セルフレジにはさまざまなタイプがあり、サイズも異なります。しかし、どのタイプもある程度のスペースが必要です。
とくに規模の小さな店舗の場合、レジを置くだけで店内に圧迫感が生じてしまう可能性があります。
【解決策】
- 店舗の大きさやお店の雰囲気に合わせた機種を選定する
- セルフレジの最適な配置位置とレイアウトを検討する
セルフレジは、設置スペースの確保だけでなく、店舗の快適な動線設計や雰囲気を考慮する必要があります。適切な機種選定とレイアウト調整を行うことで、限られたスペースでも効果的に活用できるでしょう。
お客さまの手間が増える
従来の有人レジでは、商品のバーコードスキャンや決済などすべての会計処理をスタッフが行っていました。セルフレジでは、お客さま自身が会計処理を行うため、これまでと比べて手間を感じる方が増えることが課題となります。
セルフレジを導入する際は、お客さまの負担をできるだけ軽減する工夫を行うことが大切です。
【解決策】
- セルフレジの使い方や質問に対応できるスタッフを配置する
- 支払いのみをお客さまに任せるセミセルフレジを導入する
- 有人レジとセルフレジ(フルセルフレジ)を併設する
スタッフのサポートやレジの選択肢を増やし、快適に利用できる環境を整えましょう。
セルフレジを導入する際のポイント4選
セルフレジのメリットを最大限生かすためにも、導入時には下記のポイントを押さえておきましょう。
- 店舗に適したセルフレジを見極める
- 顧客が使いやすいセルフレジを選ぶ
- コストパフォーマンスを比較する
- サポート体制が整っているかを確認する
詳しく解説していきます。
1.店舗に適したセルフレジを見極める
まずは、店舗に適したセルフレジを見極めることです。セルフレジにはさまざまな種類があり、下記のように店舗の業種・規模に応じて求められる機能が異なります。
- 飲食店向け
- 小売店向け
- 医療機関向け
以下で、業種ごとにおすすめのセルフレジの特徴を詳しく解説します。
飲食店向きセルフレジの特徴
飲食店では、注文と会計をスムーズに連動させる機能がおすすめです。とくに、下記の機能に対応しているセルフレジが便利です。
- メニュー選択
- トッピングのカスタマイズ
- QRコードでのスマホ決済
また、注文データをキッチンプリンタに直接送信できるシステムと連携すると、調理スタッフが迅速に対応でき、業務効率が向上します。外国人観光客が多く訪れるエリアや、外国籍の学生が多い地域では、多言語対応ができるかも大切なポイントです。
店舗の客層やオペレーションに合わせた機能を備えているセルフレジを選べば、スムーズな運営と顧客満足度の向上が期待できます。
以下の記事では、飲食店向けにセルフレジ導入のメリットをお伝えしています。合わせてご覧ください。
関連記事:【飲食店】セルフレジ導入メリットは?選定ポイント・事例も解説
小売店向きセルフレジの特徴
小売店では、スムーズな会計処理と在庫管理の連携が重要なポイントです。そのため、バーコードスキャナやキャッシュレス決済機能が充実したセルフレジを導入すれば、効率的な運用が可能になります。
また、POSシステムと連携することで、売上分析や在庫管理がリアルタイムで行えるので、業務の効率化も図れます。観光地や大型店舗では、多言語対応や釣り銭機能を備えた機種を選ぶことで、スムーズな会計対応が可能になるでしょう。
導入する際は、会計のスピードや正確性のみを重視しないことが大切です。在庫管理・売上分析などのデータ活用を視野に入れてセルフレジを選べば、小売店の運営効率の向上が期待できます。
医療機関向きセルフレジの特徴
医療機関では、スムーズな会計業務を実現するために、レセコンで出力したバーコードをスキャンし、会計情報をセルフレジで処理する方式が一般的に採用されています。
通常の会計業務の場合は、レセコンとレジは直接連携しておりません。そのため、レセコンで出力された領収書をもとに、手動で入出金処理を行うことが多く、入力ミスや業務負担の増加が課題となっています。
この方式を導入することによって、請求金額の入力ミスを防ぎ、会計処理をスムーズに行うことが可能です。
また、感染症対策として、非接触型の精算機能を搭載したモデルもおすすめです。
病院やクリニックの待ち時間を短縮し、スタッフの業務負担を軽減するために、医療機関向けの専用セルフレジを選びましょう。
2.顧客が使いやすいセルフレジを選ぶ
セルフレジを導入する際には、お客さまが使いやすいレジを選定することが大切です。
幅広い年代のお客さまが訪れる店舗では、機械操作が不慣れな年配の方も多いと予想されます。そのため、セルフレジの操作に苦戦し、顧客離れにつながるリスクがあるでしょう。
このようなリスクを減らすためには、視覚的に優れたセルフレジや、簡易的な操作のみで精算まで行えるタイプのセルフレジがおすすめです。
また、音声案内機能を搭載したセルフレジや、多言語対応が可能なレジを導入すれば、より多くの顧客層に対応できます。
セルフレジを選定する際には、利用する顧客層の特徴を踏まえた上で、お客さまが使いやすいタイプを選びましょう。
3.コストパフォーマンスを比較する
セルフレジを選ぶ際は、コストパフォーマンスを慎重に比較しましょう。一般的に、セルフレジは機能面が優れているほど価格も高額になるため、コストが膨れ上がる可能性があります。
そのため、必要な機能を見極め、コストを抑えながら効率的に運用できるモデルを選ぶことが大切です。
たとえば、大規模なスーパーマーケットでは、多台数のフルセルフレジを導入することで人件費削減の効果が見込めます。
一方、小規模店舗では、設置スペースや費用対効果を考慮し、セミセルフレジやコンパクトなモデルを選んだほうが適しているケースもあります。
店舗の運営において不必要な機能ばかり搭載しても、結局使用することなく、コストだけかさんでしまうことになりかねません。コストパフォーマンスを最大化させるためにも、どの機能が必要かを見極めることが重要です。
4.サポート体制が整っているかを確認する
セルフレジを導入する際には、、メーカーのサポート体制が充実しているかも大切なポイントです。セルフレジは精密な機器であるため、故障やトラブルが発生すると、一時的に使用を中止せざるを得なくなります。
レジは店舗の営業に直結する重要な設備なため、トラブル時に迅速な対応を受けられるメーカーを選びましょう。
迅速に対応できるカスタマーサポートがあるか、保守・メンテナンスがスムーズに行われるかを確認することが大切です。
また、24時間営業の店舗であれば、24時間365日のサポート体制が整っているかもチェックしておくと安心です。
「POS+(ポスタス)」では、導入から運用までトータルサポートを提供しています。初期設定や設置作業など、すべてお任せできるので、機械操作が苦手な方でも安心して導入できます。
また、365日対応の電話サポートや全国駆けつけサポートなど、フォロー体制が充実しているのも魅力です。
店舗ごとに個別カスタマイズが可能なため、業態に応じた最適なセルフレジを導入したい方は、ぜひお問い合わせください。
セルフレジ導入の流れ
セルフレジ導入の流れはお店の業態や製品によって異なりますが、おおよそ以下のような流れになります
STEP 1:お問い合わせ
まずは、セルフレジの提供会社に問い合わせをして、商品の資料などを送ってもらいましょう。
スムーズなやりとりを進めるため、事前に下記のポイントを整理しておくとよいでしょう。
- 店舗の規模や業態
- 導入の目的(人件費削減、業務効率化など)
- レジ台数や設置スペース
- キャッシュレス決済対応の希望有無
- 導入希望時期の目安
これらを明確に伝えることで、自店舗に適したセルフレジの提案を受けやすくなります。早い段階で具体的な要件を整理し、スムーズな導入を進めましょう。
POS+(ポスタス)のセルフレジにつきましてはこちらからお問い合わせください。
STEP 2:商談・お見積もり
セルフレジを導入する際には、店舗の規模や用途、実現したいことなどを伝えて見積もりをもらうことが大切です。
商談を行う前に、必要な機能や予算感、気になる周辺機器などを検討しておくと、スムーズに商談を進められます。
とくに確認すべきポイントは、下記のとおりです。
- 導入後の運用サポート体制
- 設置スペースに関する要望
- 初期費用とランニングコストのバランス
初期導入費用だけでなく、月々の保守費用やメンテナンス費用も考慮する必要があります。長期的な視点で比較・検討し、自店舗に最適なプランを選びましょう。
STEP 3:契約・納品日決定
契約内容に納得できたら、契約を締結して納品日を決定します。この際に納品スケジュールや、設置作業に関する詳細も確認しておきましょう。
- 納品日や設置作業にかかる時間の確認
- キャンセル時の対応や違約金の有無
- 繁忙期の納品調整
導入時期によっては繁忙期と重なることもあるため、余裕を持ったスケジュール調整が必要です。契約後も、細かな点を確認し、トラブルを未然に防ぎましょう。
STEP 4:設置・設定
機材が届いたら商品を設置しスタッフにレクチャーします。
セルフレジの設置・設定は、メーカーや販売代理店の担当者が対応する場合が大半です。しかし、設置時にいくつか確認しておくべきポイントがあります。
- 電源や通信回線(インターネット回線)の接続
- 店舗レイアウトに合わせた配置調整
- レシート発行機や釣り銭機の動作確認
また、導入後にトラブルを防ぐため、必ず試運転を行い、問題なく稼働するかを確認しましょう。とくに、POSシステムとの連携や、キャッシュレス決済の動作確認は事前にチェックすることが大切です。
スムーズな運用を行うためにも、設置時のチェックリストを作成し、万全の状態で稼働開始できる準備を整えましょう。
STEP 5:ご利用開始
設置・設定が完了したら、利用を開始できます。しかし、セルフレジを導入しても、すぐにすべてのお客さまがスムーズに利用できるとは限りません。
導入初期は操作に戸惑うケースも多いため、スタッフによるサポート体制を整えておくことが大切です。
- セルフレジ周辺にスタッフを配置し、操作方法を案内
- 操作方法をわかりやすく記載したPOPや説明書きを設置
- トラブル発生時に迅速に対応できる仕組みを整備
最初は操作に時間がかかるお客様が多くても、慣れることでスムーズな利用が定着していきます。また、サポート体制が充実しているメーカーの製品を選ぶのもおすすめです。
たとえば「POS+(ポスタス)」では、導入作業だけでなく、店舗スタッフ向けのトレーニングも提供しています。365日対応の電話サポートも備えているため、トラブルが発生した際も迅速に対応可能です。
はじめてセルフレジを導入する方や、サポート体制を重視したい方は、POS+(ポスタス)のセルフレジを検討してみてください。
関連記事:セルフレジの使い方は?メリットやしくみ、導入事例をご紹介
セルフレジの導入事例
セルフレジは、さまざまな店舗に対してサービス提供をしています。導入により、お店の効率が上がったという事例が数多くあります。
ここでは、実際のお店の導入事例を紹介しますので、導入時の参考にしてください。
BOBAcafe&金のとりから(飲食店)
BOBAcafe&金のとりからは、テイクアウトとイートインに対応した、タピオカやからあげを提供する飲食店です。ピークタイムには注文が集中し、レジの混雑やオーダーミスが発生しやすいという課題を抱えていました。
以下では、導入前の課題・導入効果を詳しく紹介します。
【導入前の課題】
セルフレジ導入前は、レジ業務の負担が大きく、下記のように多くの課題がありました。
導入前の課題 | 詳細 |
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待ち列の解消 | ・注文が集中する時間帯は長蛇の列 ・店舗の回転率が低下 |
カスタマイズメニューによる業務負担 | ・多様なカスタマイズメニューによるオーダー時間の増大 ・レジスタッフの負担が増大しオーダーミスの発生 |
ピークタイムの注文集中による機会損失 | ・注文の集中によるオーダーストップ・売上の機会損失 |
人手不足とアルバイト採用の難しさ | ・多忙な業務負担によるアルバイトスタッフの確保が困難 ・採用に苦戦 |
このような状況を改善するために、セルフレジの導入が検討されました。
【導入効果】
セルフレジの導入後、店舗運営は大きく改善されました。具体的な導入効果は、下記のとおりです。
導入効果 | 詳細 |
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セルフレジ2台の導入で待ち列が緩和 | ・レジ前の混雑が解消され、スムーズなオペレーションを実現・順番待ちシステムとの併用で店舗運営の効率が向上 |
オーダーミス削減 | ・注文情報がキッチンに直接送信され、スタッフの確認作業が不要に・カスタマイズメニューにおけるオーダーミス減少 |
スムーズな店舗運営が可能に | ・レジ業務の手間が省け、ピーク時のオーダーストップが不要に・売上の最大化に貢献 |
商品提供のスピード向上 | ・商品提供時間の短縮を実現・お客さまの満足度向上 |
勤務環境の改善でスタッフの採用の効率化 | ・レジ業務の負担が軽減・スタッフの働きやすい環境が整い、アルバイト採用の効率化を実現 |
セルフレジの導入によって、従業員の負担軽減だけでなく、人手不足の解消や顧客満足度の向上にもつながる成功事例となりました。詳細は「券売機2台を導入して待ち列の解消と非対面接客を同時に実現」をご確認ください。
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株式会社TGK(飲食店)
株式会社TGKが運営する「神田たまごけん秋葉原店」および「肉とたまご新宿東口店」では、POS+を導入し、オーダーと会計のセルフ化を実現しました。
以下では、導入前の課題・導入効果を詳しく紹介します。
【導入前の課題】
導入前は、従来の券売機を利用した注文システムに課題がありました。詳細は、下記のとおりです。
導入前の課題 | 詳細 |
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店舗入口にお客さまが滞留し、混雑が発生 | 注文の列ができ、店内外の導線が悪化 |
注文後に列に戻れないトラブルが発生 | 券売機利用後に席の確保が難しく、混乱 |
注文時の操作方法がわからないお客さまが多発 | スタッフが対応に追われ、業務負担が増加 |
客層の約7割が外国人観光客であったため、券売機の操作方法がわからず、店の入口付近で人が滞留する問題が頻繁に発生していました。
【導入効果】
セルフオーダーとセルフレジの導入によって、下記のような改善が見られました。
導入効果 | 詳細 |
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スマホで注文ができ入口の混雑が解消 | 席についてメニューを選ぶことで、店舗外の待ち列が減少 |
注文QRを発行し列に並びながらメニュー選択・注文が可能に | ・注文時間が短縮・オーダーの流れがスムーズに |
多言語対応により、外国人観光客の注文がスムーズに | ・操作方法の説明が不要に・スタッフの負担軽減 |
注文・会計業務の負担軽減、オペレーションの効率化、顧客満足度の向上を実現し、店舗運営の最適化につながった事例となっています。
事例の詳細は、「モバイルセルフオーダーとセルフレジの掛け合わせ運用によりオーダーと会計のセルフ化、お客様の利便性向上に貢献!」をご覧ください。
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まとめ
セルフレジの導入は、店舗運営に大きな変革をもたらす重要な決断です。
導入することで以下のようなメリットが期待できます。
- 非接触決済の実現
- レジ待ち時間の短縮による回転率向上
- 人件費の削減
一方で、導入コストの負担やスペースの確保、万引き対策など、考慮すべき課題も少なくありません。
これらの問題をクリアするためには、適切なシステムの選定と、店舗の特性に合った運用方法を検討することが大切です。セルフレジ導入の成否は、店舗の規模や客層、取扱商品などを総合的に検討し、自店に最適なシステムを選択できるかどうかにかかっています。
中長期的な視点で費用対効果を見極め、計画的な導入を進めましょう。
よくある質問
商品スキャンから精算までの一部またはすべての作業をお客さま自身が行うレジのことです。精算部分だけをお客さまが行うレジがセミセルフレジで、すべてを行うレジをフルセルフレジといいます。
メリットは、レジ業務の効率化・人件費削減・感染症対策などの効果が見込めることです。一方、デメリットとしては、お客さまが操作に戸惑う可能性などが考えられます。
人人材不足解消が目的であればフルセルフレジの方が効果が期待できます。高齢者のお客さまが多いような店舗ではセミセルフレジで一部の業務だけをセルフ化するのがよいでしょう。
参考サイト:日本経済新聞
セルフレジとは 省人化へ日本では2003年に導入
セルフレジの利用客6割に スーパーも導入、民間調査
良品計画、国内「無印良品」の6割にセルフレジ