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2024.08.22
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タッチ決済端末を導入するべき?タッチ決済の種類からメリット、導入方法を解説

キャッシュレスサービス導入に伴い、タッチ決済端末の設置を検討している企業も多いのではないでしょうか。新型コロナウイルスの感染防止対策が取られて以降、タッチ決済端末による非接触決済が普及しました。

今回の記事は、タッチ決済端末の導入に向けてメリットやデメリット・注意点を詳しく解説します。タッチ決済端末を選ぶ際のポイントもまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。

タッチ決済端末とは?

タッチ決済端末とは、店員と顧客の間で直接触れる動作を必要とせずに決済が行える非接触型端末のことです。例えば、クレジットカード決済でも店員にカードを渡す必要がなく、専用のタッチ決済端末にクレジットカードをタッチするだけで支払いを済ませられます。

「コンタクトレス決済」と呼ばれることも多く、クレジットカードだけでなく、QRコード、電子マネーといった決済サービスもタッチ決済端末での支払いに対応しています。レジの待ち時間短縮につながるほか、人手不足の解消や人件費の削減が可能となります。

タッチ決済の種類

タッチ決済には、下記の通りさまざまな種類があります。それぞれどのような特徴があるのかを確認し、お客様が不便なく使えるように準備を進めましょう。

  • カード決済
  • 交通系電子マネー決済
  • QRコード決済
  • スマートフォン決済
  • ウェアラブル決済

カード決済

カード決済とは、クレジットカードによるタッチ決済を指します。従来、クレジットカード決済ではカードを専用端末に差し込む必要がありましたが、タッチ決済ではカードを端末にタッチするだけで決済が行われます。

また、タッチ決済であれば基本的に署名をする必要もありません。ただし、15,001円以上の決済は署名が必要となります。

交通系電子マネー決済

交通系電子マネー決済とは、SuicaやPASMOといった交通事業者が発行するICカードによる決済です。「FeliCa」と呼ばれる規格を採用しており、クレジットカードのタッチ決済で使われている規格よりもスピーディな決済が可能です。

QRコード決済

QRコード決済とは、専用アプリに表示されるQRコードやバーコードを読み取って決済する方法です。お客様側が店舗のQRコードを読み取る「ユーザースキャン方式」と、店舗がお客様のQRコードを読み取る「ストアスキャン方式」の2パターンがあります。

スマートフォン決済

スマートフォン決済は、Apple PayやGoogle Payによる決済方法です。クレジットカードやプリペイドカードといったカード情報を端末に登録することで、カードを取り出さなくても、スマートフォンだけで決済が行えます。

ウェアラブル決済

最近では、ウェアラブル決済も注目されています。Apple WatchやGoogle Pixel Watchのように、決済機能を有するデジタル端末をタッチするだけで決済が行えます。事前にスマートフォンを介してカード情報を登録する必要があります。

タッチ決済端末を店舗に導入するメリット

タッチ決済端末を店舗に導入することで、どのようなメリットが得られるのでしょうか。事業者側のタッチ決済端末導入のメリットを紹介します。

  • レジ業務の効率化につながる
  • 集客力の強化に生かせる
  • 安全性に配慮できる

レジ業務の効率化につながる

1つ目のメリットは、レジ業務の効率化につながることです。タッチ決済では、専用端末にクレジットカードやスマートフォンをタッチするだけで決済が行われるため、スピーディな支払いが可能となります。

従来と異なり、現金・クレジットカードの受け渡しも不要で、会計にかかる時間を最小限に抑えられます。また、タッチ決済端末を導入すれば、お客様自身での決済が実現し人件費の削減にも期待できます。

集客力の強化に生かせる

タッチ決済端末の導入は、集客力の強化にも生かせます。キャッシュレスサービスが広がる中で現金を持ち歩かないユーザーを中心に、利用者の増加が見込めます。

また、海外では日本以上にキャッシュレスが普及している国も多く、タッチ決済端末導入で訪日外国人の集客も狙えるのがメリットです。タッチ決済に対応することで、店舗の売上拡大の可能性を高められます。

安全性に配慮できる

安全性に配慮しながら決済を行えるのが、タッチ決済端末導入のメリットです。従来のクレジットカード決済では、店員にカードを受け渡したり、暗証番号を入力したりすることに抵抗を感じるお客様も少なくありませんでした。

一方タッチ決済端末であれば、お客様側は専用端末にクレジットカードをタッチするだけで支払いが済ませられるため、スキミングや情報漏えいといったリスクを防ぎやすくなります。また店舗側にとっても、未回収リスクの軽減や、犯罪行為の抑止につながるのがメリットといえるでしょう。

タッチ決済端末を店舗に導入するデメリット・注意点

タッチ決済端末導入にはメリットだけでなく、デメリット・注意点もあります。どのようなポイントに気を付ければよいのか、タッチ決済端末導入前に確認しましょう。

  • 端末の初期導入コストが発生する
  • 端末の操作に慣れる必要がある
  • 利用額に上限が設定されている

端末の初期導入コストが発生する

タッチ決済端末導入に伴い、初期導入コストが発生する点に注意しましょう。クレジットカードやスマートフォンのタッチ決済に対応するためには、端末を用意しなければなりません。

とはいえ、マルチ決済端末と呼ばれる端末であれば、あらゆるタッチ決済に対応できます。初期導入コストを削減したい場合には、マルチ決済端末の導入を検討してみてください。

端末の操作に慣れる必要がある

タッチ決済端末導入後に、従業員が操作に慣れる必要が出てきます。特に複数の端末を導入すると、慣れるまでに時間がかかるだけでなく、人的ミスが起こるリスクも考えられます。

一般的にタッチ決済端末には、「2面待ち」と「3面待ち」の2パターンがあります。2面待ちは、クレジットカード決済とタッチ決済を別々のボタンで選択するため、瞬間的に操作がしにくいといわれています。

後者の3面待ちは、クレジットカード決済とタッチ決済いずれの場合でも、1つのボタンだけで決済が完結します。操作性を重視するのであれば、3面待ちに対応したタッチ決済端末を導入しましょう。

利用額に上限が設定されている

タッチ決済は、利用金額の上限が設定されている点に注意しなければなりません。クレジットカードブランドで異なりますが、基本的にタッチ決済の上限金額は15,000円までとなっています。

15,001円以上を決済する場合、タッチ決済ではなく、通常のクレジットカード決済を行わなければなりません。タッチ決済では利用上限額が定められていることから、顧客単価が低くなりやすい点に注意しましょう。

タッチ決済端末を選ぶ際のポイント

タッチ決済端末を選定する際には、いくつかのポイントを確認することが大切です。下記の通り、4つの選定ポイントを意識しながらタッチ決済端末の導入を進めていきましょう。

  • 初期費用やランニングコスト
  • タッチ決済端末のタイプ
  • POSシステムとの連携
  • サポート体制の充実度

初期費用やランニングコスト

まずは、タッチ決済端末導入時の初期費用やランニングコストです。タッチ決済端末にはさまざまな種類があり、価格も端末によって幅があります。

またランニングコストに関しては、インターネット通信費や、各タッチ決済による決済手数料などが発生します。あらかじめ予算を決めた上で、どれくらいコストが発生するのかを計算しましょう。

タッチ決済端末のタイプ

タッチ決済端末は、「据え置きタイプ」と「ポータブルタイプ」の種類があります。前者の据え置きタイプは、レジ横に設置する端末で大型店舗におすすめです。持ち運びが難しいデメリットがあるものの、紛失や盗難リスクを防げるのがポイントです。

後者のポータブルタイプは、屋外店舗や飲食店におけるテーブル決済に便利です。自由に持ち運べるのが特徴である一方、紛失には十分気を付けなければなりません。

POSシステムとの連携

3つ目のポイントは、POSシステムとの連携が可能であるかです。店舗ですでにPOSシステムを導入している場合、そのままタッチ決済端末と連携することで、業務の効率化が図れます。

また、POSシステムだけでなく、既存のシステムや今後導入を検討しているシステムとの連携についても確認しましょう。

サポート体制の充実度

万が一の場合に備えて、サポート体制の充実度もチェックする必要があります。具体的には、タッチ決済端末導入時のマニュアル作成・教育機会、トラブル時の対応、メンテナンス、サポートの対応時間帯などが挙げられます。

特に、24時間営業の店舗であれば、タッチ決済端末にトラブルが発生したときにサポートが受けられるのかを事前に調べることも大切です。安心してタッチ決済端末を利用するために、サポート体制をよく確認しておきましょう。

タッチ決済端末の導入方法

それでは、タッチ決済を店舗に導入していくにあたって、どのような手順で進めていけばよいのでしょうか。最後に、タッチ決済端末を導入する流れを3ステップで解説していきます。

1.タッチ決済端末導入に向けた申請

初めに、タッチ決済端末導入に向けて申請が必要となります。一般的に、Web上での申し込みが可能である場合が多く、パソコンやスマートフォンから気軽に申請できます。

タッチ決済端末のサービスで異なるものの、事業者名や事業規模、業界などを記入します。申請書の内容に誤りがあると再度の提出が求められるため、一つひとつの項目に間違いがないように注意しましょう。

2.導入の審査

申請が完了すると、審査が行われます。2〜3営業日で審査結果が出る場合もあれば、2週間程度の時間を要することもあるので、タッチ決済端末導入予定日から逆算し、余裕を持って申請しましょう。

また、審査を受けるにあたって、申請書類以外に営業許可証や業種ごとの許可証が求められるケースもあります。あらかじめ、どのような書類が必要であるのかを調べておけば、審査時の手間が省けます。

3.タッチ決済端末納品とシステム設定

審査に通過すると、タッチ決済端末やマニュアルなどが店舗に届けられます。マニュアルをもとにシステムを設定し、店舗で問題なく使える状態にしましょう。このとき、端末に異常を確認した際には、速やかにメーカーに連絡します。

まとめ

タッチ決済端末の種類や導入メリット、選ぶ際のポイントについて解説しました。従来の決済方法よりもスピーディな決済が可能となり、店舗にとっても業務効率化につながるほか、利用者もレジに並ぶ時間が短縮します。

また、幅広い決済手段を取り入れることで、訪日外国人を含む集客力の強化にも生かせます。費用面や操作性などに注意しながら、店舗の目的に適したタッチ決済端末を導入しましょう。

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