POSレジ(アプリ)の導入を検討しているものの、どれを選べば良いのか迷っていませんか?飲食店、小売店、美容室など、業種ごとに必要な機能が異なるため、自社の業態に合ったPOSレジを選ぶことが成功のカギです。
本記事では、POSレジ(POSレジアプリ含む)を業種別&高機能の汎用タイプに分けて15選紹介します。POSレジの基本的な機能や種類を解説し、導入メリットや選び方のポイントをわかりやすくご紹介します。自社の課題を解決し、業務効率化や売上アップにつながる最適なPOSレジを見つけるためのヒントが満載です。ぜひ参考にしてください。
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POSレジとは?POSの基本
POSレジとは、販売時点の情報をリアルタイムに記録管理するシステムを搭載しているレジのことです。小売店や飲食店などの商業施設、美容室などで多く利用されています。
以下では、POSレジの一般的な機能についてご紹介します。
POSレジ機能一覧表
取引処理 | ・POSレジの基本機能・商品の販売と取引を記録 |
支払い処理 | ・クレジットカード、デビットカード、電子マネー、モバイル決済などさまざまな支払いに対応可能 |
在庫管理 | ・販売される商品の在庫をリアルタイムで追跡・在庫不足や過剰在庫のリスクを減らせる |
顧客管理 | ・顧客データの管理に分析によって、購入履歴や好みの把握が可能・マーケティングや顧客サービスに役立つ |
オーダリング機能 | ・注文内容をキッチンやレジに伝達するシステムで、飲食店をサポートする機能・業務効率化に有効的 |
上記のような一般的機能以外にも、POSレジの種類によって搭載されている機能は異なります。機能は比較検討する際に必ず確認しましょう。
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POSレジは大きく2つのタイプに分かれている
POSレジは大きく分けて、どの業種でも幅広く活用できる「高機能汎用タイプ」と一定の業種に特化した機能が搭載されている「業界特化タイプ」の2つに分かれています。
自社に適したPOSレジを選ぶには、タイプ別の特徴を理解したうえで、ニーズに合うものを選ぶのが重要です。次項では「高機能汎用タイプ」と「業界特化タイプ」について、詳しく解説します。
どの業種でも対応可能な「高機能汎用タイプ」
高機能汎用タイプは、一般的な機能(商品管理・在庫管理・顧客管理・売上分析など)を備えたタイプのPOSレジです。
豊富なプランやオプションによってカスタマイズできるものが多いため、業務を幅広く効率化したい場合に適しています。
高機能汎用タイプを選ぶメリットは、機能を特定のニーズに合わせて変更できるなど、柔軟性が高いことです。一方で機能を充実させたいがあまり、オプションを追加しすぎてしまうと、コストがかかってしまう点には注意が必要になります。
特定の業種に特化した「業界特化タイプ」
業界特化タイプは、小売店や飲食店、美容室などの一定業種に特化した機能が、標準で搭載されているPOSレジです。
飲食店であれば「予約サイトと連携できる機能」や「分割会計機能」、小売業であれば「ECサイトと連結した在庫管理」などの機能があります。
業種特有の業務フローに必要な機能が初めから備わっているので、初期設定の手間が少ないのが大きなメリットです。一方で業界特化タイプのPOSレジが使える業種が限られているため、該当しない業種にはおすすめできないタイプです。
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タイプと合わせて確認すべき3つのPOSレジ形態
POSレジには、利用シーンや業務内容に応じたさまざまな種類があります。それぞれの特徴を以下にまとめました。
タイプ別POSレジ形態表
種類 | 特徴 | 利用シーン | メリット |
---|---|---|---|
タブレット型 | 軽量かつコンパクト初期費用が比較的安価。場所を取らず設置が容易。 | 個人店舗、小規模事業者 | ・初期費用が安い・ 持ち運びが容易・ スペース効率がよ良い |
据え置き型 | 従来型のPOSレジ。大型ディスプレイや周辺機器と連携可能。安定した操作性を提供。 | 中規模以上の店舗、レジ業務の多い業種 | ・ 操作が安定・ 機能が豊富でカスタマイズ性が高い・ 複数台の連携や拡張性に優れる |
クラウド型 | データをクラウドで管理。インターネット経由でアクセス可能。複数店舗の統合管理やリアルタイムの売上確認が可能。 | 複数店舗展開の事業者、リアルタイム管理を重視 | ・ 複数店舗のデータ統合が可能・ リアルタイムでデータを確認・共有可能・ 遠隔地からの管理が容易 |
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POSレジ比較【高機能汎用タイプ】
まずは、どの業種でも幅広く利用できる高機能で汎用タイプのPOSレジを紹介します。汎用タイプのPOSレジは、様々なプランを備えており、各種業態向けのカスタマイズにも優れているのが特徴です。
製品名 | 向いている事業者 | 提供企業 |
---|---|---|
POS+(ポスタス) | 小規模店舗から複数業態・店舗展開する事業者 | ポスタス株式会社 |
Airレジ | 小規模店舗や初めてPOSレジを導入する事業者 | 株式会社リクルート |
スマレジ | 複数店舗を運営する中規模以上の事業者 | 株式会社スマレジ |
ユビレジ | データ分析を活用して経営戦略を立てたい事業者 | 株式会社ユビレジ |
Square POSレジ | キャッシュレス決済やオンライン販売を行う事業者 | Square株式会社 |
POS+(ポスタス)
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ポスタスは、店舗運営に必要な機能がすべてそろっているPOSレジです。
POSレジの基本機能はもちろん、業種ごとの特殊なシーンにも対応。また、変化する状況に合わせて必要な機能を低コストで追加できるので、将来に備えて安心して利用が可能で、個店・小規模店舗から大手チェーン展開店舗まで様々な業界も実績も豊富。
導入作業のほか、店舗スタッフ様へのトレーニングの提供だけでなく導入後は365日コールセンタ運営など「営業をとめない」サポートが充実しているのも特徴です。
初期費用 | お問い合わせください |
月額費用 | 15,400円~(税込み)/1店舗あたり |
製品タイプ | 高機能汎用タイプ |
端末タイプ | タブレット型/ターミナル型/クラウド型 |
機能の一例 | 売上管理・分析商品・在庫管理顧客管理予約管理在庫管理トレーニングモードDM配信キャッシュレス決済セルフ機能会計ソフト、予約システムと連携可能 |
サポート体制 | 初期設定、設置はおまかせ365日電話サポート全国無制限で駆け付けサポート |
向いている事業者 | 導入に不安でサポートの充実を希望する事業者小規模店舗から複数業態・店舗展開する事業者 |
Airレジ
引用: Airレジ公式サイト
Airレジは、初期費用が不要で導入しやすいPOSレジです。シンプルな設計で、基本的な会計や売上管理機能を備えており、初めてPOSレジを導入する方でも安心して利用できます。また、必要に応じてオプションを追加して拡張できる点が特徴です。
Airレジの基本情報一覧
初期費用 | 0円 |
月額費用 | 基本機能は0円(一部オプションは有料) |
製品タイプ | 高機能汎用型 |
端末タイプ | タブレット型 |
機能の一例 | 売上管理・分析商品・在庫管理売上分析顧客管理トレーニングモードキャッシュレス決済会計ソフトと連携可能メール/電話 |
サポート体制 | メール、チャット |
向いている事業者 | 小規模店舗や個人経営の店舗初めてPOSレジを導入する事業者 |
スマレジ
引用:スマレジ公式サイト
スマレジは、在庫管理や顧客管理、売上分析など、店舗運営に必要な機能を幅広く備えたPOSシステムです。130以上の機能から、店舗のスタイルに合わせて必要なものを選んで利用できる柔軟性が特徴です。クラウドを活用したデータ管理により、複数店舗間の連携もスムーズに行えます。
初期費用 | 0円 |
月額費用 | 0円~15,400円(税込み)/プランにより異なる |
製品タイプ | 高機能汎用型 |
端末タイプ | タブレット型/クラウド型/パソコン型 |
機能の一例 | 売上管理・分析商品・在庫管理顧客管理予約管理複数店舗管理受注管理スタッフトレーニングモードセルフレジ、発券機キャッシュレス決済会計ソフト、セルフオーダーシステムと連携可能 |
サポート体制 | メール、チャット、電話/プランによって異なる |
向いている事業者 | 店舗規模や業態に応じて柔軟に機能をカスタマイズしたい事業者高度な在庫管理や売上データの分析を重視する中規模以上の店舗 |
ユビレジ
引用:ユビレジ公式サイト
ユビレジは、データ分析機能が充実しており、売上や在庫の動きを細かく追跡できます。多店舗展開に対応しており、店舗運営の状況を可視化することで、経営改善につなげられる機能を備えています。
初期費用 | お問い合わせください |
月額費用 | 7,590円(税込み)/プランにより異なる |
製品タイプ | 高機能汎用型 |
端末タイプ | タブレット型 |
機能の一例 | 売上管理・分析商品・在庫管理顧客管理複数店舗管理スタッフトレーニングモードキャッシュレス決済勤怠管理システムと連携可能 |
サポート体制 | メール、電話、ヘルプページ |
向いている事業者 | キャッシュレス決済をメインとする店舗オンラインとオフラインの売上を一元管理したい方 |
Square POSレジ
引用:Square公式サイト
Square POSレジは、非接触決済やオンライン販売との連携に強みを持ち、スマホやタブレットを利用して、どこでも簡単にPOSレジ機能を使用できる柔軟性が魅力です。クレジットカード決済の手数料が透明でわかりやすく、初期コストを抑えたい事業者にも適しています。
初期費用 | 0円 |
月額費用 | 0円~/プランにより異なる |
製品タイプ | 汎用型 |
端末タイプ | タブレット型/ターミナル型 |
機能の一例 | 売上管理・分析商品・在庫管理予約管理顧客管理シフト管理キャッシュレス決済会計ソフト/と連携可能 |
サポート体制 | メール、電話、チャット |
向いている事業者 | データ分析を活用して経営戦略を立てたい事業者多店舗運営を行っている事業者 |
POSレジ比較【飲食店向け】
飲食店では、注文管理やテーブル管理、キャッシュレス決済など、店舗の運営に必要な機能が多岐にわたります。そのため、POSレジを選ぶ際には、自店舗のスタイルや業務フローに最適なものを選ぶことが重要です。
ここでは、飲食店向けのPOSレジを紹介します
製品名 | 向いている事業者 | 提供企業 |
---|---|---|
POS+food(ポスタスフード) | 小規模店舗から複数業態・店舗展開する事業者 | ポスタス株式会社 |
blayn(ブレイン) | コース料理や宴会対応を重視する飲食店 | ブレイン株式会社 |
ワンレジ | スタッフ管理とセキュリティ強化が必要な店舗 | 株式会社ワンレジ |
POS+food(ポスタスフード)
ポスタスフードは、飲食店の多様なニーズに応える柔軟なPOSレジです。iPadを活用し、「テーブルごとのオーダー会計」や「キャッシュオン形式の即会計」に対応。オーダーサービスを追加すれば、セルフオーダーやテイクアウトなど多彩な注文方法も利用できます。伝票分割機能やキャッシュレス決済対応により、スムーズな会計をサポートします。
クラウド連携で売上データを自動保存し、レジ締めや報告業務を効率化できます。また、「POS+」シリーズの機能拡張で、オーダー管理やシフト管理など幅広い業務に対応可能。カフェやレストラン、ファストフードなど、あらゆる規模や形態の店舗に最適です。
初期費用 | お問い合わせください |
月額費用 | 15,400円~/1店舗あたり |
製品タイプ | 業界特化タイプ/飲食店向け |
端末タイプ | タブレット型 |
機能の一例 | 売上・顧客管理注文機能顧客分析売上分析商品分析予算管理複数店舗管理トレーニングモードテイクアウト・セルフオーダー会計ソフト、受注システム、業務管理システム等と連携可能 |
サポート体制 | 初期設定、設置はおまかせ365日電話サポート全国無制限で駆け付けサポート |
向いている事業者 | 多様なオペレーションに対応したPOSレジを求める飲食店テーブル管理やキャッシュレス決済を重視する店舗多言語対応が必要な観光地の飲食店 |
blayn(ブレイン)
引用:blayn公式サイト
blaynは、飲食店向けに特化したスタイリッシュなPOSレジです。時間制限コース向けのタイマー機能や分割会計、テーブルごとの注文状況をリアルタイムで確認できる機能を備えています。シンプルで洗練されたUIが特徴で、初めてPOSレジを導入する店舗にも使いやすい設計です。
初期費用 | お問い合わせください |
月額費用 | 3,080円~/プランにより異なる |
製品タイプ | 業界特化タイプ/飲食店向け |
端末タイプ | ターミナル型/クラウド型 |
機能の一例 | 売上管理・分析商品・在庫管理顧客管理メニュー管理トレーニングモードキャッシュレス決済会計ソフトと連携可能 |
サポート体制 | 電話、メール |
向いている事業者 | データ分析を活用して経営戦略を立てたい事業者多店舗運営を行っている事業者 |
ワンレジ
引用:ワンレジ公式サイト
ワンレジは、セキュリティ機能に特化した飲食店向けPOSレジです。タイムカードの不正打刻防止機能や顔認証を活用したレジの入出金管理機能を備え、店舗内でのトラブル防止やスタッフ管理を効率化します。特にアルバイトスタッフが多い店舗に適した設計が特徴です。
初期費用 | お問い合わせください |
月額費用 | お問い合わせください |
製品タイプ | 業界特化タイプ/飲食店向け |
端末タイプ | タブレット型 |
機能の一例 | 売上管理・分析商品・在庫管理顧客管理予約管理勤怠管理メニュー管理テーブル会計スタッフトレーニングモードキャッシュレス決済会計ソフト、予約システムと連携可能 |
サポート | 24時間365日電話対応/メール |
向いている事業者 | データ分析を活用して経営戦略を立てたい事業者多店舗運営を行っている事業者 |
POSレジ比較【小売店向け】
製品名 | 向いている事業者 | 提供企業 |
---|---|---|
POS+retail (ポスタスリテール) | 在庫管理や売上分析を強化したい小売店 | ポスタス株式会社 |
パワクラ | ECサイトと実店舗の在庫管理を統合したい事業者 | 株式会社タスネット |
Orange POS | 小規模店舗や初めてPOSレジを導入する事業者 | 株式会社エスキュービズム |
SPIRE POS | 複数店舗運営と在庫管理を強化したい事業者 | フィーリックス株式会社 |
POS+retail(ポスタスリテール)
ポスタスリテールは、小売業に特化した多機能POSレジです。在庫管理や売上分析、顧客管理をリアルタイムで行え、店舗間の在庫移動やプロモーション管理機能を備えています。特に、売上データを活用した経営戦略の立案に役立つ分析機能が強みです。多店舗展開を想定した運用にも対応可能で、効率的な店舗運営をサポートします。
初期費用 | お問い合わせください |
月額費用 | 15,400円~/1店舗あたり |
製品タイプ | 業界特化タイプ/小売店向け |
端末タイプ | タブレット型 |
機能の一例 | セミセルフレジ機能在庫管理売上分析免税機能複数店舗管理勤怠管理会計ソフト、受注システム、業務管理システム等と連携可能 |
サポート体制 | 初期設定、設置はおまかせ365日電話サポート全国無制限で駆け付けサポート |
向いている事業者 | 多店舗展開を計画している小売店在庫管理や売上分析を強化したい事業者 |
パワクラ
引用:パワクラ公式サイト
パワクラは、ECサイトとの連携機能を備えたPOSレジです。オンラインとオフラインの在庫を一元管理し、売れ筋や滞留在庫のリアルタイム把握が可能。適正在庫を維持しつつ、販売機会を逃さない運営が可能です。さらに、売上データをもとにマーケティング施策を立案する機能が充実しており、店舗の売上向上に貢献します。
初期費用 | お問い合わせください |
月額費用 | 0円~/プランによって異なる |
製品タイプ | 業界特化タイプ/小売店向け |
端末タイプ | タブレット型/パソコン型/ターミナル型 |
機能の一例 | 売上管理・分析商品・在庫管理顧客管理キャッシュレス決済ECサイト、LINEと連携可能 |
サポート内容 | 電話、メール |
向いている事業者 | ECサイトと実店舗の在庫を統合管理したい事業者オンライン販売を強化したい店舗 |
Orange POS
Orange POSは、DX(デジタルトランスフォーメーション)やOMO(オンラインとオフラインの融合)が進む時代の店舗ニーズに応える高機能なタブレット型POSレジです。在庫管理や配送管理、EC連携といった幅広い機能を提供し、直感的でシンプルな操作性が特徴です。さらに、カスタマイズ性の高さや大規模サービスへの対応力により、小規模から大規模店舗まで幅広いニーズに応えます。
初期費用 | お問い合わせください |
月額費用 | お問い合わせください |
製品タイプ | 業界特化タイプ/小売店向け |
端末タイプ | タブレット型 |
機能の一例 | 売上管理・分析商品・在庫管理配送管理キャッシュレス決済機関システム、倉庫管理、棚卸アプリと連携可能 |
サポート内容 | 電話/メール |
向いている事業者 | DX時代に対応した業務効率化やEC連携を目指す事業者カスタマイズ性を求める多店舗経営の事業者 |
SPIRE POS
SPIRE POSは、雑貨・アパレルなどを取り扱う小売店やホビー・ブランド品の専門店、さらには総合リサイクルショップなど、幅広い業種に対応する次世代型のクラウドPOSレジです。在庫移動管理やスタッフ間の連携を効率化する機能が充実しており、店舗間のスムーズな連携が実現します。
初期費用 | 0円 |
月額費用 | 4,950円~/プランによって異なる |
製品タイプ | 業界特化タイプ/小売店向け |
端末タイプ | タブレット型/パソコン型 |
機能の一例 | 売上管理・分析商品・在庫管理会員管理商品買取委託販売複数店舗管理棚卸キャッシュレス決済会計ソフト、ECサイト、ビジネスチャットと連携可能 |
サポート内容 | 電話/ヘルプセンター |
向いている事業者 | 雑貨・アパレルを取り扱う小売店ホビー・ブランド品を扱う専門店 |
POSレジ比較【美容室向け】
美容室向けのPOSレジは、顧客管理や予約管理など、サロン運営に特化した機能が求められます。以下に、主要な美容室向けPOSレジ3製品の特徴をまとめました。
製品名 | 向いている事業者 | 提供企業 |
---|---|---|
POS+beauty (ポスタスビューティー) | 美容室やサロンで業務効率化を図りたい事業者 | ポスタス株式会社 |
Bionly POS | 顧客管理を強化し、リピーター増加を目指す美容室 | 株式会社アライズ |
SalonAnswer | 施術記録とサービス品質向上を重視するサロン | エクシードシステム株式会社 |
POS+beauty(ポスタスビューティー)

引用元:POS+(ポスタス)公式サイト
ポスタスビューティは、美容・サロン業界に特化したクラウド型POSレジシステムです。iPadを活用して、レジ・売上管理をはじめ、電子カルテ、予約管理、DM配信など、美容サロンに必要な機能を網羅しています。
直感的なデザインで操作しやすく、初期設定や設置をサポートする体制が整っているため、スムーズな導入が可能です。
初期費用 | お問い合わせください |
月額費用 | 15,400円~/1店舗あたり |
製品タイプ | 業界特化タイプ/小売店向け |
端末タイプ | タブレット型 |
機能の一例 | レジ機能電子カルテ予約管理DM機能WEB予約複数店舗管理勤怠管理会計ソフト、受注システム、業務管理システム等と連携可能 |
サポート内容 | 初期設定、設置はおまかせ365日電話サポート全国無制限で駆け付けサポート |
向いている事業者 | 美容室やサロンで電子カルテや予約管理機能を活用し、業務効率化を目指す事業者美容サロンでPOSで一元管理を進め方 |
Bionly POS
引用:Bionly公式サイト
BionlyPOSは、美容室向けに特化して開発されたクラウド型POSシステムです。顧客管理、予約管理、在庫管理、売上分析といった多彩な機能を備えています。
特に、顧客の施術履歴や好みを詳細に記録できる電子カルテ機能が充実しており、顧客満足度の向上が期待できるでしょう。
初期費用 | お問い合わせください |
月額費用 | お問い合わせください |
製品タイプ | 業界特化タイプ/美容室向け |
端末タイプ | タブレット型 |
機能の一例 | 売上管理・分析顧客管理・電子カルテ予約管理売上集計・分析メール・プッシュ配信キャッシュレス決済 |
サポート内容 | 電話/メール/遠隔操作 |
向いている事業者 | 顧客管理を強化し、リピーター増加を目指す美容室POSを検討している美容サロン |
SalonAnswer
SalonAnswerは、美容室や理容室向けに設計されたクラウド型POSシステムで、累計8,000店舗以上の導入実績を誇ります。顧客カルテ機能を中心に、予約管理、売上管理、レジ機能、勤怠管理、データ分析・集計など、サロン運営に欠かせない多彩な機能を標準装備しています。
特に、施術写真をiPadで簡単に振り返ることができる顧客カルテ機能が搭載されているため、顧客体験の向上が期待できます。
初期費用 | 143,000円(税込み) |
月額費用 | 10,780円~(税込み)/プランによって異なる |
製品タイプ | 業界特化タイプ/美容室向け |
端末タイプ | タブレット型/パソコン型/クラウド型 |
機能の一例 | 売上管理・分析顧客管理・電子カルテ予約管理多店舗対応メール・プッシュ配信キャッシュレス決済 |
サポート内容 | 電話/メール/画面共有で遠隔操作 |
向いている事業者 | 施術記録や顧客情報を詳細に管理し、サービス品質向上を目指すサロンPOSを検討している美容サロン |
POSレジを比較するポイント
各製品の機能や価格の比較を見ても、どこに焦点をおいて選んだらよいのかよくわからない、と感じる人もいるでしょう。
本章では、POSレジを比較する際に重要となる、6つのポイントを解説します。
- 業務改善に必要な機能があるか
- 無理のない導入費用とランニングコストか
- 利用したい端末や周辺機器が使えるか
- 誰でも簡単に操作できるか
- サポートが手厚いか
- 外部システムを連携できるか
ポイントごとに自社の課題点や要望と照らし合わせ、比較材料の参考にしてみてください。

業務改善に必要な機能があるか
まずは自社の問題点を洗い出し、どのような機能が必要なのか明らかにしましょう。価格だけなく、自社の問題点がどこまで改善できるのかを比較して選ぶことが大切です。
たとえば予約管理を紙ベースで管理しており、予約の記入や把握に時間を取られるているのが課題であれば、予約管理機能の搭載は必須になります。機能重視ではなく導入費用が安いという理由で選んでしまうと、、オプション追加や買替による不要なコストがかかります。
せっかく導入したPOSレジを最大限に活用するためにも、改めて自社の課題を明らかにして、必要な機能があるPOSレジを選ぶようにしましょう。
無理のない導入費用とランニングコストか
POSレジは機種や提供企業、プランによって導入費用やランニングコストが異なるため、自社の予算はいくらなのか決めておきましょう。機能が豊富であれば費用は高くなるケースが多く、複数の料金プランから選べる製品もあります。
コストをあまりかけたくない場合は、市販のタブレットや既存のパソコンを使えるタイプがおすすめです。ただし、機能と価格が安いという理由だけでサポートを軽視すると、不測の事態へのサポートが乏しく、対処ができない場合が多数です。価格だけではなく、サポート体制を踏まえ総合的に判断しましょう。
オプションやカスタマイズが必要な場合は、別途料金が発生するので「機器+プラン+オプション」の金額で、無理のない導入費用やランニングコストなのかを検討しましょう。
関連記事:POSレジの価格相場とは?各種比較しながら選定ポイントも解説!
利用したい端末や周辺機器が使えるか
すでにキャッシュレス決済端末を利用しているのであれば、タブレットやスマートフォンなどの端末が使えるのか、連携が可能かどうかも大事なチェックポイントです。種類により使える周辺機器や端末が異なるので、自社で必要な周辺機器を洗い出しておきましょう。
タブレットやスマートフォン、パソコンをレジとして利用するのであれば、レシートプリンターやキャッシュドロア、バーコードリーダーなどは必須です。とくにキャッシュレス決済が主流となっているので、バーコード決済やクレジットカード決済のできる端末が利用可能という点も、重要な確認ポイントとなります。
誰でも簡単に操作できるか
POSレジは、誰でも直観的に操作できるかが重要です。種類によっては、機能が豊富なあまり、操作方法を覚えるまでに時間がかかることが想定されるでしょう。
POSレジを使うのは実際に現場で働いている従業員であるため、覚えるのに時間がかかってしまうと、通常業務に支障をきたす懸念があります。
また毎日使うものだからこそ、ストレスにならない製品を選ぶのも大切です。誰でも使いやすいPOSレジの導入で、操作方法を教育する手間を少なくできれば、教える側の業務負担削減にもなります。
サポートが手厚いか
トラブルが起きたときや操作方法がわからない場合に、サポートが手厚いかどうかは重要です。サポートが手厚いサービスであれば、トラブル発生時に迅速な対応ができ、店舗運営への影響を最小限に抑えられます。
万が一の場合に備えるのであれば、24時間電話サポートや出張サポートがあるものを選ぶと安心です。軽微な質問であればチャットやメールで回答してもらえるサポートがあれば、便利性も増します。
また、初期設定や従業員への教育サポートなどが充実していると、企業側の負担軽減にもなります。サービスによってサポート内容は異なるので、比較検討する際に確認しておきましょう。
外部システムを連携できるか
すでに利用している会計や予約システム、キャッシュレス決済などと連携できなければ、これまで集計されたデータは活用できなくなります。現在使っている外部システムを引き続き利用するのであれば、連携できるかどうかは重要なポイントです。
ただし連携された外部システムに関しては、導入先企業のサポートを受けられません。トラブル時のサポート先がバラバラだと、何ヵ所にも問い合わせが必要になり、早急な対応ができない可能性があります。
連携が必要なシステムがはじめから搭載されている製品であれば、すべての機能について、まとめてサポートが受けられます。POSレジ導入をきっかけに、本当に現在使っている外部システムとの連携が必要かどうか、再検討してみるのもよいでしょう。
関連記事:キャッシュレス決済対応のPOSレジの使い方や導入メリットを解説
最適なPOSレジを選ぶための3ステップ
多種多様にある種類の中からどうやって絞り込めばよいかわからないという方は、以下の3ステップを試してみましょう。
- 汎用タイプの機能で問題なく使えるかどうか検討
- 汎用型で課題の解決が難しい場合は業種特化タイプを検討
- タイプが決まったら比較ポイントに沿って最適なPOSを選択
汎用型はどの業種でも活用できるように、初期状態から一般的な機能が搭載されています。不要な機能はないほうが操作がシンプルでストレスなく使えます。汎用タイプの機能で問題なければ、【高機能汎用タイプ】の中から選びましょう。
一般的な機能だけでは現状の課題解決が難しいなら、業種特化タイプの中から適切なものがあるか探します。汎用タイプにオプションで機能を追加できますが、最初から搭載されているものを選ぶほうが費用コストを抑えられます。
どちらのタイプがよいか決まったら、機能や価格、サポート面などの比較ポイントに沿って、自社に最適なPOSレジを選択しましょう。
次章では、業種特化タイプの中でも比較的需要が高い、「飲食店」「小売店」「美容室」向けに、POSレジの選び方を解説します。
業種別|POSレジの選び方
業種特化タイプは、主に「飲食店」「小売店」「美容室」向けに開発されている製品が多く、専門的な機能が多数搭載されています。どのお店も同じレジが合うわけではないので、業種によって適した機能が備わっているもの選ぶことが、課題解決には大切です。次章では、業種別にPOSレジの選び方を詳しく解説するので、ご参考ください。

飲食店向けPOSレジの選び方
飲食店向けPOSレジを選ぶ際には、自店の業務フローや顧客ニーズをしっかりと把握したうえで、必要な機能を備えた製品を選ぶことが重要です。製品によっては無料体験版やデモを提供している場合もあるため、実際の使い勝手を確認するのもよいでしょう。飲食店でのPOSレジ選びでは、以下のような機能がカギとなります。
- 柔軟な会計機能
飲食店では「決済手段の多様化」や「個別会計・割り勘対応」が求められる場面が多くあります。また、ランチ・ディナーの区分け計上やクーポンの登録・利用機能も、業務効率化に役立つポイントです。
- スムーズなオペレーション設計
店舗ごとに異なるオペレーションに対応する柔軟性が重要です。例えば、テーブルごとのオーダー管理やキャッシュオン形式(即会計)など、現場の流れに合わせた機能を備えているPOSレジを選びましょう。
- 外部システムとの連携
既存の予約システムや台帳システムを活用している場合、これらと連携できるPOSレジを選ぶことで、業務全体の効率化が実現します。特に、予約から会計までのシームレスな連携は、顧客満足度の向上にもつながります。
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小売店向けPOSレジの選び方
店舗ごとの課題に合わせて必要な機能を優先順位づけし、規模や運営形態に適したPOSレジを選ぶことがポイントです。効率的な在庫管理や販売促進がスムーズに行える仕組みを導入することで、店舗運営の生産性が高まります。小売店でPOSレジを選ぶ際には、業務の効率化と売上向上に役立つ、以下のような機能を重視するとよいでしょう。
- 在庫管理機能
在庫照会、入出荷管理、棚卸しなどの機能があると、在庫切れや過剰在庫を防ぎ、効率的に管理が行えます。
- 販売促進とデータ分析
セールやセット販売など柔軟な販売方法に対応できるPOSレジは、キャンペーンの効果を高めるのに役立ちます。また、売上データを分析して次の戦略を立てる基盤にもなります。
- 多店舗対応やEC連携
複数店舗を展開する場合は、在庫移動や連絡がスムーズに行える機能を持つものを選びましょう。さらに、ECサイトと連携できるPOSレジなら、オンラインと実店舗の在庫や売上を一元管理できます。
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在庫管理はPOSレジがおすすめ?メリット・デメリットを解説!
美容室向けPOSレジの選び方
美容室では、自店舗の課題や運営スタイルに合ったPOSレジを選ぶことが重要です。特に、顧客データを効果的に活用し、リピーターを増やすための機能を重視しましょう。
美容室でPOSレジを選ぶ際は、顧客管理機能が充実していることが重要です。顧客カルテ機能では、名前や住所に加え、来店記録や施術履歴、注意事項を記録でき、次回の対応やスタッフ間の引き継ぎがスムーズになります。
また、以下のような機能も選定ポイントとなります。
- 顧客管理機能・施術履歴の保存
ビフォーアフターの写真やメモを記録することで、次回の提案や施術内容の共有に活用できます。
- 予約・スケジュール管理
スタッフの稼働状況を可視化し、予約枠の調整や次回予約の提案を効率的に行えます。
- 自動配信機能
予約リマインドや来店後のお礼メールを自動で送信できる機能により、顧客満足度が向上します。
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【2025年最新】美容室・サロン向けPOSレジ15社比較!おすすめの選び方も解説!
美容室のレジはPOSがおすすめ?レジの種類や選定ポイントを解説
POS+(ポスタス)の魅力
POS+(ポスタス)は、飲食店、小売店、美容室といった幅広い業種に対応するPOSレジを提供しています。業種別に特化した機能とプランを備えており、さまざまな店舗の課題解決と売上向上を実現します。ここでは、POS+(ポスタス)が選ばれる理由を詳しくご紹介します。
業種別に特化した機能で現場の課題を解決
POS+(ポスタス)は、それぞれの業種が抱える課題を解決するために設計されています。
- 飲食店向け: テーブルごとの注文管理やキャッシュレス決済機能を備え、業務の効率化をサポート
- 小売店向け: 在庫管理や売上データ分析機能を搭載し、店舗運営の最適化を実現
- 美容室向け: 顧客カルテや予約管理機能を強化し、リピーターの獲得を支援
初心者でも扱いやすい直感的な操作性
初めてPOSレジを導入する店舗でも、迷わず利用できる直感的な画面設計が特徴です。わかりやすい操作手順により、スタッフ教育のコストを削減でき、短期間で現場に定着します。
多店舗展開や成長に対応する拡張性
小規模店舗はもちろん、多店舗展開を行う企業にも最適です。店舗数の増加や新しい運営スタイルにも柔軟に対応可能な拡張性を備えており、長期的に安心して利用できます。
まとめ
POSレジの選択は、業種や業態によって最適なものが異なります。飲食店、小売店、美容室など、それぞれの業種特有の要件に合わせて選定することが重要です。
POSレジは単なるレジ機能だけでなく、業務効率化や売上分析など多様な機能を備えており、導入により経営改善につながる可能性があります。自社の課題や必要な機能を明確にした上で、最適なPOSレジを選択していきましょう。
POSレジの導入についてよくある質問
POSレジの選び方で重要なポイントは基本機能として、レジ操作性や売上分析、在庫管理、キャッシュレス決済への対応を比較します。業種別の専用機能も重要で、飲食店ならテーブル管理、小売店ならバーコード対応などがあります。サポート体制も見落とせないポイントになります。
主なメリットとして、レジ業務の効率化、売上データの自動集計・分析、在庫管理の簡略化などが挙げられます。また、クラウド型のPOSレジであれば、複数店舗の一元管理や、スマートフォンからの売上確認なども可能になります。
参考サイト:日本経済新聞 矢野経済研究所、国内のPOSターミナル市場に関する調査結果を発表<2024>