飲食店向けPOSレジとは会計から売上分析まで幅広く活用できるシステムで、店舗運営には欠かせない存在です。近年ではクラウド型やタブレット型といったさまざまな選択肢があり、「どのPOSレジを選べばよいか」と頭を悩ませる経営者も少なくありません。
そこで本記事では、2025年の最新情報をもとに居酒屋やレストランなどの飲食店向けPOSレジ10社の特徴や料金を徹底的に比較し、解説します。人気ランキングに惑わされないおすすめの選び方や導入メリットも紹介しますので、店舗スタイルに合った最適なPOSレジを探している方はぜひ参考にしてみてください。
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飲食店向けPOSレジとは
POSとはPoint of Sale(販売時点情報管理)の略で、POSレジには会計時の取引情報をその場で記録・集計できるシステムが完備されています。会計処理の他に売上分析や顧客管理、在庫管理といった機能があり、複数店舗データの一元管理も可能です。
中でも飲食店向けPOSレジは、店舗経営をサポートしてくれるさまざまな機能が搭載されているのが特徴です。ここからは、次の項目に沿ってPOSレジの概要を解説します。
- 飲食店のPOSレジ、レジスター、タブレットレジの違い
- 飲食店向けPOSレジの主な機能
- 飲食店向けPOSレジの料金相場
飲食店のPOSレジ、レジスター、タブレットレジの違い
飲食店向けの主要なレジは、POSレジ、従来型のレジスター、タブレットレジの3種類です。
レジスターは会計処理やレシート発行が主な機能で、キャッシュドロワーやレシートプリンターが標準装備されています。POSレジと異なり販売データが自動記録・集計されないので、売上管理は手作業で行う必要があります。
タブレットレジは、iPadなどのタブレット端末にレジ機能をインストールして使用するレジのことです。基本的には会計処理のみを行う端末ですが、POS機能を追加すればタブレットPOSレジとして使用できます。POSの追加により売上管理や経営分析はもちろん、他の端末との連携やオーダー管理といったさまざまな機能を活用できます。
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飲食店向けPOSレジの主な機能
飲食店向けのPOSレジは、日々の業務を効率化し、売上アップや顧客満足度向上に欠かせない機能が豊富に揃っています。ここでは、飲食店の運営を支えるPOSレジに搭載された主な機能をご紹介します。
機能 | 内容 |
---|---|
会計・レジ機能 | 金額入力や伝票処理をスムーズに行い、キャッシュレス決済(クレジットカード、電子マネー、QRコード)にも対応。会計のスピードと正確性を向上。 |
オーダー管理機能 | ハンディ端末やセルフオーダーシステムで、注文を厨房へ自動送信。オーダーミスを防ぎ、提供時間を短縮。 |
売上管理・分析機能 | 日次・月次売上集計、ABC分析、時間帯別売上分析が可能。店舗の売上データを「見える化」し、戦略的な経営をサポート。 |
在庫管理機能 | 注文と連動して在庫を自動引き落とし、在庫不足時にアラート通知。発注管理機能も備え、過剰在庫や欠品を防止。 |
顧客管理・リピーター施策 | 来店履歴や購買履歴を記録し、ポイント付与やクーポン配信でリピーターを増やす。顧客ごとのニーズに応じた接客が可能。 |
複数店舗管理機能 | 複数店舗の売上や在庫データをリアルタイムで一元管理。本部機能により、店舗間のデータ共有や戦略の立案が効率的に行える。 |
モバイルオーダー・デリバリー機能 | テイクアウトやデリバリー注文を一元管理。外部サービス(Uber Eats、出前館など)と連携し、オンライン注文の受注管理を効率化。 |
セルフレジ・キャッシュレス決済 | セルフレジでスタッフの負担を軽減し、回転率を向上。キャッシュレス決済に対応し、顧客満足度と会計の効率を高める。 |
予約管理機能 | 予約管理サービスと連携して自動入力を行い、空席状況を把握できる。少人数の予約から大人数の貸切まで、受け付けた予約をリアルタイムで確認できるため、二重予約を防止できる。 |
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飲食店向けPOSレジの料金相場
飲食店向けPOSレジの料金は、主に初期費用(イニシャルコスト)と運用費用(ランニングコスト)で構成されており、導入時は両面をよく確認する必要があります。
それぞれの料金相場について、POSの種類別に紹介します。

【タブレットPOS】
機動性の高いタブレットPOSは場所を選ばす運用できるレジで、初期費用は0〜20万円、月額費用は5,000円〜2万円程度です。必要な周辺機器も併せて導入する場合は、別途5〜15万円ほどかかる場合があります。
【クラウドPOS】
クラウドPOSはクラウド上のサーバーでデータを管理するレジで、初期費用は5〜30万円、月額費用は1〜3万円程度です。複数店舗の一元管理が可能であるためチェーン店舗にも向いたPOSレジで、ネットワーク等の設定費用に別途3〜10万円ほどかかる場合があります。
【ターミナル型POS】
ターミナル型POSは専用ハードウェアで管理するシステムで、初期費用は20〜50万円、保守費用の年額は3〜10万円程度です。ネット環境に依存しないシステムなので、動作環境が比較的安定しているのが特徴です。
【PC連動型POS】
PC連動型POSはパソコンを使用したPOSレジで、初期費用は30〜100万円以上、保守費用の年額は5〜20万円程度です。詳細なデータ分析やカスタマイズが可能で、大規模店舗や特殊な業態の店舗に向いています。
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飲食店向けPOSレジ10社を一覧で比較
繁忙期の飲食店運営では、業務効率を最大化することが重要です。オーダー管理やテーブル管理、会計処理を効率化できる高性能なPOSレジを導入することで、ピークタイムの混雑やスタッフの負担を軽減し、スムーズな店舗運営が可能になります。
まずは、繁忙期にも強い業務効率化機能を備えた飲食店向けPOSレジをご紹介します。
製品名 | 向いている事業者 | 提供企業 |
---|---|---|
POS+ food (ポスタス フード) | – テイクアウトやデリバリー対応で販売チャネルを拡大したい飲食店 – キャッシュレス決済やモバイルオーダーで顧客体験を向上させたい店舗 – 多店舗展開で売上や在庫を一元管理したい事業者 | ポスタス株式会社 |
Airレジ | – 初期費用を抑えたい飲食店や小規模店舗 – キャッシュレス決済や売上管理を簡単に導入したい事業者 – 売上分析や日報作成を効率化したい店舗 | 株式会社リクルート |
ユビレジ | – 簡単操作のPOSレジを導入したい飲食店 – 人手不足を解消し効率的なオペレーションを求める事業者 – QRオーダーやキャッシュレス決済を活用して顧客満足度を高めたい店舗 | 株式会社ユビレジ |
スマレジ | – 初期費用を抑えて導入したい飲食店 – セルフレジやキャッシュレス決済を活用した効率的な店舗運営を目指す事業者 – 多店舗展開でデータの一元管理が必要な事業者 | 株式会社スマレジ |
ハピレジ | – 繁忙期やピークタイムの業務効率を向上させたい飲食店 – キャッシュレス決済やモバイルオーダーを導入したい店舗 – 多様なオペレーションに柔軟に対応したい事業者 | 株式会社Mt.SQUARE |
CASHIER | – セルフオーダーやモバイルオーダーを導入して効率化したい飲食店 – キャッシュレス対応を強化し、現金レス店舗を目指す事業者 – EC連携や多店舗運営を効率化したい事業者 | 株式会社ユニエイム |
ワンレジ | – 飲食店運営を効率化し、売上向上を目指したい事業者 – キャッシュレスやセルフオーダー機能を活用したい店舗 – HACCP対策や給与計算機能をPOSレジに統合したい経営者 | 株式会社スカイダイニング |
SQUARE POSレジ | – 初期費用を抑えてPOSレジを導入したい飲食店 – キャッシュレス決済対応でスムーズな会計を実現したい店舗 – 複数店舗の売上や在庫を効率よく管理したい事業者 | Square株式会社 |
blaynレジ | – 会計業務を効率化し、スムーズな店舗運営を目指す飲食店 – キャッシュレス決済を導入して顧客満足度を向上させたい事業者 | 株式会社ブレイン |
飲食店向けPOSレジ10社を解説
ここからは、一覧表で紹介した10社の特徴や機能、月額料金を詳しく解説します。各社の強みや独自のサービスに注目し、導入を検討する際の参考にしてみてください。
POS+ food(ポスタス フード)
POS+ food(ポスタス フード)は、飲食店の業務効率化を追求したクラウド型POSシステムです。iPadを活用した直感的でシンプルな操作性を備えており、初めてPOSシステムを導入する店舗でも安心して利用できます。
レジ機能や売上管理はもちろん、キャッシュレス決済やテイクアウト、モバイルオーダーなど、飲食店に特化した多彩な機能を搭載しています。さらに、多言語対応やセルフオーダー機能を備えており、インバウンド需要や幅広い顧客層への対応が可能です。
POS+ foodは、繁忙期のピークタイムでもスムーズな運営を実現し、業務の効率化と顧客満足度の向上を両立させます。また、店舗ごとのデータをリアルタイムで確認できるため、多店舗展開にも最適なシステムです。<PR>
【料金】
14,000円~/月
【向いている事業者】
- テイクアウトやデリバリー対応で販売チャネルを拡大したい飲食店
- キャッシュレス決済やモバイルオーダーで顧客体験を向上させたい店舗
- 多店舗展開を行い、リアルタイムで売上や在庫を一元管理したい事業者
【主な機能】
- レジ・売上管理
- 顧客分析・商品分析
- 複数店舗管理
- セルフオーダー機能
- キャッシュレス決済対応
- テイクアウト・デリバリー対応
Airレジ
Airレジは、シンプルで使いやすい操作性を備えた無料のPOSレジアプリです。初めてPOSレジを導入する飲食店でも、簡単に操作できる設計が特徴で、商品登録や会計業務を効率化します。キャッシュレス決済や売上管理、クラウド会計ソフトとの連携が可能で、レジ締めや売上分析の負担を軽減します。
月額費用が0円で利用できる点も大きな魅力です。
【料金】
0円/月
【向いている事業者】
- 初期費用を抑えたい飲食店や小規模店舗
- キャッシュレス決済や売上管理を簡単に導入したい事業者
- 売上分析や日報作成を効率化したい店舗
【主な機能】
- 会計・売上管理機能
- キャッシュレス決済対応(クレジットカード・電子マネー・QRコード決済)
- クラウド会計ソフトとの自動連携
- セルフオーダー・キッチンモニター対応
引用:Airレジ公式サイト
ユビレジ
ユビレジは、直感的な操作性が特徴のタブレット型POSレジで、飲食店をはじめとした幅広い業種に対応しています。「カンタンがいちばん」をコンセプトに、レジ機能から売上管理、顧客管理までオールインワンでサポート。QRオーダーやキャッシュレス決済機能に加え、基幹システムや会計システムとの連携も可能で、店舗運営の効率化と売上向上を実現します。
【料金】
6,900円~/月
【向いている事業者】
- 簡単操作のPOSレジを導入したい飲食店
- 人手不足を解消し、効率的なオペレーションを求める事業者
- QRオーダーやキャッシュレス決済を活用して顧客満足度を高めたい店舗
【主な機能】
- 簡単で直感的な操作性
- 売上管理・顧客管理
- QRオーダー&決済機能
- システム連携(基幹・会計システム)
- リピーター育成を支援する顧客情報管理
引用:ユビレジ公式サイト
スマレジ
スマレジは、iPadやiPhoneを活用した高機能クラウド型POSレジです。無料プランから始められ、多店舗管理や売上分析、キャッシュレス決済対応など、飲食店運営を強力にサポートします。操作性に優れ、直感的に使えるインターフェースが特徴で、新しいスタッフでもスムーズに導入可能です。
また、セルフレジや自動釣銭機との連携にも対応しており、業務の効率化を徹底的に実現します。
【料金】
- スタンダードプラン:0円/月
- プレミアムプラン:5,500円/月
- フードビジネスプラン:12,100円/月
【向いている事業者】
- 初期費用を抑えて導入したい飲食店
- セルフレジやキャッシュレス決済を活用した効率的な店舗運営を目指す事業者
- 多店舗展開でデータの一元管理が必要な事業者
【主な機能】
- レジ・売上管理機能
- セルフレジ・自動釣銭機連携
- キャッシュレス決済対応(QRコード、電子マネー、クレジットカードなど)
- 商品分析、売上分析、顧客管理機能
- 多店舗運営の一元管理
引用:スマレジ公式サイト
ハピレジ
ハピレジは、飲食店の業務効率化と顧客満足度の向上を目指したタブレット型POSレジです。基本機能のPOSレジに加え、モバイルオーダーやテーブルトップオーダーなど多彩なオプション機能を組み合わせることで、店舗運営を大幅に改善します。キャッシュレス決済やセルフレジにも対応しており、繁忙期のオペレーションをスムーズに進めるための強力なツールとして注目されています。
【料金】
要問い合わせ
【向いている事業者】
- 繁忙期やピークタイムの業務効率を向上させたい飲食店
- キャッシュレス決済やモバイルオーダーを導入したい店舗
- 多様なオペレーションに柔軟に対応できるPOSレジを求める事業者
【主な機能】
- POSレジ基本機能:売上集計・リアルタイムレポート
- モバイルオーダー:お客様がスマホで注文可能
- テーブルトップオーダー:タブレット端末でセルフオーダー対応
- キャッシュレス決済:クレジットカード、電子マネー、QRコード対応
- セルフレジ機能:省人化と回転率アップを実現
引用:ハピレジ公式サイト
CASHIER
CASHIERは、飲食店向けに特化した高機能クラウド型POSレジシステムです。Androidをベースとした直感的な操作性をもち、セルフレジやタッチパネル型券売機、モバイルオーダーなど、店舗のニーズに合わせた多様なハードウェアに対応します。ECサイト連携や基幹システム連携も可能で、業務効率化だけでなく店舗運営全体をサポートする柔軟性が魅力です。
【料金】
- タブレットPOS:0円~/月
- セミセルフレジ:6,400円~/月
- モバイルオーダー(テイクアウト):3,000円~/月
【向いている事業者】
- セルフオーダーやモバイルオーダーを導入して効率化したい飲食店
- 現金レス店舗を目指し、キャッシュレス対応を強化したい店舗
- EC連携や多店舗運営を効率化したい事業者
【主な機能】
- POS基本機能:売上管理、在庫管理、顧客管理
- 注文管理:モバイルオーダー、セルフオーダー、テーブルオーダー
- キャッシュレス決済:マルチ型決済端末対応
- EC連携:在庫データと販売データの統合管理
- 基幹システム連携:高度なデータ連携
引用:CASHIER公式サイト
ワンレジ
ワンレジは、飲食店特化型に設計されたPOSレジシステムで、現場の声を反映した使いやすい操作性と多機能性が特徴です。基本の会計機能に加え、キャッシュレス決済、セルフオーダー、給与計算、衛生管理など、飲食店経営に必要なすべてを網羅しています。現場を熟知した開発者によるサポート体制も充実しており、店舗運営の効率化を強力にサポートします。
【料金】
要問い合わせ
【向いている事業者】
- 飲食店運営を効率化し、売上向上を目指したい事業者
- キャッシュレスやセルフオーダー機能を活用したい店舗
- HACCP対策や給与計算機能をPOSレジに統合したい経営者
【主な機能】
- POSレジ基本機能:売上・在庫管理、レジ会計
- キャッシュレス決済:多種多様な決済方法対応
- セルフオーダー:省人化と効率化を実現
- 衛生管理(HACCP)対応
- 給与計算機能を含む業務統合システム
- 不正防止
引用:ワンレジ公式サイト
SquarePOSレジ
SquarePOSレジは、操作が簡単で初心者でも使いやすいシンプルな設計が特徴です。キャッシュレス決済、売上管理、在庫管理、顧客管理など、飲食店の運営に必要な機能がすべて1台で完結します。
また、ネットショップとの連携や勤怠管理、ギフトカード発行機能など、多機能で柔軟なシステムが店舗運営を強力にサポートします。
【料金】
- POSレジアプリ:無料
- キャッシュレス決済手数料:2.5%~
- ハードウェア:4,980円~(Squareリーダー)
【向いている事業者】
- 初期費用を抑えてPOSレジを導入したい飲食店
- キャッシュレス決済対応でスムーズな会計を実現したい店舗
- 複数店舗の売上や在庫を効率よく管理したい事業者
【主な機能】
- キャッシュレス決済(クレジットカード、電子マネー、QRコード対応)
- 売上・在庫・顧客情報のリアルタイム管理
- ネットショップとのデータ同期
- 勤怠管理・シフト管理
- オリジナルギフトカードの発行
引用:Square公式サイト
blaynレジ
blaynレジは、飲食店向けに特化して設計されたクラウド型POSレジシステムです。基本的なレジ機能はもちろん、クレジットカードやQR決済といったキャッシュレス決済にも対応し、スムーズな会計処理を実現します。また、プリンター内蔵型でその場でレシート出力が可能なため、店舗運営の手間が軽減されるでしょう。
さらに、オーナーが外出先からでもお店の売上や営業状況をリアルタイムで確認できるアプリを提供しており、管理業務を効率化します。不正防止機能も備えており、金額修正や取消しがあった場合は即座に通知されるため、信頼性の高い店舗運営が可能です。
【料金】
0円~/月
【向いている事業者】
- キャッシュレス決済を導入し、顧客満足度を向上させたい飲食店
- 店舗の売上や営業状況をリアルタイムで管理したいオーナー
- LINEモバイルオーダーと連携し、顧客管理やオペレーションを効率化したい店舗
【主な機能】
- クラウド型POSレジ機能
- キャッシュレス決済(クレジットカード、QR決済対応)
- プリンター内蔵型でレシート出力
- 店舗状況のリアルタイム確認機能(外出先からも確認可能)
引用:blayn公式サイト
tenposAir
tenposAirは、飲食店専用に設計された高性能POSレジで、とくにメニュー数やオーダー数の多い居酒屋や焼肉店などの業態に適したシステムです。
店舗内に設置したサーバーとWi-Fi環境で動作するため、ネットワーク障害に左右されず安定した運用が可能です。直感的な操作性を追求し、スピーディーな会計・オーダー処理を実現します。
【料金】
11,000円/月
【向いている事業者】
- メニューやオーダーが多い飲食業態(居酒屋、焼肉店、中華料理店など)
- 店舗オペレーションを安定させたい店舗
- ネット環境に依存せずスムーズなPOSシステムを導入したい事業者
【主な機能】
- 売上管理・オーダー管理機能
- テイクアウト・セルフオーダー対応
- 安定動作を実現する店舗内サーバー対応
- 分析・レポート機能
飲食店がPOSレジを導入する4つのメリット

飲食店にPOSレジを導入すれば、オペレーションの効率化や迅速な売上集計といったさまざまなメリットを得られます。飲食店経営に役立つPOSレジの5つのメリットを、詳しく解説します。
- 会計ミスや不正を防止できる
- 業務にかかる時間を短縮できる
- 売上データが管理しやすくなる
- コストを削減できる
関連記事:飲食店向けPOSレジとは?メリット・デメリットや導入事例を解説
会計ミスや不正を防止できる
POSレジを導入すれば、会計の計算ミス防止につながります。POSシステムにあらかじめメニューを登録しておけば、会計時は項目を選択するだけで自動計算できるため、金額の打ち間違いを防げるでしょう。操作がシンプルなため、注文数の多い繁忙期でもミスのないスピーディな会計処理が可能です。
また、POSレジには不正防止に効果的な機能が備えられています。店舗のスタッフごとにアクセス権限を設定でき、誰が、いつ、どのような操作を行ったのかが履歴として記録されます。スタッフが不必要に現金に触れる機会も減らせるため、不正を防ぎやすくなるでしょう。
関連記事:レジミス対策 | 過不足金や操作ミスをなくす方法を解説 |
業務にかかる時間を短縮できる
POSレジを導入すれば、飲食店の日常業務にかかる作業時間を大幅に短縮することが可能です。オーダー管理から会計処理、売上集計といった複数の業務が自動化され、オペレーションの効率化に大きく貢献します。
閉店時の業務も効率化され、従来は手作業で行っていたレジ締めが、レジ金の確認だけで完了します。閉店作業の時間が短縮され、同時にスタッフの業務負担も軽減されるでしょう。オペレーションがスムーズになることで、限られた人員でも接客により多くの時間を割けるのも大きなメリットです。
関連記事:飲食店オペレーションの重要性とは?効率的な運営がもたらす効果
売上データが管理しやすくなる
POSレジを活用すれば会計と同時に売上データが記録され、さまざまな角度からデータ分析ができます。月別、週別、曜日別、時間別といった複数の軸で売上を分析したり、メニューごとの販売数や店舗別で売上を比較したりするといった、多角的な分析が可能です。
店舗の経営判断にとくに役立つのが、リアルタイムのデータ確認機能です。スマートフォンやPCからいつでも最新の売上状況を確認できるため、店舗に不在の時でも営業状況を把握できます。店舗からの売上報告をまつことなく状況把握ができるため、迅速な経営判断が可能です。複数店舗の売上データを一元管理できるため、多店舗経営の場合でもPOSレジは大いに役立つでしょう。
関連記事:POSデータとは?分析メリットと注意点・活用例を解説
コストを削減できる
POSレジの導入により、人件費や採用コストといった飲食店の運営費用削減が期待できます。業務効率化による労働時間の短縮は、人手不足や人件費過多による資金難といった課題解決の糸口となるでしょう。
業務効率化によりスタッフの負担が軽減されれば、従業員満足度も向上します。その結果スタッフの定着率アップが期待でき、新規採用にかかる費用や時間の削減につながります。飲食業界ではスタッフ採用にかかるコストが経営圧迫の要因のひとつとなっているため、POSレジ導入によるコスト削減の効果は大きいといえるでしょう。
関連記事:飲食店のFLコストとは?FL利率や営業利益率、エクセルの管理方法も解説!
飲食店向けPOSレジのおすすめの選び方【個人店からチェーン店まで】
飲食店向けPOSレジは店舗運営の効率化を実現する重要なツールですが、機能やコストは製品によって異なります。そのため導入時は、店舗規模やサポート体制といった複数の観点から慎重に選びましょう。
ここからは、個人店からチェーン店まで、自店に最適なPOSレジを選ぶための重要なポイントを3つ解説します。
- 規模・業態に合わせて選ぶ
- 決済手段で選ぶ
- サポートの充実度で選ぶ
規模・業態に合わせて選ぶ
店舗規模や業態によってPOSレジに求められる機能は異なるため、選定時は運営スタイルに合った機能があるか見極めることが大切です。規模や業態ごとに、必要な機能や選ぶポイントを解説します。
- 小規模店舗(個人店、カフェなど)
個人店を含む小規模店舗の場合、基本的なレジ機能とキャッシュレス決済が備えられたシンプルなPOSレジがおすすめです。とくにタブレット型POSレジなら初期費用が抑えられ、直感的な操作が可能なので初めての導入でもスムーズに運用できます。 - チェーン店舗(居酒屋、レストランなど)
複数の店を展開しているチェーン店舗の場合は、売上分析機能が充実したPOSレジを選びましょう。クラウド型POSレジならリアルタイムで売上を把握でき、複数店舗の売上データを一元管理できます。また、オーダー管理機能を活用すればスタッフ同士の連携や情報共有がスムーズになり、業務効率が向上します。 - 移動販売店舗(キッチンカーなど)
移動販売店舗におすすめなのは、コンパクトなタブレット型POSレジです。場所をとらないタイプなので、店内の限られたスペースでも運用しやすいでしょう。POSレジは素早い会計処理が可能なので、提供スピードが重視される移動販売店舗に最適といえます。
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決済手段で選ぶ
飲食店のPOSレジを選ぶ際は、決済手段への対応状況を確認しましょう。キャッシュレス決済の種類はクレジットカード、電子マネー、QRコード決済など多岐にわたり、POSレジの製品によって対応状況が異なります。
近年ではキャッシュレス決済が急速に普及し、お客様が利用する決済手段が多様化しています。飲食店検索サイトでは「クレジットカード対応」が集客の重要な要素のひとつであり、キャッシュレス決済への対応は売上向上に直結しているといえるでしょう。
利用頻度の高いキャッシュレス決済に対応したPOSレジを選び、さらに決済手数料や入金のタイミングも必ず確認するようにしましょう。また、新たな決済サービスが登場した際にスムーズに採り入れられるよう、拡張性のあるシステムを選ぶのがおすすめです。
関連記事:キャッシュレス対応のPOSレジとは?導入メリットを解説!
サポートの充実度で選ぶ
導入後のサポート内容もPOSレジを選ぶ重要なポイントで、充実したフォロー体制のある製品を選ぶようにしましょう。安定した運用に必要な3つのサポートを紹介します。
- 365日対応のサポート
トラブル発生時、365日いつでも相談できるサポートです。土日祝日の営業時でもサポートを受けられるか、また突発的なトラブルにも即座に対応できるか、導入時に確認するようにしましょう。 - リモート対応・訪問サポート
トラブルが生じた際、リモートや訪問でのフォローを受けられるサポートです。電話やチャットによるリモートサポートに加え、深刻なトラブル時には訪問サポートが利用できれば安心です。 - 初期設定や操作指導
導入時に受けられる運用のためのサポートです。初期設定や操作方法の指導といった導入時のサポートがあれば、POSレジ運用をスムーズに開始できます。
まとめ
本記事では、飲食店向けPOSレジ10社を比較し、業務効率化から売上分析まで幅広く活用できるシステムを紹介しました。
POSレジを導入すれば、オペレーション効率化やコスト削減につながります。選ぶ際は、店舗規模に合った機能があるものを選び、必要な決済手段に対応しているか、そして導入後のサポート体制が充実しているかといった点も考慮することが重要です。
本記事で解説した導入メリットや選定基準を参考に、効率的で収益性の高い店舗運営につながる最適なPOSレジを選びましょう。
よくある質問
POSレジの導入時、費用を抑えるために活用できる補助金制度があります。飲食店が申請可能な主な制度には、次のようなものがあります。
・ものづくり補助金
・IT導入補助金
・小規模事業者持続化補助金
・業務改善助成金
これらの補助金制度は公募期間が設けられており、申請要件や必要書類も制度ごとに異なります。補助金制度を利用したい場合は、POSレジの導入検討段階で制度の詳細を確認し、余裕をもって準備を進めることが大切です。
引用:
ものづくり補助金
IT導入補助金
小規模事業者持続化補助金
業務改善助成金|厚生労働省
小規模店舗でもPOSレジの導入はおすすめです。小規模店舗向けの基本的な会計機能に加え、業務効率化や売上向上につながる機能が利用できるためです。
具体的には、日々の会計業務の自動化による作業時間の短縮、在庫数の自動更新による在庫管理、顧客データ活用による効果的な販促活動などが可能になります。拡張性のあるPOSレジを選べば、店舗の成長に合わせて必要な機能を柔軟に追加できるでしょう。人手の限られる小規模店舗こそPOSレジによる業務効率化のメリットは大きく、安定した店舗経営につながります。
関連記事:小規模店舗はPOSレジがおすすめ?必要機能・各社レジを比較
参考サイト:日本経済新聞
矢野経済研究所、国内のPOSターミナル市場に関する調査結果を発表<2024>
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